金沢の夜は更ける。
さて、空はすっかり明るくなり、山岳路をひたすら走る。
冷たい空気の中、右に左にカワサキをバンクさせ北陸道。
アクビを噛み締めながら金沢東IC。
ここが友人Sとの待ち合わせ場所。
「おぉっ!」「おぉっ!」
数年ぶりに会い、思わず抱き合う2人…
「痛てぇよっ!」
ヘルメット被ったままだったのでSの頭にしこたま、頭突きを喰らわしてました。
「何だよっ!全然変わってねーじゃん!バイクで来るなんて、相変わらずバカ全開だな、え?」
「うるせーな、早く家に案内しろっ!ねみーんだよっ!」
Sのサビが浮いたボロ車、どっかからカランカラン音がする車の後ろに付き、家に案内してもらう。
お、一軒家、スゲーじゃん。
家賃を聞くと東京では駐車場1台分位…
「やしーなぁ、田舎はよっ!」
玄関を入るとおっきな鳥かごが置いてあり、巣の中に何やら茶色い丸いモノが…
「なにコレ?」
「おぅ!モモンガのモモちゃんだっ!(^O^)/」
「モモ…って…こんなん、飼っていーの?」
「おうよ、ペットショップで売っとるよ!もう1年位ココで暮らしてるよ。ま、昼は寝てっけどな!」
「ナニ、食うの?」
「何でも。ほれ、布団ひいといたから寝ろっ!午後から出かけよーぜっ」
で、
爆睡…
「起きろーッ(゜▽゜)」
叩き起こされ、妖怪グルマに乗せられた。
武家屋敷から兼六園へと肩を並べて歩く。
バカ話しながら金沢城を一周。
「晩メシ、どうすっかな?寿司にすっぺかな」
秋田出身のSは時々東北弁。
気がつくと回転寿司に座っていた。
「んまいっ!o(^-^)o」
「だろっ!ここら辺の回転寿司はネタがいーから美味いのよ。東京の寿司屋で高いカネ払うよりいいだろっ!」
はい、たらふく食べました。
「よしっ!次は風呂だなっ!チンチンシビレ風呂だっ(゜▽゜)」
「は?チ…?そんなトコ、シビレたくねーんだケド…」
「バカだなっ!ソコがいーんじゃん!」
着いたのは「ルネス金沢」(っていう名前だったと思います)
今風に言うとスーパー銭湯のデッカイやつ。
「この湯舟だっ!入ってみ、シビレっから!」
「あのー、フツーなんだけど… 全然シビレないけど…」
「うそっ!ほら、シビレるじゃんっ!コレがいーんだよっ!バイクに乗りすぎてぶっ壊れたんじゃねーの?」
ぶっ壊れるって…( ̄▽ ̄;)
ホカホカになり、窓全開の妖怪グルマ、ちなみにエアコンは壊れてます。
家に戻るとモモちゃん、鳥かごに張っついてビーズのような目でこっちを見ている。
「酒、買っといたからよっ!」
ドンと置かれた一升瓶。
他愛もない話にシビアな話題を取り混ぜ、二人はベロンベロン…
気がつくと空の一升瓶が転がり、Sは縁側から落ちそうになりながら寝ており、モモちゃんはソーセージ抱えて食べてました。
金沢の夜は更けてゆく…
続く…(のか?)
一部、不適切な表現がありましたが当時の表現を尊重するためあえて手直しはしておりません。