オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺 -6ページ目

オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

オーディオキネマ 公式ブログ

昨夜は、

眠る直前まで、

映画『となりのトトロ』のシナリオを勉強していたのですが、

宮崎駿監督のシナリオの素晴らしさに、

心を奪われてしまうこと度々でしたねぇ。




 

宮崎さんの書かれるシナリオは、

とても繊細で、隅々まで心が通っていることが、読んでいてもよく分かりますね。

 

彼のシナリオの緻密さは、

 

日本映画を支えてきた名脚本家も及ばないところがあると思います。

 

まさに、驚嘆すべきアイデアですよ。

 



昨夜も、

サツキちゃんが、

カンタから借りた傘を返しにいくシーンを観ていて、

ドキリとしてしまいました。

(皆さんもよく覚えているのではないでしょうか)

---------------------------------
■カンタの家・表 雨
 庭先の坂を登ってくる女ものの傘ひとつ。

 サツキとカッパをきたメイである。

■同・縁側
 二人を見るなり、身を乗り出してああっとなるカンタ。

カンタ「・・・!!」

■同・玄関 
 うす暗い土間。
 サツキとメイが入ってくる。
 傘をたたみつつ声をかけ、傘をおいて敷居内に入って来る。

サツキ「あの~、すいません・・・」

 メイは父さんの傘を持って立っている。

 カンタの母ちゃん出て来る。
母ちゃん「あら、サツキさん。メイちゃんも。ばあちゃん! ばあちゃん!」
---------------------------------


・・・なんてシーンでしたよねニコニコ

 

シナリオでは、CUT番号491〜494の場面になります。

この後、

お礼を言うサツキに、カンタの母ちゃんは、

「へぇ~、あの子がねぇ~」

なんて言って、

息子の女子への意外な配慮に、

なんとも言えない反応を見せたりします。

とても心和むシーンですねぇ照れ



そして、

私が宮崎さんの筆力に驚かされるのは、

冒頭の母のセリフです。

「あら、サツキさん」

というあの一言なのですOK



これ、結構意外なセリフですよね〜。

相手のサツキは、ただの小学生ですからね。

普通ならば、

 

田舎のおばちゃんらしく、

「あらやだ、サツキちゃんじゃないかい。メイちゃんまで。どうしたのさ」

なんてことは言ってもよさそうなものです。

 

しかし、そうはなさらないッ!

ここが、宮崎監督の繊細なところなんですよねぇ。

 

 

この一言の真意は、

 

都会からやって来たサツキを、

一人前の女性として扱っているのでしょうか?

それとも、

しっかり者のサツキを認めての言葉でしょうか?

もしかしたら、

これが当時の、田舎者による「都会から来た大学先生の息女」への対応かもしれませんね。

 

 

 

兎に角、

こういった脇のキャラクターにまで、豊かな個性が滲み出ているのが宮崎監督のこだわりであり、

 

こここそが、超一流と言われる所以なのでしょうね。

こんな生き生きとしたセリフが一つ書かれたあるだけで、

声優、丸山裕子さんは、

どれほど役作りが楽しかったことかと思いますねぇ〜おねがい

 

しかも、

 

そんな何気ないセリフへ、

 

時代性を含ませているところが、

 

いつまでも色褪せない映画作りを成立させているのだと思います。

 

 

 

 

そして、

 

サツキたちが帰る姿を見送ったシーンのカンタの台詞も素晴らしですね。

 

---------------------------------

カンタ、嬉しい。

ライトブレーン(模型飛行機)を持って部屋を回り始める処へ バアちゃんのぞく

 

バアちゃん「だれか来たのかい?」

 

カンタ、答えつつ回るのをやめない

 

カンタ「しらねェ!!」

---------------------------------

 

この少年の内面が、瑞々しく描かれていきますキラキラ

 

照れくさくもあり、嬉しくもあり・・・といった感じっですね。

 

こんな当たり前の名シーンって、なかなか創り出せないものなんですよね。

 

何度読んでも、感動してしまいます。

 




こんな宮崎監督のシナリオは、

役者の可能性も存分に引き出す作用があるに違いないですね。

それだけ繊細に綿密に書かれている シナリオなのです!!

何度読み返しても飽きることがありません。

学びの発見であふれていますね、ジブリのアニメーションは。

 

これは、

 

声優さんが、日本語の持つ情感の豊かさを学ぶには恰好の教材と言えます。

本当に、

素晴らしいの一言ですよね。

 

 

 

 

◆◆◆ 声優ワークショップ ◆◆◆

【2026年4月 開催】

「シナリオ読解力をプロレベルにする」(全12回)

 

〈火曜夜、金曜朝、金曜夜、土曜朝の4クラス〉

 大ベテラン声優のシナリオ読解の全貌について理解すれば、

 誰にでも〈プロの声優として読む〉ことが可能となります。

 シナリオ読解力がプロ声優への基礎となります。

 レッスン内容や目的は下矢印

 http://dramacd.moo.jp/prolevel.pdf

 

 

 

◆◆◆ オーディオキネマ制作作品◆◆◆

ドラマCD『研ぎ師伊之助深川噺』(上下巻)

・ネットショップBASE購入右差し【こちらをクリック】

・メルカリShop購入右差し【こちらをクリック】

今月4月末にて、

 

ボイスドラマ作品の出演者オーディションを開催いたします!!

 

時代劇ボイスドラマ『三匹の女』

 

この作品は、

 

数年前に短編ドラマとして制作したものを、

この度、長編ドラマとして生まれ変わらせた物語になります。

 

よりドラマティックになった女たちの時代劇をぜひ楽しんでくださいませ!

 

こちらのオーディションにご興味ございましたら、ぜひ、下記の記事内容を御覧ください。

 

何卒よろしくお願いいたしますニコニコ

 

 

■募集内容■

ボイスドラマ『三匹の女』の出演者を募集します。
時代劇が好きな方、粋なキャラクターに興味のある方のご参加をお待ちしております。

 

【あらすじ】
信州善光寺西街道を縄張りにする巾着切の女おまきが旅侍の懐中から掏った物、それは仇討赦免状であった。一冊の仇討免状をめぐり、出会った三人の女たちが、人生の再起を賭けて奮闘する! 男女の欲と恋心とが交錯する人情時代劇。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【求めるキャラクター】
20代〜60代。男女声優を求めています。
メインキャスト、脇役などを選考します。

 

・おまき・・・善光寺街道を縄張りとする女巾着切
・おとよ・・・丹波島宿で働く飯盛女
・おみつ・・・女衒に売られた少女
・長坂兵馬・・・仇討ちの旅の侍
・沢井軍兵衛・・・代官手附
・片岡奥之助・・・軍兵衛の後輩
・おとく・・・飯屋の女主人
・金助・・・女衒
・おまつ・・・金助の女房
・尾形伝十郎・・・兵馬の仇

 

その他小さな配役もあります。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

【企画内容】

小さな企画のドラマ制作となりますが、ご興味ございましたら、ぜひ、下記をご覧くださいませ。

オーディションにご参加いただく皆様に美しい日本語のセリフを楽しんでいただけるよう、スタッフ一同努めてまいります。

 

なお、出演者には、外部からキャスティングするベテラン声優、そして、レッスン生と共演していただくことになります。(2026年5月31日にて都内アフレコスタジオにてレコーディングを実施。)

あくまでも声優ワークショップの一環の企画であることをご承知いただきますようお願いいたします。

作品を販売する予定はありません。(弊社Youtubeチャンネルでの配信を検討します。)

なお、少額ではありますが出演料も用意しております。

よろしくお願いいたします。

 

 

【主催者より】

当日はオンライン審査となり、参加者同士での共演において困難も多いと思います。

脚本・演出を担当します私としては、演技表現以外にも、シナリオの解釈について話なども伺ってみたいとも考えております。 

セリフから感じること、人物から感じる余韻、物語についての印象など、シナリオから感じるものを伺わせていただけたら幸いです。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

 


※シナリオのクオリティーは、弊社過去作品と同等のものとなります。

 弊社作品『研ぎ師伊之助深川噺』はYouTubeにて視聴可能。

☆よろしければ、こちらをご視聴いただき、エントリーをご検討下さい。
 https://www.youtube.com/watch?v=4k9CedrhbfA

 

 

 

■オーディション日程■

・2026年4月19日(日) 10時〜
・2026年4月19日(日) 20時〜
・2026年4月21日(火) 10時〜
・2026年4月22日(水) 20時〜
・2026年4月25日(土) 10時〜
・2026年4月28日(火) 20時〜
・2026年4月30日(木) 20時〜

 

※過去に弊社オーディションへ参加されている方は申込みをご遠慮下さい。

※上記の日程から希望の参加回を申込み事項にご記入ください。

※オーディションは、ZOOMオンラインにて実施いたします。

 

 

【当日の流れ】

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

・開催10分前より ⇒ ZOOMを起動(開場)

・約15分間⇒ 企画説明

・約15分 ⇒ シナリオについての質疑応答

・約90分 ⇒ 演技審査

 

※自己紹介は省略いたします。

※シナリオを予め読んでいただき、お好きなキャラクターを演じてください。

 相手役は、参加者の中から募ります。

※参加人数は、各回10名ほどを予定しております。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

■合格後のスケジュール■

・合格された方へは、本番シナリオ、レコーディングスタジオ案内などをお送りします。
・本番録音は都内スタジオにて実施します。(2026年5月31日(日)にて実施)
・本番前に演出が必要なキャストには、時間をとってZOOM打ち合わせにご参加いただくことがございます。

 

 

■参加費について■

登録料、審査料、ノルマ負担など費用を取ることは一切ございません。

また、合格後にかかる費用も一切ございません。

 

 

 

■ギャランティーについて■

出演料は、メインキャストで2万円程になります。
小さな配役ですと5000円程になります。

 

 

■応募資格■

・過去に弊社オーディションへ参加されたことがない方。

 (新しい出会いを求めております。)

・熱意を持って演技表現に挑戦してくれる方。特に30代〜50代を求めております。
・20代〜60代の男女。
・事務所所属、フリーランス、一般を問いません。

 

 

 

■応募方法■

 

次の項目をご記入の上、メールにてご応募ください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■氏名:
■ふりがな:
■希望の参加回(上記開催日程よりお選びください):


(注!)メールアドレスについては、PDFデータが閲覧できるものを使用してください。

  後日シナリオデータなどを添付にてお送りします。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

★応募先メールアドレス:audiokinema@audiokinema.com

 

 

後日、弊社よりオーディション詳細、ZOOM入室のためのURLをお知らせします。

オーディション原稿(冒頭24頁)は、審査日の3日前にメールにてお送りいたします。
シナリオを読まれて内容が気に入らなかった方は、参加を辞退していただいて結構でございます。

ぜひ、一読いただいてからご判断ください。

 

※演技審査で使用する原稿は、オーディション参加人数の関係で、弊社過去作品を使用することがあります。

 

主催:オーディオキネマ(山中勇人)

 

 

 

■お問い合わせ■

メールアドレス:audiokinema@audiokinema.com
(担当:山中勇人)

 

 

 

オーディション詳細は以上となります。

 

たくさんのご応募をお待ちしております。

 

ご検討ほど、何卒よろしくお願いいたします!!

 

 

 

 

 

◆◆◆ 声優ワークショップ ◆◆◆

【2026年5月 開催】

「シナリオ読解力をプロレベルにする」(全12回)

 

〈火曜朝、火曜夜、木曜夜、金曜朝の4クラス〉

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 誰にでも〈プロの声優として読む〉ことが可能となります。

 シナリオ読解力がプロ声優への基礎となります。

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「セリフになっている文字などは、

ストーリー(物語)を転がすだけの情報である」


ということを、

 

私は演技レッスンにて度々口にします。

 

なぜ、こんな大胆なことを言うかというと、

 

シナリオに書かれたセリフ文字にばかり気を取られている方が、

 

あまりに多いからなのです。

 

 

 

 

これは、

 

観客というのは、果たして、

 

「ドラマの何を楽しんでいるのか・・・」

 

という問題です。

 

確かにお客さんは、じっくりとセリフを聴いています。

 

しかし、

 

実は、

 

語られる文字情報をフムフムと楽しんでいるわけではないのです。

 

耳へ入ってくるセリフが発端となって、

 

その後、豊かに広がる情緒を楽しんでいるのです。




例えば、

 

私のシナリオにこんな場面が出てきます。

【主人公の伊之助が、旧知の仲である御用聞きの親分辰吉へ事件解明の手伝いをお願いする】

 

というシーンです。

このシーンを文字面だけ読むと、

 

その内容は、

「伊之助が事件についての不可解さを語り、

 

それを聴き終えた辰吉が、解決の手助けを申し出る」

 

というものです。

 

このシーンの存在意味は、

 

きっと、

 

「伊之助に、頼りになる助っ人ができた!」

 

というものでしょうね。

 

 

 

 

では、

 

このシーンを聴いたお客さんの反応はどんなものでしょう〜??

 

助っ人が発生したことに、

 

「やったぜ!」

 

と喜んだり、

 

事件解決に向けて希望が見えたとに、

 

「いいぞ、いいぞ!」

 

とドラマを楽しんでいるでしょうか・・・。

 

いえいえ、

 

それらは、全体の1割ほどの楽しみでしかないのです〜チュー



 

 

本当の狙いとは、

 

事件の中身とはちょっと離れた所に存在しているものなのです!

それは、

 

二人の友情だったりするんですねぇ〜ニヤリ

 

確かに、事件の中身も興味深い!

 

困り果てている主人公に頼れる仲間が登場するのは楽しい!

 

しかし、

 

もっともっと大切なのは、

 

知己への助力を惜しまない、辰吉親分の気っ風のよさ、情の深さなんですよね。

 

このシーンは、

 

江戸っ子気質に隠れている人情を表現している場面なのです!

 

 

 

 

観客は、

そんな二人の信頼関係にグッと感動してドラマを楽しむんですよねぇ〜。

 

脚本家は、

 

誰もが憧れる【男の友情】にホッコリしてもらうことを狙っています。

 

そして、次のシーンへと聴き手の興味を持続させたいわけです。

 

ここが、このシーンの核となるわけですねぇ。

 

 

 

これは、

 

単純明快な1シーンですが、

 

全てのシーンに、こういった観客の本当の楽しみが隠れているんですよね。

 

こういった大事なことは、文字には書かれていないことなのです。

 

書かれていないからこそ、

 

そこに詩情が漂うのですおねがい

 

これをドラマティックと言うんだと、私は思っています。

 

(この中身をくどくどと書いてしまったら、野暮ですよねぇ〜)



 

 

そして、

 

声優さんが、ここをどう表現するかが、

その方の技術であり、感性であり、価値なのです!!

観客に対して、

ただ文字に書かれた情報を雰囲気に乗せて伝えるのが、声優の仕事であってはならないのです。

 

こんなものは、

 

お客さんにとっては、

 

全く価値を持たない表現ですからねぇ。



 

全シーンに隠された核となる大事なものを掴み、


それを詩情を持って表現することこそ、

声優の仕事なのです!!



 

そもそも、

シナリオを読み込むということは、

この辺りについて十分に読み解くことを指しています。

 

シーンの仕組み(根底にある心情表現)の解明ですね。

 

これを解明できなくては、

 

お客さんの心を自在に揺さぶることは不可能かと思います。

 

 

 

お客さんが楽しんでいるのは、

キャラクターの心模様なんですよね照れ

 

心情の移り変わりですね。

これが、

 

ごく自然に演技に盛り込まれているから、

作り物のストーリーが、さも現実味をもって聴き手に迫ってくるのです。



 

文字だけに囚われず、

 

それを捨て去ってしまう判断こそが、

 

プロらしい表現だと思いますねぇ〜。

 

私は、そういう方と仕事をご一緒したいと思ってしまいますねニコニコ

 

 

 

 

 

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ドラマ作品のシナリオは、

 

様々な内容のシーンが数珠繋ぎとなって構成されています。

そして、

 

そんな全てのシーンには、

大事な何かが隠れているものですニコニコ

 

 

声優という仕事は、

 

その何かを掴んでからでなければ、

その場面の演じ方や表現に込めるべき要素などを見極めることすらできないのです。

 

制作側が出演者に求めているのは、

 

演じられる自信ではなく、明確で正しいシナリオ解釈なのです。

 

 

 

この「何か」を、

 

人は、

 

シーンの核と言ったり、

 

シーンの芯と言ったり、

 

シーンの目的と言ったり、

 

シーンのテーマと言ったりするのです。

 

私は、

 

声優さんの基礎を成す能力とは、

 

ここを理解できる技術を持っていることだと思っています。

 




「演技で大切なのは感情である」

 

というセリフはよく聞くフレーズです。

 

もちろん、

 

それは大前提であり必要不可欠なものです。

 

しかし、

 

プロの現場でベテラン勢と仕事を共にするならば、


脚本家が書き込んだ個々のセリフの役割や、シーンの目的を読み取れなくてはなりません。


この準備が不十分では、

 

そのシーンに登場するキャラクター達が、

どこへ向かって、何のために会話をするのかが分からないということなのです・・・ショボーン

 

 

 

 

共演において大切なのは、共演者達の演技表現の調和です。

 

そして、この調和に欠かせないのが、

 

出演者全員のシナリオ分析の統一された理解となります。

 

やはり、

 

プロのシナリオ読解力が無ければ、

 

物語(ストーリー)に絡むメインキャラクターの配役を手にすることは出来ないんですよね。

 

この現実が、

 

デビュー後に仕事が次々と繋がる人と、そうでない人とを生み出しているのだと思います。

 

 

 

 

私が俳優マネージャーをしている時に、

 

頻繁にプロデューサーから言われた言葉があります。

 

「その役者は、勘が良いのか?」

 

というものです。

 

この言葉の意味することこそ、

 

シナリオが読めるかどうかを指しているのです。

 

(他には、演出家から出される指示への反応の良さも含まれていますが。)

 

 

 

 

シナリオというものの難しさと面白さは、ここにあるのだと思いますねグッ

 

シナリオの複雑さを楽しむことが出来れば、

 

もう一人前の声優だと私は思います照れ

 

観客の心を、

セリフが進むごとに、

 

脚本家の狙い通りに先導していく(揺さぶる)ことこそ、

 

声優の作り出すべきエンターテイメントなのです。

 

(これこそがアニメーションの醍醐味ですよね!!)

 

ですから、

 

この仕組みを熟知することは、

 

声優さんの大事な課題というわけなのです。

 

 

 

 

これは、私がレッスン中に、

 

何度も何度も言うことですが、

 

ワンシーンに10行のセリフがあったら、

 

その10個のセリフそれぞれには個別の役割があるのです。

 

そして、

 

隣り合ったそれぞれのセリフが、役割を共有し、連携しているのです。

 

その一連の流れでもって、

 

シーンにとって一番大事な「何か」を表現しようと試みているのです。

 

そして、この「何か」が、お客さんがもっとも楽しむエンターテイメントとなるんですね。

 

 

 

ですから、

 

声優が本番までに準備する作業とは、

 

このシナリオの仕組みを分析することであり、

 

その上で、その要素を声の表現へどのように盛り込むかを示すものでなくてはならないのです。

 

これが、

 

プロの現場で行われている真実なのです。



 

 

シナリオが、

 

ドラマの設計図と言われる所以がここにあるんですね。

 

シナリオは、シーンの集合で構成されており、

 

シーンはセリフの連なりで構成されています。

 

あとは簡素なト書きがあるだけです。

 

しかし、

 

その文字の中に潜む緻密な構造を読み取った者が、

 

観客の琴線に触れる演技表現を達成することができるのです。

 

 

 

 

私が、

 

自社のドラマCD制作において、

 

大御所声優達の演技に対して大きな感動を覚えたのは、

 

これらのことが、

 

信じられない質の高さで行われていたからなのです照れ

 

そして、その時、

 

この技術を絶やしてはならないと、切に思ったんですよねぇ。

 

 

 

これは、

 

一朝一夕で手に入る技術でないことは確かです。

 

しかし、

 

今の若手声優さんがおろそかにしがちな技術です。

 

周囲にハッキリと差をつけるには、

 

ここを鍛えるのが、1番の近道だと思いますね〜。

 

 

 

とは言え、

 

若い方々にはあまりに地味すぎて、

 

そんな特訓に時間はかけていられないのかもしれませんね〜チュー

 

 

 

 

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私の仕事は、

他人について書くことから始まります。

 

 

シナリオ執筆というのは、

全ての作業が、私の頭の中だけで作り上げる創造物語になるのですが、

しかし・・・

そこはやっぱり他人の生活や人生を書き記す作業なんですよね。

 

ここが、とても重要な心構えになるのです!

間違っても、

「私が彼らの会話を作っているんだ!」

 

などと過信してはいけないんですよね。

 

そんな勘違いを許した途端に、そのシーンは、とてもつまらないものになってしまうのです・・・。

あくまでも、

紙の上で起こっていくことは、

私の知らない人間たちの言動なんですよね。

シナリオを書く行程は、書き手にも、全く予測不能な作業になるのです。




ですから私は、

物語を作っている時は、

「自分がストーリーを支配している」などとは、決して思わないようにしています。

それは、

出来るだけ、紙の上の登場人物達を人間として扱うためだと思います。

人間には無限の可能性がありますから、

私の予定調和な発想などで書き進めていては、これっぽっちも面白くはないんですよね〜。

 

私自身も、そんな安易で陳腐なアイデアなどは、ぶち壊してしまいたいですから、

 

そんな気分では、シナリオに向き合わないように心がけているのです。






「キャラクター達は、人間ですからね!」

これは、私のWSでの合言葉のような一言になっています。

毎回のように吠えている言葉になります。

一流の映画シナリオなどがそうですが、

セリフから伝わるものは、強烈なリアリティーを含んでいます。

それは、

まず人物がしっかりと確立していて、

その後に会話が発生していると思わせるものばかりです。

セリフの端々から、

その人間の個性が滲み出ています。

これが、ドラマ制作の根底には不可欠なんですよね。

 

 

 

 

ちょっと、トリッキーな考えですが・・・

 

もしも、

 

シナリオの登場する人物たちが、本当に生きている人間たちと信じるならば、

 

彼らは、すべてのセリフを、その場のアドリブで語っていると考えることができます。

登場人物の誰もが、物語の先行きなど知る由もないのです。

 

一秒先の展開も、会話も、何も知らずに生きているのです。

 

私たちドラマ制作者や、声優たちは、

 

そのことを理解した上でシナリオを読解することが重要なんですよね。

 

全てセリフには、その言葉を発する動機が、キャラクターたちには必要であるということですね。

 

ここまでシナリオに書き込んでこそ、人物がイキイキするんだと私はいつも新人声優さんに話していますニコニコ

 

 



登場人物という他人へ如何に近づいてゆくか・・・

シナリオを読む作業、演技表現を作り出す作業とは、実は、とってもデリケートな作業なんですよね。

 

だからこそ、ドラマ作りというのは面白いんですよね〜。

 

 

 

 

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