離婚裁判になっても良いというメンタルで離婚調停には臨むべし②

 
 
 前回、離婚調停に臨むメンタリティについて書きました。
 婚姻費用が支払われている場合、その額と財産分与な慰謝料の額によって離婚調停や離婚裁判に対する考え方が変わってきます。
 

 離婚調停中にも発生する婚姻費用は、財産分与や慰謝料抜きで自分の収入になるわけです(しかも、税金はかからない)

 

 つまり、財産分与がそんなに期待できず婚姻費用がそこそこある場合は、離婚を引き延ばすことで、トータルで自分が受け取る金額を最大限にする事ができるという事です。

 

 例)婚姻費用 20万/月

  財産分与 500万程度

 

 裁判した場合 20万❎24ヶ月+500万=980万

 裁判しない場合 20万❎12ヶ月+500=740万

 

 980万÷740万=1.32

 裁判すると1.32倍もらえる額が増える

 

 

 

 また逆に、財産分与が大きく期待される場合で、相手の失業やリストラ等で婚姻費用が期待できない場合は、裁判所に通うという精神的負担を軽くする為にも、早めの離婚を決断した方がいいのでは?というのが経験者としての意見です。

 

 例)婚姻費用 5万/月

   財産分与 1500万

 

 裁判した場合 5万❎24+1500万=1620万

 裁判しない場合 5万❎12+1500万=1560万

 

 1620万÷1560万=1.04

 裁判しても、1.04倍しか貰える額が増えない

 

 

 上記の様に、ケースバイケースで条件が違うため、離婚調停を考えてらっしゃる方は、弁護士さんとよく相談して戦略を練った方がいいと思います。

 

 

サレ妻復活日記34 に続く