拙著の中でも書いているけれど、私は引き寄せの法則を信じている。

もちろん、それだけを信じているわけではなく、

ゆだねることや大きな存在を信頼することに意識は向いているのだけれど、

引き寄せの法則は、私たちの人生のある側面においては真実だし、パワーがあるものだと思う。

 

 

 

でも、引き寄せの法則って、
ちゃんと理解するのは難しいと思う。
このブログで書くことは、あくまでも私の理解ですが、

少しでも助けになれば、、、と思って書いてみたいと思います。

 

 

 

「自分の思考が現実になる」

という言葉をそのまま鵜呑みにして、

ネガティブな感情を持つことを、「だめだ!」と思ってしまったり、

「悪いことが起きる」と怯えてしまう人がいたり、

 

 

自分の思いがなかなか現実にならなくて、

「結局、本当はそんなものないんじゃないの?

でも、それは、あなたの思いが足りないから、とか、

今は時期ではないから、とかいいわけして、ずるい、おかしい!」

と、引き寄せの法則の先生たちに腹を立ててしまう人もいる。

 

 

 

確かに、

私たちの思考が現実になる、

と私も思うんだけど、

そもそも「どの思考が現実になるのか」をちゃんと見たいと思う。

 

 

誤解されがちなポイントを4つ、まとめてみました。

 

 

ポイント①

引き寄せの法則は、
自分が思うことが、現実になるというものであって、
「欲しいものを手に入れる」ためのものではない。

 

でもいつも

「ほしいもの」に焦点が絞られていることが多い気がする。

 

 

これがほしい、あれもほしい、ああなりたい、こうなりたい

「ほしいほしい」と言っている裏には

「私にはない」などのような、欠乏の思考があるわけなので、

その欠乏が、現実化してしまうわけ。

 

 

「これだけほしいと強く思い続けても、なんで現実にならないの?」

と思うかもしれないけれど、

現実にならないのは、

ほしいと強く必死に思っている状態のその裏に、「これだけ私には足りない」という思いが強くあるから。

 

だから、結局その「ほしいもの」を遠ざけてしまうことになる。

実際この、ほしい、つまり英語のwantは、欠乏を意味するという。

 

 

ポイント②

変えるのは思考であって、感情を否定する必要はない。

 

 

ネガティブな感情を持ってしまうことは、

なんにも

悪いことではない。

私たちは感情を選べない。

感情はその瞬間に自然に生まれてくるもの。

それをいい、わるいと判断することが間違い。

感情は、どんなものであっても大切。

だからちゃんと感じてあげて、その上で

何をすべきか、考えればいい。

 

 

嫌な出来事が起きたり、

苦手な人に出会ってしまったときに、

怒りや落ち込みや悲しみがあったら、

そんな感情を持ってしまう自分がいけないのではなく、

そういう自分を受け入れて、許してあげることがとっても重要。

 

「怒っていると、悪いことを引き寄せる!」

 

なんて思って、無理に自分の怒りを押さえようとする必要はない。

 

「怒ってるよね。そうだよね、そんなこと言われたら、

嫌だよね」

って、自分の声をちゃんと聞いてあげる。

感情はちゃんと感じていくと

必ず消化されていく。

そうすると、次に何をしたらいいのかが見えてくるもの。

 

 

引き寄せの法則で変えるべきことは、思考。

 

そういうネガティブな感情を受けて、

「どうせ人生はうまくいかない」と「思う」のか、

「ここから、少しずつ人生を変えていこう」と「思う」のか、

で現実が変わってくる。

 

 

 

「現実になる思考」というのは、

その人が、自分自身や人生に対して、

無意識のうちに考えていること

じゃないかなーと思う。

 

 

 

つまり、

人から嫌われたらどうしようとずっと思っていたり、

人生って辛いなあと口ぐせのように言っていたり、

気をつけようと思っていても

気づかないうちにも持っている思考。

私の本では、それを心理的障害って呼んでいるんだけど、

そういうものが、私たちの現実になりやすいんじゃないかな。

だから、そういう気づかずにいつも持ってしまっている思考を

クリアにしたほうがいいんだと思うの。

 

 

 

ポイント③ 

人生はすべて自分でコントロールできるわけではない。

 

 

ほしい、ほしいと思うことは実際にはエゴで、

それが叶っていくと、

人は「自分がすごい力を持っているんだ」と錯覚してしまう。

まるで、自分が人生をコントロールできると思い込んでしまう。

実際、ある程度は、自分の思いを叶えることはできるんだろうけれど、

人間にはそこまでの力はない。

 

 

引き寄せの法則がうまくいっている時、人ってちょっと傲慢になるんじゃないかなーと思う。

 

私が初めて、引き寄せの法則を知ったのはもう20年以上も前なんだけど、

その頃から、私は引き寄せがうまくなかった。

 

だから、引き寄せが上手にできる人たちを羨ましく思いながら、

 

できない自分はダメなんだと思うようになってしまった。

人生をもっとよくしたいと思って引き寄せの法則を学んだのに、

どんどん自分を信じられなくなるというおかしな展開・・・。

 

 

彼女たちから

「私が駅に行くと、私に合わせたように電車が来るのよねー」

とか、

「あの仕事したいなと思ったから、できるようになったのよね」

なんて、成功談を聞いていると、

ほしいと思うものが、彼女たちのように手に入らないことで

「ああ、私ってやっぱりダメなんだ」と思えてしまうと同時に、

「ネガティブな波動を持っているからできないのよ」

などとアドバイスしてくれる彼女たちを、

なんとなく傲慢で嫌だなーと感じることもあった。

 

 

引き寄せの法則って、

なんだか、

エゴを大きくしているだけ、という感じもするなー。

本当は、

私たちはエゴに振り回されずに

生きられるようになることが課題なんだと思うのにな・・・。



本当のところ、

今の自分が思っていることが現実になる

ということには、限界がある。

大体、引き寄せが得意になり、その人のエゴが強くなった時、

思っただけでは叶わないようになる。

 

 

多くの人が、

引き寄せの法則が、働かなくなると感じるのはここ。

 

 

人生をすべてコントロールできてしまったら、

私たちの人生にはサプライズがなくなってしまう。

何でも自分が引き寄せられると信じて、

エゴが強くなった人ばかりになってしまったら、

この世はちょっと嫌な場所になってしまうでしょ。

 

 

 

最終的に、

なんでも自分でやろうとコントロールしようとする思考を手放さないと

引き寄せの法則はうまく働かなくなると思う。

 

 

そもそも、

引き寄せの法則の醍醐味は、

自分のコントロールを超えたところにあるんじゃないかな、と思う。

 

 

コントロールを手放せたら、

引き寄せたいと思っていたことよりも、

自分が想像すらしなかった

もっと素敵な展開が待っているかもしれないということ。

 

 

 

本当は私たちはワクワク生きるほうがいい。

もっと素晴らしいものが用意されているんだと思って生きているほうが

絶対楽しいはず。

 

 

電車に乗り遅れて、待たされたけれど、

次の電車で、会いたかった人に会えた、というような話を

聞いたこと、あるでしょう?

自分で全部コントロールしていたら、こんな展開、ありえないよね。

 

 

 

 

ポイント④

思考が現実になるかどうか、は、

エゴからの思考なのか、心からの願いなのかによる。

 

 

思えば何でも叶うんじゃないの?と思ってしまうかもしれないけれど、

実際には、「何でも叶う」わけじゃない。

ここで重要になってくるのは、

願い。

その人の人生で、心から願うこと。

頭で考えていることではなく、自然に生まれてくる、その人が願うこと。

心から願うことは、その人が人生でなすべきことなので、叶いやすい。

一方、

「人から評価されたいから、この仕事をしたい」などのような

エゴから出てくる思考は、叶いにくい。

 

 

だから、思考が現実になるかどうか、は、

エゴからの思考なのか、心からの願いなのか、で変わってくる。

 

 

心から出てくる願いは、

世間の評価や、お金などは、関係ない。

エゴから出てくる欲は、

世間の評価や、未来の不安や、親の顔色なんかが関係ある。

 

 

 

心から願うことに、

「叶わなかったらどうしよう」などのような判断が入ってくるときは

エゴに邪魔されている状態。

 

 

エゴは私たちを不安にしてくれるのだけれど、

私たちが

自分の人生を信じていれば、本来エゴに振り回される必要はない。

 

 

人生を信じていたら

「叶わなかったらどうしよう」なんて思うことはないし、

人生の波にのっていられたら、

そうなれば、そうなるし、ならなければ、それもそれ。

みたいな、余裕がある。

 

 

人生には、

人間がコントロールできない、もっと大きな展開が待っているものだし、

私がこうしたいなーと思ったところで、

それよりもっといいシナリオがあったら、そのほうがいいはず。

そうやって、

自分が願うこと、あるいはそれよりももっと自分に合ったものへと

人生が流れていくことを知っていればいい。

だから、

今、願いだと思っていることが、自分の思い通りに叶わなくてもいいの。

本当に願うことは、いずれ、叶うんだし、

叶わないときは、実は、

自分がその時点では気づいていなかった、

もっと自分に合った願いが見えてくるだけだから。

 

 

 

実際私も、何年も前は本当に願っていると思っていたことで、

叶っていないこともたくさんある。

でも、結局のところ、

私はそれが本当にほしかったわけではないんだなーとあとから気付く。

自分のことって、実はそこまでわかっていなかったりするんだよね。

よく考えてみると、

本当に願っているつもりでいて、まだ、エゴに支配されていたんだなーと思う。

 

 

そうやって人生が進んで、だんだん研ぎ澄まされていって、

自分の真の願いが見えていくのだと思う。

 

そういう願いは、宇宙や神さまの願いと一致するので

叶う、というより、必然として起きるんだと思う。

 

 

人生を動かそうと、コントロールしようとするのではなく、

自分の願いに気づいたら、

安心して、

自分の思考を超えた、もっと大きな思考に身を任せたほうがいい。

 

そう、結局最終的に重要なポイントは、

「人生を信じて、大きな流れに身を任せる」ということ。

 

 

 

引き寄せの法則は、

その人が人生や自分に対して、根本的に持っている考えが

現実に影響している、ということと、

自信がなかったり、人生に不安を感じているからこそ出てくる

「ほしいもの」ではなく、

人生を信じているときに湧き上がる

「心からの願い」が叶うよと説明しているんだと思う。

 

 

 

だから、少しでもエゴの影響をなくして、

自分が一番幸せを感じる瞬間や、どう生きていきたいのかを

感じる練習が必要だし、

自分でなんとかしなくちゃと、やみくもに動いてしまうのではなく、

大きな力に導かれているという信頼を持てるような心を育てていくことが

大切なんじゃないかな、と思います。

 

 

 

今日もお読みくださりありがとうございました。

 

 

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自分の本来の願いに気付くために、

「女性性とつながる」ということを説明しています。

よかったら読んでみてくださいね!

 

 

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