4/6 宇宙開発技術と開発支援-宇宙から支える途上国の未来 | 女医の国際精神保健

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来る4月6日(水曜日)、ワシントンDCにてワシントンDC開発フォーラム第4回ワークショップを開催いたします。

DC開発フォーラムでは、20代・30代を中心とした若手に平日の夜を利用して発表の場を設け、自由活発に議論を交わし、何らかの行動に結び付けていくことを狙いとしたワークショップを開催しています。
第4回ワークショップは、「宇宙開発技術と開発支援-宇宙から支える途上国の未来-」をテーマに、世界銀行の東アジア・大洋州局インフラストラクチャー部門で災害リスク分析官としてご活躍されている館下由美子さんをプレゼンターに迎え、日本の持つ最先端の科学技術が開発支援の分野で果たしうる役割について考えていきます。また、東北大震災に際してのJAXA(宇宙航空研究開発機構)の支援活動についてもご紹介いただく予定です。
館下さんはJAXAからの研修派遣として世界銀行に出向しており、ワークショップではJAXAの持つ関連先端技術の紹介、世界銀行がそれらの宇宙関連技術をどのように活用するプロジェクトに取り組んでいるのか等をご説明いただきます。また、そのうえで、日本の先端科学技術を開発支援の分野でどのように役立てていくことができるのか、参加者のみなさんとディスカッションをしていきたいと思います。

【テーマ】
「宇宙開発技術と開発支援-宇宙から支える途上国の未来-」
最近、小惑星探査機「はやぶさ」の帰還、日本人宇宙飛行士の国際宇宙ステーションでの活躍に代表されるように日本の宇宙開発が話題となりました。宇宙開発は、こうした夢やロマンといったイメージの別の顔として、宇宙から我々の日々の生活を支える不可欠なインフラとしての側面も持っています。宇宙開発技術と途上国支援と言うと、一見遠くかけ離れているようですが、宇宙開発技術は、途上国の暮らしを支える一つのツールとなりえます。
災害対応、地球温暖化・環境破壊の状況把握などへの宇宙開発技術の活用例や、国際開発金融機関とどのような協力が行われているのか実例を紹介しつつ、今後の開発支援分野における宇宙開発技術の利用可能性について参加者の皆様からアドバイス、アイデアを頂きながら、お話をさせて頂きたいと思います。
特に、災害対応に関しては、3月11日に発生した「東北地方太平洋沖地震」への対応として、人工衛星による被災地域の緊急観測、人工衛星を利用した通信環境の提供等、宇宙技術を利用した支援活動についても御紹介します。

【略歴】
館下由美子 (たてした ゆみこ)
東京都生まれ。青山学院大学法学部私法学科卒業後、2001年宇宙開発事業団(現、宇宙航空研究開発機構(JAXA))に入社。主に、国内外の企業、研究機関、宇宙開発に関連する機関や政府との人工衛星の開発や利用に関する協力に関する法務を担当。2006年、JAXAからの派遣で国際宇宙大学(フランス)にて宇宙開発に係る工学・科学・経営学等の基礎学問習得に関する短期集中プログラムを修了。その後、温室効果ガスの濃度分布を宇宙から観測する人工衛星「いぶき」(GOSAT)プロジェクトにて、データポリシー(データの価格や配布方針を定めたもの)の作成や、米国航空宇宙局(NASA)や欧州宇宙機関(ESA)等との国際協力調整を担当。2009年よりアジア協力推進室にて、アジア・太平洋地域宇宙機関会合(APRSAF)の事務局を務めたことをきっかけに途上国支援分野への宇宙開発技術の活用に関心を持つ。2010年4月よりJAXAからの研修派遣として、世銀本部(米国ワシントンD.C.)に出向し、アジア・太平洋地域での災害発生後の状況把握に人工衛星データを利用することができる国際的なフレームワーク「センチネルアジア」との連携構築等を担当。現在は、災害利用だけでなく、世銀プロジェクトにおける人工衛星データの利用可能性について広く検討している。

【日時】
4月6日(水)18:30-19:45

ワークショップ終了後、前回までのようなレストランでの懇親会ではなく、世銀会議室内でスナック・ソフトドリンクを用意してネットワークングの機会を提供する予定です。参加される方からは、当日、スナック代としてお一人当たり5ドル程度を申し受ける予定です。

【会場】
世界銀行会議室 MC10-850 (世銀メインビルの10階、850号室)
The World Bank, 1818 H Street, NW Washington DC 20433
【参加登録】
参加ご希望の方は、下記登録フォームより、4月4日(月)正午までに参加登録をお願い致します。
https://spreadsheets.google.com/viewform?formkey=dHlDT1B1MjBBZ2l5cm5STDBJeXBMZGc6MQ
世銀もしくはIMFのIDをお持ちではない方につきましては、visitor passをこちらで事前に申請します。世銀のvisitor's entrance(18th street沿い)からお入り頂き、写真付きIDをご提示の上パスを受け取ってください。
登録にご不明の点がある場合、または、当日朝までに会場案内のメールが届かない場合は、
ワークショップ担当(dev.forum.workshop@gmail.com)まで、ご連絡ください。
皆様のご参加をお待ちしております。