●演技 嘘の無い演技をしようとしてまちがうこと | 演技力Up

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俳優女優声優向

こんにちは。
演技力向上プロデューサーの並木です。

日本にスタニスラフスキーシステムの
考え方が入ってきて約100年。

1924年に小山内薫、土方与志らを中心とした
築地小劇場が日本初の新劇がスタートしました。

このころにチェーホフやゴーリキーが紹介されはじめました。


そしてこの築地小劇場から分裂したり独立したりして
今の俳優座文学座が誕生するわけです。

演劇研究の為にドイツ留学していた土方与志が
当時の演劇の考え方などを持ち帰ってきたのが
新劇のはじまりと言われています。

このころから徐々にヨーロッパ演劇や
スタニスラフスキーの考え方を中心とした
演技研究もおこなわれてきて今にいたります。

最近では、いろいろな演技レッスンでは
「スタニスラフスキーシステム」を基本とした
演技の考え方などを教えている所も増えました。

嘘の無い演技をしたい!
生きた演技をしたい!


とても素晴らしい事です。


とはいえ、
嘘の無い演技というのを
中途半端に理解して
教えている所も増えているのも事実です。

例えば、よくあるのが
台本分析をしすぎて、
頭で演技をしてしまうパターン

・役の生い立ちは?
・役の人間関係は?
・どんな超目標がある?
・どんな性格?
・役は何が好きで何が嫌い?
・履歴書を書いてみるとどんな感じ?


・・・みたいなことで
役を分析する。

嘘の無い演技をするためには
曖昧な部分を無くしていく。

正しい事です。

それは悪い事ではありませんが、
問題はそこから。

台本分析したことを
「表現」「説明」しようとしてしまうのです。


「役を生きる」為にアプローチしていたのが、
分析した役を「表現」「説明」しようとしてしまうのです。

そしてこれが演技を見ている人にとって
「面白くない演技」になってしまうはじまり。

役者本人は、
役について研究してきたので、
役の事をすべて知ったような気になっている。

役について質問すれば、なんでも答えられる。

でも、演技では
理解したすべてを「表現」で
「説明」してしまうんです。

なんちゃってリアリティ。
なんちゃってリアリズム演劇。



実はここが
スタニスラフスキーシステムや
メソード演技、マイズナーテクニックなどを
にわかに学んだ人の落とし穴でもあるのです。

頭で理解してるだけで
心が動いていない状態で
演技をするから「冷たい演技」
「距離感のある演技」
になります。

本当に大事なのは、
研究した役をいかに自分自身と繋ぎ合わせて
「実感」に落とし込むか?

五感を通して
本当に心が動くレベルで
実感を伴った演技をすることが
「生きた演技」につながるのです。

是非、あなたもこの本質を学ぶことをお勧めします。

頭でっかちの評論家演技ではなく、
実感に落とし込んだ演技を目指しましょう!


9月にこの辺もしっかり腑に落としながら
具体的に学べる演技合宿を行います。

まだ間に合いますので、
参加ご希望の方は下記のページを
チェックしてみてください。

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