先日書いた「2500戦打ったよ」の続きです。
麻雀の戦績を考察する上で、500戦の試合数が必要だと書きましたが、例えばトップ率30%の真値を持つ人の場合、500戦打てば大体28~32%くらいの間の誤差に収まって来ます。これが100戦だと22~38%くらいまでバラツキが大きくなります。なので、100戦毎に戦績を考察しても運による成績変動の要素が大きすぎて、実力の変化まで考察しきれません。とはいえ、100戦どころか10戦、或いは1戦だけで麻雀の調子の良し悪しを語ったりするのもそれはそれで楽しいことですし、麻雀の醍醐味の一つですのでどんどんやってもらって構いません。但し、短いスパンで好成績だった場合にこれが自分の実力だと思いたくなりますが、いやいやそれはほとんど運なので、実力評価はなるべく長いスパンで考えるようにしましょう。
長いスパンで考察といってもあまりに長期だと考察にまでなかなか至りませんし、その間に実力が変動してしまうこともありますので、ぼちぼちな長さ、500~1000試合くらいで区切るのが適当かなと思います。また対戦者のレベルは可能な限り一定であることが好ましいのですが、それは難しいことなので極端にレベルの変動がなければまあいいかな、と思います。
さて得られた結果をどう考察するかですが、これは成績分布やその打ち手のレベルによって対処は様々ですので、一概にこうだと言えません。言えませんが、500戦くらい打って得られた成績はそれなりに実力の真値に近いものとなっていますので、それを自分の目指す成績に近づけてゆくにはどうするかを考えることになります。例えば4着が多過ぎる場合はそれを減らそうと考えるわけですが、対処法としては4着だけは取らないことを心がけてみる、防御に対する意識を高く打つ、または攻撃へのスタンスを見直してみる、等があります。
ところで帝光麻雀部ルールはトップ獲りルールなので、成績の中でトップ率以外はどうでもいいという考え方をたまに目にしますが、俺はそうは思いません。結果としてトップを取ることが目標ではありますが、トップを数多く取る過程として下位着にあまりならないことは重要だと思います。あくまで私論なので、俺の言っていることが正しいというような話では全くありませんが。そしてまあ、麻雀は楽しく打てればそれでOKという人にはここまでの話は全く関係のないことです。それこそが俺の未だ辿り着けない真の麻雀の楽しみ方なのかもしれません。
