大学のカウンセラーとして勤務していたとき、

就活で苦しむ学生さんたちと何度も出会った。

 

今も、大学カウンセラーには、スーパーバイザーとして関わっているので、

やはり今も就活で悩む学生さんの話をよく伺う。

 

就活して、うまい具合に仕事が決まっていくのなら、それはそれでいいと思う。

 

でも、その波に上手く乗れなかったり、

違和感を持つようなら、

就活自体に問題があるのではないかな?と思っていいんじゃないかなと思う。

というよりも、

自分には新しい生き方をするミッションがあるのではないかな?と思ってもいいんじゃないかな。


時代が変わっていくときには、

古い価値観と新しい価値観が、混在する。

 

私が結婚のワークで、新しい結婚観を持とうと提案しているのは、

今までの結婚観を違和感なく受け入れられる人もいるけれど、

それが合わない人は、新しい結婚観を持つミッションがあると思っているから。

 

 

それと同じ。

 

 

私たちの多くは、古い価値観に固執しているし、

そこから外れることを恐れすぎている。

 

 

 

でも、

今までのものが合わないから、

うまくいかないだけで、

新しいものを取り入れればいい、それだけのことよね。

 

 

 

 

私は就活のあり方がおかしいとずっと思ってきている。

ポーランドの大学で教えていたとき、

学生に

「日本人てみんな大学卒業したら、4月に一斉に仕事を始めるって本当ですか?」

ときかれ、

そうだよと答えると、

「気持ち悪い!」と言われたことがある。

 

 

私がイギリスの大学を卒業する前、

就活をしていた学生ももちろんいたけれど、

特に私の周りは、

しばらく旅行に行くとか、しばらくは何もしたくないなんて

声のほうが多くて、

なんかいいなーと思っていた。

 

 

ね。日本で当たり前だと思われていることが、

他の国では変だと思われてしまうことだってある。

 

常識なんて、その程度のもの。

 

 

別に従い続ける必要はない。

 

 

ドラマセラピストになった後、日本の大学に勤務していたとき、

学生さんたちが、いろんな大人のことを知ったらもっと楽になるかも?と思い、

色々な働き方をしている大人たちのお話会を企画したことがあった。

結局企画だけで、通常業務があまりに忙しく、実現できなかったのだけれど、

あのアイディアは絶対良かっただろうなーと思う。

 

 

だって、特に若い頃は、

自分の周りの大人しか知らなくて、

いろんな働き方があるなんて、きっと知らないだろうから。

 

 

私自身、子どもの頃にその存在さえ知らなかった職業についたわけで、

でもそこに行き着くまでには、

寄り道だって必要だった。

 

 

もともと私の両親は、とても心配性で、

そして社会的な安定をとても大切に考える堅実な人たちだった。

私や姉をちゃんと育ててくれて、

私なんてイギリスに留学するなんて、めちゃくちゃお金のかかる娘だったので

本当に感謝しているけれど、

でも、大学を卒業した途端、

「もう好きなことはできないんだ、安定した職につけ」というメッセージは

とても重かった。

 

 

道から外れることができずに、なんとか就職はしたものの、

体を壊し、

私は「社会的、経済的な安定よりも、精神的な安定を目指す」と

自分に決意をして、仕事を辞め、

どんなことをするのか、はっきりとはわからないまま、

大学時代に名前だけ聞いたことがあった「ドラマセラピスト」を目指し、私はまた留学してしまった。

日本人でドラマセラピーをやっている人だって、一人も知らなかった。

 

 

 

「精神的な安定」を目指せて良かったと思うけれど、

じゃあ、ドラマセラピストになって、

簡単に生きていけたかというと、そうでもない。

 

 

帰国後、最初に勤務した大学は、

大学カウンセラーという肩書きをいただけたことが良かっただけで、

金銭的には、めちゃくちゃ大変だった。

大学院は奨学金をもらって行ったけれど、それでも全然足りなかったので、借金もしていたから、

その返済もしなくてはいけなかった。

ドラマセラピーを広めていくためには、あまりにも知られていない分野で、怪しまれることもあったし、

嫌な思いなんて、もうたくさんたくさんした。

 

 

でも、私はやっぱりドラマセラピーが素晴らしいことを知っていたし、

それを伝えていくという私の道を信じていたし、

実際に、ドラマセラピーが役に立つんだと思える場面が増え、

興味を持ってくださる方も増えていったと思う。

その過程がとても重要だったと今もすごく思う。

 

 

大学カウンセラーという肩書きに随分と救われたので、大学に勤務できたのは

本当に良かったと思っている。

でも、実は、当時は時給1000円の非常勤。
(今は大学の環境も変わり、私のやっていた職は、ちゃんとしたポジションになってます)

学生さんたちからは、いいなー安定した仕事についていて、と言われることさえあったけれど、

実はかつかつなんですよ、一人暮らしなんてできないんですよ、という状態。

 

 

 

安定なんて全然していなかったけれど、

大学にいたから、

足りない心理学の勉強も仕事の中でできていったし、あそこをベースに、

ドラマセラピストの私は少しずつ、仕事を広げていけた。

非常勤だからこそ、良かった。

思えば、最初の就職以来、私は「正社員」というものになったことがない。

でもそれが良かったんだと思う。

 

 

私はそこから、一歩一歩進み、

15年経ち、今までよりもずっと楽に生きられるようになった。

それでも独立するのは怖かったし、

これからだって、希望もワクワクもいっぱいだけれど、

不安はやっぱりある。

それが人生だよね。

 

 

 

ドラマセラピストを育てるための資格を取ることなんて、

実はあまり考えていなかった。

それどころか、私は、少しドラマセラピーと距離を置こうかと

考えていたときだってある。

でも、

新たな流れが来て、私は背中を押されて

ドラマセラピーのトレーナーになった。

 

 

運命はちゃんと私の行くべき道を、用意してくれるのだと思う。

不安になったり、焦ったりして、

自分の思いから外れると、その神様の計画を見過ごしてしまうので、

やっぱり、今自分の心に耳を傾けながら、

神様を信頼して、進むのが一番いいと思っている。

 

 

 

 

 

もし、私の娘が今大学生で、

就活で悩んでいたとしたら、多分私はこんな話をしたいなと思う。

 

 

仕事って、何のためにするのか、一緒に考えてみない?

あなたはこれから、どんなふうに生きていきたい?

どんな生活をしていきたい?

 

 

どこかの会社に面接に行って、

なんだかおべっかを使って、仕事をいただけるように、ひたすら気を遣っているような気がするのなら、

その仕事を、心からやりたいと思えているわけではないのなら、

別に、その仕事はしなくていいと思う。

みんなと同じ就活の仕方なんて、しなくていいよ。

 

 

私たちはみんな、

経済的な不安とか、将来の不安ばかりに目を向けて考えがちだけど、

あなたが今、

何をしたいのか、どうしたいのかを大切にしようね。

 

 

もしも、どこかの国に旅をしたいのなら、

もっといろんな世界を見たいのなら、

自分がやりたいと思うバイトでもなんでもして、

そのためのお金を稼いで

行けばいい。

行った先で稼ぐことだってできるかもしれない。

 

 

 

就活って、誰も何の疑問も持たずに、

これをやらなくちゃいけないみたいに、進んでいる感じがするけれど、

でも、

これでいいのかな?と疑問に思うのなら、

その流れに乗れないのなら、

乗りたくても、受け入れてくれる場所が見つからずに傷ついてしまっているのなら、

あなたは、これから新しい世界を作っていく、ミッションがあるのよ。

 

 

 

これからの仕事のスタイルは絶対変化していく。

みんなが一生同じ会社に勤めるというスタイルが、随分前に壊れはじめていることだって、

私たちはみんな知っているよね。

 

一番重要なのは、あなたが好きなこと。

 

 

仕事にならないと思ったとしても、

とにかく好きなことは大切にしていて。

それは、必ずあなたをどこかに連れていくから。

 

 

だから、好きだな、興味があるなと思うことをちゃんとやること。

夢中になって何かをしていると、

将来やっていきたいものが少しずつ、見えてくる。

 

 

 

そうやって、今までの価値観に縛られない人が増えていくことで、

その価値観の中で苦しんでいる人たちも解放されていく。

 

 

それは新しい価値観を作るだけなのかもしれないけれど、

それでも、

時代を進ませてくれる。

 

 

私が出会ってきた面白い人たちは、

大学を出ていない人も多かったし、

世間の枠に全くはまっていなくて、

完全に自由な感覚で、

素晴らしいアイディアを使って、仕事を自分で作っていた。

 

 

社会保障もない仕事かもしれないけれど、

彼らは、

精神的に安定していて、楽しそうだった。

 

 

 

瞑想をしていれば、

全て大丈夫だよと言ってくれた人もいる。

 

 

その人は、完全に宇宙を信頼していて、守られて生きていることを知っているので、

趣味のように見えることをしているようでいて、

それがちゃんと仕事になっていたのよ。

 

 

それが精神的な安定よね。

そう、精神的に安定していたら、

他は全部ついてくるの。

 

 

 

就職しないで、遊んでいていいよと言ってるんじゃないのよ。

 

あなたが、自分の人生を自分で作っていく。

その責任を取っていくことは、

簡単なことじゃないもの。

 

 

もしかしたら、

好きなことでは生きていけないから、

やっぱりしばらくの間は、どこかに属して仕事をしたほうがいいと思うかもしれないよね。

 

 

全ての経験が大事なものになるから、それもきっといいと思うの。

でも好きなことを仕事にしていく方法をきっと探し続けるのでしょう。

そして信頼して、その流れが来るのを、待つことができるでしょう。

 

その過程で、好きなことに関連して、できる仕事が見つかるかもしれないし、

仕事自体を作り出すのかもしれない。

 

こんなに若いのだから、本当は、どこに自分が行きたいかなんて、まだわからないかもしれない。

 

だいたい、大学に入ってから、

その勉強が合わなかったと気づくことだってあると思う。

それは、その学部に入らなければ気づけないことだと思うから、

まずは入ったということで十分よね。

そして、道を変更したいと思ったら、

大学を辞めてもいいし、卒業して他の学校に入り直すことだってあってもいいと思う。

 

 

一度試してみたら、「私がやりたいこととは違ったな」と思ったというだけのことで、

失敗なんて、本当はないの。

 

いろんな経験をすることで、自分のやりたいことがもっとわかってくるかもしれない。

 

 

あなたが、

どんな人生を生きていきたいのか、

その軸になるのは、

あなたがハッピーかどうか。

 

誰かに認められるとか、

人よりもぬきんでるとか、
この年だからなんとかとか、

みんなが仕事しているからちゃんとしなくちゃとか、

世間体とか常識とか、

そういう考えは持たなくていい。

 

 

幸せは自己中ではないのよ。

本当は義務なのよ。

幸せになることで、私たちは絶対に満たされて、

社会のためになることができるようになる。

自然にそうなる。

 

ここでいう、社会のためというのはね、

みんなが認める「役にたつもの」じゃなくていいのよ。

ハッピーなあなたが、社会と関わることで、生まれる何かがあるってことね。



 

そんなことばかりして甘えているという世間の言葉は聞かなくていい。

あなたは、自分の人生に一生懸命になればいいだけだから。

それを妥協しなければいい。

ただ、自分がやりたいなと思うことを大切にする。

 

 

 

本当はね。

あなたがハッピーだということそれ自体が、社会貢献だから。

そんなこと言う大人は滅多にいないでしょうけれど。

 

 

 

だから、今の自分の想いを大切にしながら、

人生の流れには乗ること。

 

 

好きなことは、どの方向に進むのか、という道しるべ。

キーワードなの。それが流れを作る。

それ自体が仕事にならなくたっていいのだから、

固執する必要もない。

 

 

とにかく、宝物を見つけるつもりで、

このキーワードを胸に、進んでいけばいいよ。

 

そうすると、たとえ、困難があっても、

それがチャンスになることも、

だいたい人生はうまく回っていくことにも気づけるから。

 

 

あなたが生まれてきたことを

喜んで楽しんでくれたら、

私はそれが一番嬉しいわ。

 

 

だから、あなたがこれから作っていく人生を思い切り楽しんで。

 

それがあなたのミッションよ。

 

 

 

大学勤務時代、皆さんに伝えていきたかったこと、

まだ私も、かつかつだったし、自信もなかったし、まだまだ駆け出しだったから、

そこまで伝えきれなかったけれど、

今なら、もっと伝えられるな、と思う。

 

 

就活や進路で悩むあなたに。

 

 

今日もお読みくださりありがとうございました!



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