昨日は、
今月末よりスタートします、
声優ワークショップ
（全12回）
へ参加を検討中の男性声優さん2名へ、面談を行わせていただきました。
レッスンの内容や目的を、2時間ほどかけて説明させて頂きました。
こちらのお二人は、
これまで、真摯に声優技術の習得に向き合ってきたようで、ともて生真面目な雰囲気をもった方々でした
今回は、
お二人の希望もあって、
その場で簡単な〈シナリオの読み込み〉にトライしていただきました。
今現在の技術レベルを知るために、
私の短編シナリオの分析を披露してもらったのです。
30分くらいシナリオと格闘していただいたのですが・・・その結果は・・・
あまり芳しくないものでしたね
ご本人達も、
正しい分析との違いにショックを受けているようでしたねぇ。
彼らは、
中堅どころの声優事務所に所属している同僚ですが、
お二人とも、なかなか良い仕事が決まらないことで悩んでいるのだそうです。
オーディションの案件なども、
優秀な先輩方が多すぎて、仕事が決まる気さえしないのだと言います。
ここ数ヶ月は、二人で、
「声優を辞めることも話し合っているんです」と、その胸中を話してくれました。
真剣な表情に、私も胸が締めつけられる思いでしたね。
だからこそ、
面談の時間を使って、シナリオの読解を試してもらったんです。
声優を辞める決意をする前に、
一度くらい、ちゃんとシナリオの読み方について知っておいても良いと感じたのです。
彼らにお伝えしたのですが、
〈シナリオが読める声優〉は、
本番当日までに十分な準備が可能となるのです。
正しい分析があるから、
キャラクターの内面だけでなく、
エンターテイメントの構成や、共演者の演技表現の想定も出来るのです。
これが、プロのスキルなのです
シナリオとは、
ドラマをつくる設計図ですからね。
これを正しく読める声優だけに、仕事は与えられるものなのです。
シナリオ読解から、
現場のスタッフや、一流の共演者が納得する表現を導き出すのは、容易なことではないのです。
こちらお二人は、
自分達がこの基礎勉強をしてこなかったことを、この面談で初めて知ったようでした。
そして、
その事実にかなりショックを受けているようでした・・・
ワークショップでご一緒するかは分かりませんが、
大事なことを知っていただいて、良かったのではないでしょうかね。
今の時点で真実を知らされるのは、とっても厳しい衝撃でしょうが、
だからといって、知らないままというのも残酷なものですからね。
シナリオを読む技術は、
プロの世界では、最も大切な技術です。
それだけ繊細な技術でもあります。
声優の夢を諦める前に、
一度は、その技術の習得に、向き合ってみて欲しいと思います。
新しいチャンスが、そこから必ずやってくるものですからね
私も、この技術の鍛錬に向き合ったことが、その後の『研ぎ師伊之助深川噺』の執筆に繋がりましたからね。
これがなければ、今頃、全く違う人生を歩んでいたはずです。
◆◆◆ 声優ワークショップ ◆◆◆
【2023年8月末 開催】
〈火曜昼、火曜夜、木曜朝、土曜夜の４クラス〉
大ベテラン声優のシナリオ読解の全貌について理解すれば、
誰にでも〈プロの声優として読む〉ことが可能となります。
シナリオ読解力が、プロ声優への近道を作ります！
レッスン内容や目的は
http://dramacd.moo.jp/prolevel.pdf
◆◆◆ オーディオキネマ制作作品◆◆◆
ドラマCD『研ぎ師伊之助深川噺』（上下巻）
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