今日は「役」についてお話します。
先日、「ジャージー・ボーイズ」というDVDを見ました。
実話を題材にした映画なのですが、歌も演技も素晴らしくて、とてもよかったです。
もともとはブロードウェイのミュージカルだったものを映画化したものです。
まだ見たことが無い方はおすすめです。
全く無名からトップのグループにのぼりつめていくサクセスストーリーですが、
いろいろな障害や葛藤があってとても見ごたえのある作品です。
フォー・シーズンズという4人組のグループの話なのですが、
その中に「トミー」という憎まれ役の役どころがあります。
わがままで自己中心的なキャラなのですが、
この役を演じた役者さんがとてもすばらしかったです。
おそらく、こういう役を普通の役者が演じると陥るのが
「いかに嫌な奴に見せるか」
「いかに悪い奴にみせるか」
を考えてしまいがちです。
普通の舞台でもよく見かけますよね。
「嫌な奴を演じすぎて、人間味が全く感じられない人物になってしまっている」
悪い事が好きな悪魔のような演技をしてしまっているところを見かけたりします。
でも、それでは役として薄っぺらいし、
お客さんも感情移入していきにくいのです。
大事なのは、
そのキャラクターがなぜそういう物の見方になってしまったのか?
何に不安を抱えて、何を恐れているのか?
なぜそのような表現しかできないのか?
本当の深い所にある欲求は何なのか?
という部分をしっかりと見つめて
一つ一つを正当化していかないと、
役を演じるのは難しいんですね。
でも、そのことを考えてアプローチしていくのが
演技の本当の楽しさでもあります。
どんな役を演じるにしても
必ず「正当性」を見付けるようにしていきましょう。
それがあなたの演技力のレベルアップのコツです。
ではまた。

