シンデレラ・コンプレックスは女性の人生の敵である

 

 

 前回、自己犠牲型の受け身行動を行う事で男性から愛されようとする女性は、日本だけではなく外国にも多数いるという話をしました。

 

 なぜそう思ったかというと、メディアの中にその片鱗が観られるからです。

 

 最も有名な例はシンデレラのおとぎ話ではないでしょうか。

 灰被り姫とも呼ばれるこのお話は、皆さん良く知っておられると思います。

 

 

 私は、子どもの頃にシンデレラの話を聞いた時、彼女が落としていったガラスの靴が彼女にしかマッチしなかった事を不思議に思っていました。

 サイズが同じなら、靴が合ってしまう女の人は、何人かはいたんじゃないの?などと子どもにしては可愛くない事を考えていたのです(笑)

 

 運命の人、というワードは女性が憧れる言葉です。

 私も運命の人に早く会いたい、と子どもの頃思っていました。

 

 シンデレラは魔法使いのサポートで運命の人・王子様に出会い恋に落ち、引き離され、それでも王子に探して貰って結ばれて、その後幸せに暮らしました、めでたしめでたし……

 

な訳ないだろ‼️と思うのです。

 

 嫁いだ後、姑や小姑に虐められたかもしれない

 婚家のしきたりが違いすぎて苦労したかもしれない

 王子が恋愛体質で、その後も浮気しまくったかもしれない

 最悪の場合、流行病で王子が死んでしまったかもしれない

 

 

 なんて夢も希望も無い物語だと、少女達には受けないし、ヒットしません。

 

 なので商業映画でも、受け身で依存型のヒロインが、

 突然魔法でカボチャの馬車や御者を出して貰い

 綺麗なドレスや靴をピッタリサイズで出して貰い

 お城まで送って貰って

 王子様に何とか見初めてもらう事が出来るというわけです。

 

 意識して努力しなくとも、いつか誰かが助けてくれて、女の子は白馬の王子様と出会う事が出来る

 

 

 というマインドセット(シンデレラコンプレックス)を世界中に啓蒙する事で、サクセスストーリーが大ヒットし、莫大な利益を生み出す事ができた(今も生み出し続けている)のです。

 

 

 

 近年では傾向が変わって、アナ雪の様な、ありのままの姿で闘う女子の話も支持される様になってきました。

 

 映画「タイタニック」も、主人公ローズが運命の人ジャックに会い自分の生き方に目覚めます。

 見栄っ張りの母親や、成金の性格の悪い婚約者やしがらみを捨て、様々な困難や悲しみを乗り越えて人生を切り開いて行く、受け身では無いカッコいい女性の物語でした。

 

 

 世の中のトレンドが変わる事で女性の自我が解放されやすくなり、以前の私の様な、男性が側にいなければ生きていけない症候群の人々が減って行くのを期待していますが、まだ時間がかかるだろうな、と思います。

 

 

 私のこのブログが、その助けのカケラにでもなれば嬉しいと思っています。

 

サレ妻復活日記28 に続く