「国際精神保健」「精神保健」「国際保健とキャリア」の講義をしました。
LSHTMの同級生(大学院にいた当時は出会わなかったのですが、後に共通の友人に紹介されて、「同じ年にいたんじゃん!」と判明)が現在LSHTMで教員ですが、そこから出向で長崎大学で教員をしています。
長崎大学とLSHTMはジョイントコースを持っていたり、連携して教育・研究に取り組んでいますが、これはどんどん発展するようです。
そんな彼から「伝統的に感染症など熱帯医学に力を入れてきているけど、この先はNCDとかメンタルヘルスとかも入れるべきだから、ディプロマコースと修士過程にメンタルヘルスを教えに来てくれない?」とのお誘いで、「いいよいいよ〜」とインドにいた頃に返事をしていました。
で、いよいよ具体化すると「一般公開のコマ」も増えていて、1日で90分x3回というかなりハードなことに。
減らしてもらうよう頼んでいいかなあ?と悩んでいるところに、無邪気に「朝8時40分からの枠も使えることになったけど、どお?」と連絡があり、減らせそうにもないので、動画を流す時間を少し多めにとって講義を構成することにしました。
流した動画はこちら2件。
1つ目の講義は、Global Mental Healthの視点で、世界の罹患率とかから「国際保健、公衆衛生において精神保健を考えるのは重要ですよ」という講義。
2つ目の講義は、「実際にはどんな対策があるのか?」の視点から、サービスレベルの話からmhGAPを使ったプライマリーケアで行ううつ病診断と加療に関する講義。
3つ目の講義は、コース参加者だけでなく一般公開の講義で、1つ目の講義、2つ目の講義の視点も盛り込みつつ、私のこれまでのキャリアを通じて「国際保健分野で働く」に関する講義。
1−3のどの講義が響いたかは、参加者のこれまでの経歴と今後の希望に大きく寄るようです。
質問の出方は東京で講義するときに比べ少ないかなあ。でも、講義終了後に色々聞かれたりするね。
呼んでくれた友人はイギリス人で、同時期に来ていた他の講師はノルウェー人、イギリス人x2人で、彼らには全体が好評でした。「特に3は医学部ツアーに出た方がいいよ!私、学生のときにこれを聞いていたら、精神科に進んでた!」ですって。
ご紹介いただいて教授たちに挨拶に行ったこともあり、3には教授たちも何名か来てくださいました。
鋭い質問をくださったり、終了後にコメントをくださったり。
「仕事を探すときは言ってね。多分ポストあるよ。」
「この大講堂が満員になるのはなかなか珍しいよ。この分野とユーの魅力だろうね。」
羽田ー長崎間をプレミアクラスの航空券を手配してくださったのも嬉しかったです。人生初の1Aという席。
宿はJR九州ホテル長崎でとても便利でした。
空港から街中は緑の多いところをバスで行けて、街中も山に囲まれているのが見えて、港があって、とっても素敵な街!
日本で一番好きな雰囲気かも。
講義の合間に、長崎大学から徒歩で行ける平和公園、原爆資料館へ行きました。
あまりにも悲惨な戦争と原爆、積極的に作り上げていく平和を感じます。
夜は大勢でご飯を食べ、二次会はバンドが演奏するロックバーへ行きました。ロックが大好きなおじさんおばさんのバーで、客も時々バンドに混じってギター演奏したり、歌ったり。仲良しな上に、上手!素敵なゆったり感と一体感。
LSHTM関係者の間で有名なバーのようで、壁一面にお客さんの写真が貼ってありますが、LSHTMの教員がたくさん写っている!あの教授やこの教授など!私たちも一枚とってもらい日付も入れてきましたー。また、公衆衛生仲間で行きたいな。
翌日は飛行機まで少し時間があったので、皆でグラバー公園へ行きました。
グラバーさんはスコットランド人。イギリス人たちと行ったので、色々ツッコミどころがあり、そこもまた楽しい。
グラバーさんはいろんなビジネスを長崎で展開し、新しい機械を導入したりして、かなり財を築いた方。
その技術と機械の一つはビール工場でキリンビールの原点とのこと。「ビール?出たー、スコットランド人!What else?」と私たちは一盛り上がり。
また来年も呼んでくれるって!楽しみにしています。