娘が2歳の時、同じ年の男の子を育てている友だちの家に行った時のお話。

 

友人Sちゃんが、娘に向かって

「おばちゃんとこおいで」

と一言。

 

 

その時私はすぐに

「Sちゃんはまだ、おばちゃんじゃないよ、Sちゃんでいいよ!」

と言ってしまった。

 

 

私はどうしても、どうしても

「おばさん」という言葉が嫌いなの。

「おばちゃん」は多少可愛く聞こえるかもしれないけれど、

ほんのちょっとだけマシな感じで、

やっぱりやだ。

 

 

だってさ、

おばさんという言葉には、

ガサツさとか品のなさの匂いがするんだもの。

 

 

私は自分の年齢を隠しもしないし、

自分が世間でいう「おばさん」という年齢に入っていることは知っている。

 

 

でもでもでも。

 

ぜーったいに嫌なの。

 

 

「おばさん」という言葉には

その人から若さや魅力を奪い取っていくような

強力な魔の力が働いている気がする。

 

 

 

ポーランドに住んでいた頃仲良くしていた男性の友人が

私のことを

「ちっちゃいおばちゃん」と呼んでくることがあった。

 

今よりもずっと若かったわけだから、

今よりもこの言葉を受け入れる気持ちがなかった私は

(今もすっごく嫌なんだけど)

それを言われるたびに、

なんだか悲しい気持ちになっていた。

 

 

ちっちゃいこともコンプレックスだったけど、

おばちゃんて

なんで同じ年の男に言われなくちゃいけないんだ!

 

 

 

断固として自分をおばちゃんとは言わせないと決めている私は、

この言葉にとても敏感に反応してしまう。

 

その上、自分の魅力がどんどん奪われていくような気持ちになる。

 

 

だから、ある日彼に言った。

「ねえ、私は、今も独身で、将来も不安なの。

おばちゃんて言われるたびに、すっごく悲しくなるの。

私は自分の魅力を信じられるようになりたいから、

もう言わないで。

もしも言い続けるんなら、あんたのこともハゲって呼ぶよ!」

 

 

 

 

それを理解したのか

ハゲと言われたくなかったからか、

それ以来彼は

「ちっちゃいさっちゃん」と呼ぶようになってくれた。

ちっちゃいも余計だけど。

 

 

そうやって私は

自分がおばちゃんと呼ばれることを頑張って阻止してきたんだ。

これからだって言われたくない。

 

 

 

もう一度書くけれど、

私は、年齢を重ねることにはあまり抵抗はないし、

自分の年齢を言うことも別に気にならない。

 

 

でもこの「おばさん」と言う言葉の持つ

イメージがとにかく嫌いなんだ。

 

 

 

フランス語のマダムとかだと、

なんか品がある気がするし、

逆に、

私なんかにマダムなんて言っていただいて、すみません、

と恐縮したくなっちゃう。

 

 

 

だから、おばさんとマダムは全然違う。

 

 

この日本語はとっても美しくない!と

私は思ってしまうの。

 

 

 

とはいえ。

 

娘の友達に向かって、

「さっちゃんにこれ取ってくれる?」

とか言うのは恥ずかしい。

 

 

 

そうなると、こんなにも嫌なのに、

おばちゃんという言葉を使わなくてはいけなくなってしまうじゃないか。

 

 

 

私の従姉妹の娘さんたちは、

私をさっちゃんと呼んでくれるので、

多分、

親しい友人の子供たちには、さっちゃんでいけると思う。

 

 

でも、それ以外の子供たちにはどうしようかと

友人宅から戻った日に考えていた。

 

 

そういえば、

イギリスの大学時代の友人の子供たちはみんな

私をアンティ(auntie)と呼ぶ。

辞書で調べちゃうと、これも「おばちゃん」という意味なんだけど、

でもこのアンティは、

叔母、伯母のauntからきたもので、

親戚みたいに親しい感じがするし、この言葉には、

ヨレヨレのベージュの下着みたいな「おばさん」的イメージは全然ない。

(これはあくまでも私の個人的イメージです)

20代の頃から普通にアンティと呼ばれてきたし。

 

 

 

ということで、

子供が意味はわからなくてもいい、

それほど親しくなくてもいい、

これから私は「アンティ」で行こうと決めた。

 

 

 

一方娘は、

お友達のママや大人の女性は、みんな「ママ」と呼ぶと決めたらしく、

娘は大体はみんなをママと呼び、

名前を覚えた人は、みっちゃんとか呼ぶようになっていた。

まあ、ママならなんか悪い感じはしないよね。

3歳になったけれど、娘はおばちゃん、おばさんという言葉を知らない。

 

 

 

自分が言われるのも嫌なんだけど、

それを他の人に言うのも嫌。

 

 

なので、

娘といるときに、

見た目がある程度私と変わらない年齢であろう方なら

「お姉さん」と呼ぶ。

そのかたは「もうおばちゃんでいいのよ!」なんて言ってくれるけれど、

私は「おばさん」という言葉撲滅運動中なので、絶対にその言葉は使わないのよ。

 

お店の人とかなら、その辺気にせずに、「お店の方」と呼べるからいいんだけど。

 

 

だけど、

明らかにおばさんと呼ばれても構わなそうな方にはどうしよう。

お姉さんと呼ぶのもかえって失礼だし。

 

吉本の芸人さんたちは、

何歳でも女の先輩は「ねえさん」だよね。

 

「ねえさん」ならいいかなあ。

 

 

ああ、

おばさんとかおばちゃんに変わる

もっといい日本語、できないかなあ・・・

 

 

 

 

 

 

どうでもいい私の独り言ブログを

お読みいただきありがとうございました。

 

 

 

私の本が発売中です!