2012年まで2年弱住んでいたポーランドの男性は、

レディ・ファーストで有名。
それ以前に住んだことがあるイギリスも、
男性が親切でした。

ヨーロッパの国なんかだと、レディ・ファーストは当たり前。
私も、荷物を持ってもらったり、ドアを開けてもらうことは
当然のことだと思っていたくらい。

でも、そんな考えが通らない国がありました。
それはフィンランド。

真冬の北極圏のラップランドに旅行に行ったとき、
古代の森のスノウシューズウォーキングツアーに参加したときのこと。
深い雪の中、スノウシューズで歩きながら、オーロラを見るスポットを探すツアー。




スノウシューズを履くと、深い雪の中でも

歩きやすくなるらしいのに、

私には、難しすぎるため、寒いはずのラップランドで

汗だくになりながら、必死に歩く。

 

そして、森の中で歩いているときに、雪になれていない私は転んでしまいました。
反射的に、「助けてくれるもの」という思いで、
インストラクターを見たものの、彼はまったく知らんぷり。

 

 

その日の参加者は私だけ。
北欧の体の大きな男性インストラクターが一緒についていってくれるのだから、
体の小さい私は、「そりゃ助けてくれるでしょ」と思い込んでいたのに。
しかし、インストラクターは、ちらっと私を見ても、ノーリアクション。

 

「きれいな夜だなあ」なんて言っている。

おい、水筒のお茶飲んでる場合じゃないぞ。

私は小さな虫みたいに、雪の中でもがいてるんだ。

 

 

深くて柔らかい雪のに体半分が埋もれてしまった私は、

なかなか助けもしてくれないインストラクターに、ちょっとムカつきつつ、
「すみません、助けてください」と言ってみた。

 

快い返事が来ると思い込んでいるときに、そうではない答えが来ると、

一瞬何が起きたかわからなくなる。

あれ、今、私の英語あってたよね?

なんかこの人「NO」って言ったような気がする・・・。

 

そう、確かに彼はこう言っていた。

「NO! 自分で起き上がってください。

自分でこのツアーに参加すると決めてきたのです。

転んでもそれはあなたの責任なんです」

 

 

がーん・・・。

 

 

いつだって助けてもらえるでしょ、と思っていた自分の甘さを思い知る。

そうなんだよ、私はダイビングに行っても、インストラクターに甘えっぱなし。

(女性のインストラクターにも甘えるので、これは男女関係ないけど)

でも、大自然を前にした時、人間は本当は平等なんだと痛感する。

そして、大自然よりも、厳しく聞こえるインストラクターの言葉。

 

 

仕方なく、

一人で必死に起き上がる。

 

そしてちょっぴり恥ずかしいやら、なんだかちょっとムカついた気持ちが残っていたり、

なんだか気まずい気持ちがして、

「さあ、行こう」

と歩き出すインストラクターに、

何も言えなくなる私。

 

 

でも、歩いていると、

もう言葉にできないほどの美しいラップランドの夜の銀世界が

私の心を癒してくれた。

おかげで、笑顔でインストラクターともお別れできた。

 

 

接客サービスの素晴らしい日本で生まれ育ち、
ヨーロッパ生活中、レディ・ファーストで甘やかされて来た私には、
なかなかショックな出来事。




それをフィンランドの友達に話すと、彼女はこんな説明をしました。

「フィンランドではね、男女平等が進んでいるの。
だから、女性を助けたりするだけで、セクハラって言われることもあるから、
そんな風に女性を助けることは、まずないわね」

うーん、そうなのか・・・。

さらに
「フィンランドでは、女性が一生独身だったとしても、全然気にしないの」

日本のように「結婚できない女性」一昔前に言われた負け犬とか
みたいな感覚は全くないのだそう。それは素敵と思うのだけど、
フィンランドでは、男女平等は、私の想像が及ばないところにまで進んでいる模様。

 

 

この話を
オーストリア人の男友達にしてみると
「誰だって、助けてもらってばかりでは、自立することを覚えないよね。
サチも、自分で雪の中を立ち上がれてよかったね」
とのこと。
(とはいえ、この彼だって、荷物は持ってくれるし、基本はレディ・ファースト。)

よかったね、と言われてしまうことなのか・・・。

まあ、自分で起き上がれるんだよね、本当は。

 

それから、

男女平等って大切だと思いつつ、私が甘えていたこともたくさんあることに気づけたことはよかった。

 

 

さらに友人は

「体の大きい男性が、転んでしまったら、起き上がるのはすごく大変なんだよ。でも誰も助けないよね」とも。

確かにそんな風に考えたことはなかったなあ。。。




でもさ、
そもそも、転んでいる人は、女であっても、男であっても
関係なく助けてほしい時だってあるだろうのに。。。
それってセクハラになるのかしら・・・。

男女平等といっても、男女は同じではないじゃない?
身体など、実際に男女には違いもあるわけで、その相違を補い合いながら支え合うことがいいのではない?

 

そうは言っても、
男女関係なく、助け合うことが素敵なんじゃない?
男女平等と言いながら、やっぱり男女を分けて考えていないかと、
進化しすぎたフィンランドの考えに悩んでしまう。

 

といいながら、
やっぱり私はレディ・ファーストに甘えすぎだったとは思うけど・・・。

男女平等かレディ・ファーストか。
レディ・ファーストに甘えつつ、都合が悪ければ男女平等を
訴える。確かにそれは間違った態度のような気がする。

かといって、フィンランドのように徹底してしまうと、
なんだか寂しい。

 

でも、女性が家事をするもの!とか決めてかかられるとやっぱり

いやだなーと思ってしまう。

 

 

社会ではなく、個人個人が、「男女の役割」について考え、
それぞれの「男女平等」を見つけていくのが
これからの新しい結婚なのかもしれないな・・・。

 

 

そのためにも、

古い価値観に縛られなくなる人が増えていくことも大事ですね。

 

 

今日もお読みくださりありがとうございました!