物との付き合いを考える(買い物、片付け、引っ越し、消費など) | 女医の国際精神保健

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精神保健および公衆衛生を軸に、韓国、ロンドン、ジュネーブ、ニース、フィジー、赤道ギニア、東京、インド。
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2009年から2015年を世界各地引っ越したこともあり、「荷物が少ないこと=余計なものがないこと」「必要なものが揃っていること」を非常に重要に感じています。

 

特に、2009年にロンドンへの引っ越し準備において、いかに不要なものに埋もれていたかに気づいたのは大きな転換点でした。

 

「断捨離」ってのが日本で流行始めたらしく、帰国すると「断捨離だね~」「ミニマリストだね~」と言われるので、そういうカテゴリーらしいです。

 

最近、父親の中で整理整頓がブームのようで、「使えるものは欲しい人に譲りたい」とヤフーオークションをせっせと活用しております。

そこで、意外なものが売れたり、お礼の熱烈なメッセージが届いたりと、なかなか楽しいらしいです。

 

片付けのコツとかには、「捨てるには忍びないけど、使っているわけではない物」は分けて箱にでも入れ、一年やっぱり使わなかったら処分なんてのもあるらしいです。

 

そして、この「捨てるには忍びない箱」と「ヤフーオークション」を連動させてくれて上手に物を処分してくれるminikura MONOなんてサービスもあり、よくできています!

 

10歳頃に住んでいたスウェーデンは、「物」への考え方がかなりしっかりしていて、生産する際の責任、消費する際の責任、捨てる際の責任が、人々の意識にも社会経済活動にも反映されていました。

例えば、学校では、配布物の紙はなかったし、教科書は学校の所有物で3年くらいは使っていた。ペットボトルは環境破壊であるため使われないように高い税金がかかっていたし、ビンや缶のリサイクルが簡単にできるようになっていた。スーパーの袋も有料だから無駄に使ってすぐ捨てるなんてありえない。

その視点で育った私にとっては、日本は本当にゴミがたくさんできるようにできている!すぐゴミ箱いっぱい!

そして、ちょっと使っただけってものを譲るのも手に入れるのも、ちょっと大げさになる。

最近、興味深く思ったのは、フランスが売れ残りの食品を廃棄することを禁止する法律を作ったこと。

 

「日本経済や世界の経済活性のためにもっと消費を!」

と言われるところですが、使い捨てのものを消費し続けることは回答ではないと思う。

 

個人のレベルでも社会のレベルでも「無駄」「使い捨て」をもっと減らしたい。

そもそも不要なものは買わない。

持っているものは最大限使う。

使えるもので不要なものは欲しい人に受け継ぎたい。