共有財産を分ける作業は非常に面倒くさい

 

 

 第3回目の離婚調停は、共有財産の細かい確認に集約されました。

 流石にケチな不貞男も、動産まで分ける作業は面倒だったと見えて、余り深く突っ込んでは来ませんでした。(車以外に大きな動産が無かった事が大きいです)

 

 自動車や電化製品などの動産は減価償却した場合の価値を判断したのて、10年以上たっている現時点では殆ど財産価値がないと判断され、その時所持していた側の私物として取り扱う事になりました。

(不貞男は車の運転が苦手で、別居当時私が車を使用していたことからそのまま私の私物として扱うことになりました。 といってもこの調停の時点で購入後14年経っていて、廃車にする寸前の状態でした。しっかり管理していたお陰で、まだしっかり乗れる状態でした。)

 

 

 マンションの売却関係の書類は、金融機関の口座通帳も含めて10年以上前のことゆえ何も残っていないと聞いている、と不貞男の代理人は主張してきました。

 

 予想通りの展開通りでしたが、N弁護士は不貞男からの要請で私が繰上げ返済を200万行ったと説明しました。

 

 不貞男の代理人は、もう一度確認するので、私の方も繰り上げ返済の行った事を証明できるものを提出してほしい、との返答でした。

 

 大した進展もなく調停は終了し、2か月半後の年明け2月に第4回を行うことになりました。

 

 

 ここまでくると、水掛け論になってきましたね、とN弁護士は言いました。

 しかも、夫が妻に文書で繰り上げ返済をサポートして欲しい、なんていう事もなく、口頭での会話は、言った、言わないの水掛け論になってしまうので、うちの敗色はかなり悪い。

 

 

 このままだと、次回で実質的調停は終了し、予定より早く調停不成立になるかもしれません、とN弁護士は言いました。

 

 「分かりました。 大丈夫です。次の段階に行っても」

 

と私は答えました。

 

 2021年11月下旬。

 コロナ禍はまだ、その勢いを緩めることなく日本中を苦しめていました。

 

 そしてコロナで弁護士や申立人が移動できない事が、裁判所の審議システムにまで影響が出ていた事に、私もN弁護士もまだ気づいていませんでした。

 

 

 サレ妻復活日記39 に続く