数年前に、祖母が99歳で亡くなった。

最後のお別れで、生前好きだったものなどを

棺の中に入れていくために用意されたアイテムの中で、

若いハンサムな男性の写真がひときわ目立っていた。

通っていたデイケアのお気に入りの職員さんだそうだ。

最後まで元気で、前向きだった祖母は、イケメン好きで、

速水もこみちが好きだった。

「もこみちの写真じゃないのね、やっぱり身近な人がいいわよね」

なんて言いながら、最後のお別れの場面で、笑わせてくれた祖母。

 

 

 

人は、何歳になっても恋をするんじゃないかな。

ドラマセラピストのインターンとして最初に勤務していた入所施設には、

精神病の方と高齢者の方がたくさんいた。

その施設は、入所者の方々が、最後を充実して暮らせるようにと、

「何歳になっても恋愛を楽しもう!」という考えを大切にしていた。

さすがサンフランシスコ。

そんなわけで、90歳の私のクライエントにはボーイフレンドもいたし、

恋愛の話題ばかりしていた。

 

 

でも一方では、子どもたちは、高齢の親の恋愛に対して、

「みっともない」とか「恥ずかしい」などと言ったりしていたようなので、

サンフランシスコと言えども、

まだまだ高齢者の恋愛は当たり前ではないようだった。

 

 

 

でも、人はやっぱり恋をする。人を欲する。

 

高齢になって、「将来の不安」から解放されたとき、

相手に本当に求めるものって、学歴でもないし、年収でもない。

 

60代でおじいさんのように見える人もいれば、80歳なのに若く見える人もいる。

年齢だけが若さのバロメーターではもはやなくなり、

見た目や健康がその人の状態を決める年代になる。

 

70歳も90歳も、見た目も元気さも、それほど大差なくなったら、

相手の年齢が、本当は関係ないことが分かる。

その時私たちが持つのは、「あなたと一緒にいたい」とか、

「あなたに会えて嬉しい」という

純粋で可愛らしい思いだけじゃないのかなって思う。

 

人間が人生の最後に欲するものが、「ただ好きな人」なんて、本当に素敵。

 

 

私たちは一生、恋をする。

それがヒューマンネイチャーなら、

年齢で恋愛ができなくなっちゃうのは、とっても不自然。

なんで、35歳過ぎただけで、もう恋愛も結婚もできないなんて、

周りから勝手に決めつけられちゃうのかしら。

自分の人生なのに、人にとやかく言われたくなんて、ないじゃない?

もしかしたら、40歳を過ぎてからのほうが、

いい恋愛ができる人もいるかもしれないのに。

 

人生はこれからもまだまだ続くんだから、

フランス人みたいに、

一生ラブストーリーが楽しめるのが当たり前になるといいのにな。

そういうのが当たり前の国なったらいいんだけどな。。。

 

 

 

今日もお読みくださりありがとうございました!

 

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