不貞男へ手紙を書きながら夢を見た。妻としてのプライドなのか愛憎なのか、それとも只の意地なのか
出会った頃からのエピソードから始めて、私は不貞男に手紙を書いていました。
務めて気持ちはフラットに、
客観的な事実、交際・結婚のきっかけ、
不貞男が転勤族になった事実を受け止めついてゆく決心をしたこと、
その事により数年おきに住む場所を変えざるを得ないジプシー状態になった事、
そして何より責任ある仕事を任せられなくなり、替えの利く仕事内容でしか採用されなくなった事
等を淡々と冷静に書き綴って行きました。
仕事をしながらの事だったので、パソコンで何度も書いては消し、時間をおいて追加・削除する作業が数日続きました。
書きながら、気が付くと
”もっと他の選択肢があったんじゃないか。別居しながらキャリアを積む道だってあったはずだ!”とか、”被害者づらしてるけど、結局楽していたのは本当の事でしょ”
などと、昔の習慣で自分を責める内容が頭をグルグル回る状態に悩まされました。
そうだ。いつもそうやって、自分を磨こうとする余り、自分に厳しく当たってきた。不貞男がモラハラを始めた事で、私を責める人間が二人に増えたんだ……。
夢から覚めて、寝汗でびっしょりになった布団を見て、涙がこぼれました…。
カウンセリングをしっかりやったにも関わらず、潜在意識の私は完璧であろうとして、なかなか自分の味方になろうとしない。
私は責め癖のある私の味方が欲しかった…不貞男に味方になって欲しかった。
そうだ。カウンセリングを始めた原点に戻って正直にそう書こう。
憎しみが無いと言えばウソになる。妻としての意地もある…。
でも、今書きたいことはそれじゃない。
素直に家族が壊れた怒りと哀しみを書こう。
そして、うちの子も私たちの互いの悪口は聞きたくないはずだと伝えよう。
これ以上、あの子に葛藤を残さない様、母として妻としての最後の願いをしっかり書き残そう。
そう思って、不貞男と裁判官に読んで貰うための手紙を、なんとか最後まで書き終える事ができました。
サレ妻復活日記42に続く