群ようこさんの「ぬるい生活」を読みました | 女医の国際精神保健

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ひょんなことから、群ようこさんの「ぬるい生活」を読みました。

ぬるい生活 (朝日文庫)/群 ようこ
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昔は何とも思わずやっていたことが、40歳代や50歳代になると、がくっと出来なくなるようです。
ご自身とご友人の「更年期障害」界隈で困ったことや対処法が書いてあります。
上向きの心持ちも気持ちよいし、文章のリズムも素敵◎
でも、同じ状況を通らないと、深く共感には至らないかもしれません。
ある程度加減を持って、いろんな自分を許して認めることが大事なようです。この点は何歳でもそうですね。

ご自身の趣味の邦楽について、
「邦楽をやっている方々が元気なのではなく、元気な方々が残っている」
「健康食品と同じでこれをやっているから長生きしているのではなく、もともと長生きのたちのの方々なのだ」
と分析します。
たしかに~
日常生活でこの辺りを考えるのは難しいです。
いわゆるselection biasですね。

気功で気の通りがよくなる話もあります。
興味深いなあ。
いつかやってみたいな。

品格が何よりも大事という話もあります。老いも若いも。
そうだなあ。共感します。
身につけるのは難しいですねえ。


本の後ろに載っていたこちらの本も興味深い。
仏教が好き! (朝日文庫)/河合 隼雄
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内容紹介

臨床心理学者と宗教学者による、仏教の途方もない魅力を探る対話。聖者の生涯、臨終場面、戒律、性の問題をキリスト教・イスラム教と比較、ユーモアいっぱ いに語りながら仏教の核心へ。「仏教への帰還」「ブッダと長生き」「仏教と性の悩み」「仏教と『違うんです!』」「幸福の黄色い袈裟」「大日如来の吐息 ――科学について」など6編。「釈尊と弟子のセックス問答集・パーリ語聖典『律蔵』抄訳」のおまけつき。