オンラインで大学の医療人類学の講座を受講するってどんな感じなのかしら | 女医の国際精神保健

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上記の感じで、昨年に続き、今年も大学文学部で医療人類学を春学期教えています。

コロナにて2年連続のオンライン(on demand)での講座です。

授業も課題(レポート)も試験(レポート)も全てオンラインです。

従って、2年教えつつ、自分も一歩もキャンパスに行かず、学生にも誰にも会っていません。

コロナ前の、一昨年とその前は、ちょいちょい伺っていろいろ混ぜてもらっていましたが。

 

大学全体としても基本的に今年度はオンラインと対面半々で始まったようですが、緊急事態宣言を受けて完全オンラインへ現在移行しています。

 

学生たちの学びやすさなどはやはり気になるところで、いろんなところで感想を聞いたり、調査結果を見かけたりします。

 

 

上記の調査によれば、講義形式はむしろオンライン特にon demandの方がいいという回答のようです。

しかし、議論やグループワークやゼミなどがないのはよろしくなく、学科以外の活動(例:留学、サークル)がないのもよろしくないようです。

そして、オンラインで参加するときにカメラはつけたくない人が大多数と。

 

どれもこれも、大きくうなづいてしまう。

私的にもon demandの方が効率よく効果的だし、オンラインはカメラつけたくない。

対面でないと削がれるものが強調されて、on demandで進行するのをちょっと引け目に感じていましたが、一つの講座担当だったら堂々とオンラインを中心に据えます。

皆の参加や交流やお互いの刺激を受け取るような活動を担当していたら、かなり厳しいでしょうね。そして、この要素が大学や大学院へ行く醍醐味だし、私も一番楽しかった部分ではあります。

 

レポート提出前とか試験前とか下記を開催してみようかしら?

 

 

私的にはcourseraの感覚で本講座を進めています。

 

 

 

 

 

 

オンラインで大学を卒業した人々は、生涯自力で学んでいく力がついていくのではないかなと思います。

「生涯学び続ける学び方を身につける」というのは女子医大でよく言われました。特に、チュートリアル教育の重要性において。その発想はとても大事だと思いますし、そういう環境で育てられた私は、その後、臨床医としての勉強、修士課程で公衆衛生の勉強、WHOでも勤務しながら勉強、博士課程で質的研究の勉強と医療人類学の勉強などなどとスキルはずっと積み上げ続けております。

 

学ぶというのは、基本の棚を組み、その後読みまくり、聞きまくり、説明しまくり、形にしまくることの繰り返しと思います。話題は色々変わっても。

本講座で、「棚づくり」と「(たくさん)読む、聞く」を目指せればと思います。