本当にディープは古馬に勝てるのか?
それは絶えざる疑問であった。勝てる騎手はペリエ。重賞は強いとはいえ、武豊は中山はあまり好きではない。どういう作戦を取ってくるか。逃げ先行策をとるとする新聞もあった。ディープの力としても勝つ力は十分にあるだろうが、本当に勝てるのかが疑問で、それが楽しみでもあった。
だから、デルタブルースだった。 前走ステイヤーズSの相手はそんなに大変ではない相手で、若干苦戦を強いられたデルタでは物足りない。だけれども…復活を期すのと、角居厩舎&ペリエの相性に賭けて…
あとはアドマイヤジャパンで苦杯を嘗めた横山典が、やはりまた、今度はリンカーンに乗って、ディープを負かしに来るだろう。
友人にマークカードを託された。2、10、14、15のワイドボックス。6のディープをはずして2着3着でいいと。
渋谷のウインズは人だらけだ。ウインズ前の道のごみがもう少しなくなれば、競馬に対する印象も変わるような気がしていた。渋谷のウインズに着いたのは締切約10分前。係員が今からだと買えない場合もございますので云々と言っている。そうだよな、と思いつつ、じゃあと思ったのがいけなかった。
いつもなら2階に行くのだが、1階から直接エスカレーターがあるので、B1階より混んでいると思ってしまった。B1階の係員が「左端がすいております」などと言うので、愚直にそのとおり左端に進む。半分より後ろの人も列かと少し立ち往生したが、前に進んでいく人があったので、進んでいった。「すいません、ディープインパクトって何番ですか」なんて声もする。並んで、盛んに焦らせる場内放送を聴きながら待っている。機械があいたのでお金を入れてマークカードを入れる。まず買えた。自分のデルタブルースの単複。しかし、託されたカードを入れても、何かを直してくれという画面表示が出た。慣れっこになっていたのだろう、おばさんがすかさず顔を出し、「すいませんねぇ、ここ500円単位なんですよ」という。しょうがないから1点を500円に直してみた。500円足りないそうだ。財布を探る。無理だ、買えない!仕方ないから窓口を離れた。
多くの人はディープの勝ちを期待していたのだろう。私もそれがなかったといったらうそになる。馬券はデルタだが、ディープが勝ったら祝福したい。いよいよGⅠのファンファーレ、新聞を叩く者が多くいる。すこしずれる。いよいよだな、の声がする。中山グランプリ、有馬記念、発走!
最初にどよめいたのはハーツクライが好位につけているのに誰かが気づき、実況もそれを指摘したときだ。揺れるようであった。ディープが動き出したときも地震のような揺れだった。直線、一度抜け出したコスモバルクをかわし、ハーツが、ディープが競っている。リンカーンやコイントス、ヘヴンリーロマンスも追ってきていた。ハーツが先頭に立ち、最後、ファンはディープの差し脚を、待つ。しかし、伸びない。
ハーツが勝った。ところどころで手が挙がる。うなだれるものもある。ルメールの好騎乗が光ったというものが多い。3着はリンカーン。10-14の買えなかったワイドは当たっていた。1600円、結構大きい。あと500円あれば。そればかり考えていた。
単勝 15 複勝 15
結果