CRPDでは、代理人が意思決定をしてはダメで、意思決定支援(supported decision making)をするように提案しており、その支援は国が提供するべきとしています。
従って、医師や家族が代理で決める強制入院(措置入院、医療保護入院)は条約違反で、任意入院もしくは意思決定支援を受けた入院のみが条約に合致した人権に配慮した入院選択となります。
そのsupported decision makingが具体的にはどのような手段、方法、仕組みかは条約では指定されておらず、各国が考えるものとなっています。
なので、私が日本分を考えるのに貢献したいと思いますし、他の国の手助けをできたらうれしく感じています。
そのsupported decision makingの概念が下記の動画でよくまとまっています。
こちら により詳細があるようです。
CRPDの動きや各国の動きについては こちら がわかりやすいです。
世界の精神科医の集まりの学術誌World Psychiatry今月号でもShared Decision Makingが特集されています。
Shared Decision Makingは、「医師ー患者の新しい意思決定方法」と注目を集めていますが、使うツールとかが目新しい以外は医者と患者の疎通と決定に関して当然これまでなすべきとされていたこととどう異なるのか?と思います。このあたりはPriebe氏の こちら に記載されており、とっても同感します。
また、SDMは結局意思決定を行うのは医師でありsupported decision makingの形とは言えません。
日本国内の取り組みを見かけることが少ないのが残念ですが、チラリチラリとは見かけ、積極的に出向いたりしております。例えば、 こちら はバッチリ該当分野です!(大阪だけでなく、関東でも是非やってほしい〜)
そんな訳で、この分野の日本および世界での認知度は低めですので、研究を進めつつ「概念」の紹介文でも書きたいなと思います。しかも、研究会とか取り組めたらいいです。