江國香織さんの「赤い長靴」を読みました | 女医の国際精神保健

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ふとしたことから我が家にあった一冊。
江國香織さんの「赤い長靴」を読みました。


赤い長靴 (文春文庫)/江國 香織
¥530
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なんとなーく夫婦な二人が登場します。
決定打はなくて、好きでも、嫌いでもないけど、愛着はあって、言い表しにくいことが表現されていると思います。
「なんとなーく」ってのがね。

こういうのが表現できるのは作家だからこそなのだと思います。
そして、こういう点に注目できるのも観察力が強いからなのだと思います。

軽やか~に、何とな~くが上手です。

私だったら、何か結論を出したくなって、行動に移したくなっちゃうだろうなあ。
なんとな~くが長続きの秘訣かしら??

別のワールドへ行ける感じです。
でも、読み終わった後の後味は特にないかなあ。
その辺りは、読むときの心境や好みでこの本が丁度いいかイマイチかに分かれるかもしれません。