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不貞男は繰り上げ返済など頼んだ覚えはない、と代理人に伝えた

 

 

 第4回目の離婚調停は、2022年2月に行われ、重苦しい空気で始まりました。

 

 年金分割の書類は既に準備済みで、お互いの厚生年金を50:50で半分に分割する事で決まっていましたし、動産の財産分与も、双方の預貯金の財産額も全て明らかにされていました。

 

 

 不明瞭なのは、マンションを売却した際のローンの金融機関の口座残額が分からない事だけでした。

 

 

 夫である不貞男は、12年以上前に売却し、しかもその銀行が吸収合併で名称が変更された事もあり、口座は閉じてしまい通帳も破棄して無い、の一点張り。

 

 しかも、専業主婦である私にローンの繰り上げ返済を頼んだ覚えはない、と代理人である弁護士にはっきり伝えたというのです。

 

 

 頼んだ覚えがない、とする事によって、私の方から新たな事実がでても整合性を保てるように、しらを切り通すつもりなのだと思いました。

 

 悔しい事に、私の方には、振込記録も、繰り上げ返済を頼まれたメールも残っていません。(そもそもこんな家族間の大事な話、メールでする訳ない)

 

 

 それどころか、私が勝手に共有財産から数十万勝手に下ろした、とお金の返却を求めて来たのです。

 

 

 れに関しては、不貞男の不貞行為が発覚したため別居する為の生活資金が必要になりお金を下ろした、と主張しました。 

 

 子どもを夫婦間のトラブルに巻き込まず、精神的に安全で健康な生活をするために必要な出金でした、と私自身で調停委員に説明しました。

 

 夫の許可を取らずに勝手に下ろした事に関しては、不貞行為の精神的ショックが大きく、不貞男に許可を取る事はできませんでした。と主張しました。

 

 昔の私だったらできなかった説明だな…と思いながら、ビクビクせず落ち着いて弁明できました。

 

 

 調停委員に疎まれても、伝えたい事をしっかり言う覚悟で臨んだため、その回の調停は、待ち時間いれて1時間半にも関わらず、グッタリ疲れてしまいました。

 

 不貞事実の証拠を完璧にとってあった事で、調停委員は私の弁明には反論しませんでしたが、焦点は私の繰り上げ返済の有無だけになりました。

 

 ただ調停委員のうち、男性側の方が

「このままだと、離婚裁判になってしまいますよ。良いんですか?」

 

と、咎める様な口調で私達に話してきました。

 

 

 私もN弁護士も、当然その覚悟だったので、それならそれで仕方ないという表情になったと思います。

 

 男性調停委員は、腑に落ちないと言った表情で渋々次の調停の予定を決める事になりました。

 

 その時点で審議時間が30分近く延長していた為、N弁護士の次の予定が詰まっているという事で、バタバタしながら次回の調停は約3か月後のゴールデンウィーク明けに設定され、第4回目の離婚調停は終了しました。

 

 

 サレ妻復活日記40 に続く