紺碧の空 | のだま(野球)カンタービレ

紺碧の空


紺碧の空♪

仰ぐ日輪♪



早稲田大学第一応援歌ですね。


高校時代、訳あって東京で祖母と二人で暮らしていたセキトバさん。


高1の頃、知り合いのツテで家庭教師のセンセが週一回来ておりました。


この人がまた熱血なのかいい加減なのかわからない方で…


勉強している筈がいつの間にか人生相談になっていたり…


はい

相談に乗ってあげてたのはワタシです。


ため息つきながら苦手な物理の問題を解いていたら…


向かいに座ったセンセも


ため息つきながらレポート用紙に何か書いている。


見てみると


〇〇子〇〇子〇〇子…

女の子の名前をずーっと書いている…


「なんスカ?それ?」

「いやー、最近彼女とウマくいってなくてさぁ…」


ワタシにとっちゃどーでもいい事だったのですが


「優柔不断だからじゃないスカ?」

とか

「押しが足らないんじゃないスカ?」

とか

いい加減な会話で1時間…


物理の勉強、全然はかどらず。


ちなみにその後のガッコの物理の試験…


3点!(^O^)/


30点じゃないですよ。

100点満点の3点!(゜▽゜)


すげー、


アディダスかいっ!


我ながらビックリしたなぁ、もう。


もっとビックリしたのは家庭教師のセンセ。

「うわー、なんじゃこりゃ、俺が来ている意味ねー」


「ま、次の試験で頑張るとして… 今度、神宮行こうぜ」


「は?神宮スカ?」


という事で


早大生である彼に連れられて何故か初神宮球場。


野球初観戦。


エンジの小旗を握らされて

燃える早慶戦。


おなじみのコンバットマーチ。


点が入ると


肩を組み、満員状態の人波が左右に揺れながら



「こ~んぺ~きのそら~♪」



第一応援歌が繰り返し歌われます。


この日はたくさん点数が入ったので歌詞、覚えちゃいました。


応援団リーダー、


「学生、注も~く!これから我々は慶應をケムに巻くぞーっ!」


「オーッ!」


「タバコを吸えーっ!イチ、ニィ、サン、はけーっ!」


大量のタバコの煙りが3塁側から1塁側へと流れていきます。


隣では家庭教師のセンセがビールをガンガン飲みながら真っ赤な顔でタバコの煙をフーフー吐いている。


「大丈夫スカ?」


「彼女にフラれちまったんだよっ!ちくしょうっ!もうこうなったら慶應でも法政でも束になってかかって来いっ!」


目尻にナミダを浮かべながら


「こ~んぺきのそらっ♪」


ま、


センセは別にして…


野球の楽しさを教えてもらいました。


私の野球好きの原点かもしれません。


第一応援歌は時々心の中で歌っております。

特に自分がピンチになった時…


心で歌って自分を鼓舞します。




それにしてもあのセンセ、


元気かなぁ。


残念ながら連絡は途絶えてしまいました。


いいセンセだったな。