お気に入りの本のデザインについて | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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本屋さんや、古書店で、

 

「ああ〜、読みたいなぁ〜」

 

「おお! 欲しいなぁ〜」

 

と思わされる書籍ってありませんか?

 

 

 

本の装丁って、

 

心をくすぐる魅惑的な魔力がありますよねぇ〜照れ

 

ただ、

 

最近の本屋では、

 

そういった楽しみが少なくなってきている気がするのです・・・。

 

平積みされた新刊本の一群を見ると、

 

どうも、納得にいかない気持ちになってしまいます。

 

もはや、書籍のデザインというよりは、

 

つまらない写真集を見させられているような気持ちになるんですよ〜ショボーン

 

「これらの中身には、

 

美しい日本語が詰まっているんだ」

 

ということを無視しているんじゃないかと思ってしまいます。

 

表を化粧し過ぎると、

 

かえって中身の良さが薄れるのかもしれませんね。

 

ベストセラーの影には人気装丁デザイナーがいると言いますが、

 

私には、どうも、馴染めないところがありますねぇ。

 

 

 

 

本日は、

 

私の本棚にある、

 

私好みの装丁をご紹介したいと思いますウインク

 

どれも古書店にて入手したものですが、

 

中身はもちろん、表紙のデザインに惚れて買ったものになります!

 

まずは、

 

こちら。

柳田國男著

『日本の伝説』(ポプラ社文庫)

 

子供向けに編集された文庫のようですが、

 

この表紙は素晴らしいですね〜!!

 

民俗学と言いながら、伝承物語を聞いているような風情の柳田さんの文章です。

 

こういった表紙絵は、まさにぴったりだと思いますね。

 

ちょっと不気味な楽しい仕上がりです〜OK

 

 

 

 

他には、

 

こんな一冊も。

山本周五郎著

『日本士道記』新潮社

 

ご覧の通り、

 

刀の鍔をあしらったデザインです。

 

こういう潔さや大胆さは、

 

本の中身を象徴しているし、中に詰まった日本語を決して邪魔しない思いやりを感じます。

 

これは、

 

粋な計らいがなくてはできないことですね。

 

40年、50年も昔の書籍には、

 

こういったものが良く見られて嬉しいですねぇ〜爆  笑

 

 

 

 

さらに、

 

こんな面白いものも。

徳川夢声著

『話術』白揚社

 

昭和20年代のベストセラーですね。

 

徳川夢声さん全盛期に出版された書籍です。

 

こちらの本は、初版本ではありませんが、

 

初版は、昭和24年になります。

 

こんなデザインの書籍が、

 

本屋にずらりと並んだ時代があったんですよね〜〜キラキラ

 

今現在の、

 

インスタ映えを意識したような、

 

主張し過ぎ、盛り過ぎのものとは、精神が違います!!

 

私個人としては、

 

ホッとするデザインですね〜おねがい

 

 

 

そして、

 

これが一番好きかもしれないなぁ〜。

室町京之助著

『香具師の口上集』創拓社

 

香具師(やし)とは、

 

『男はつらいよ』の寅さんをイメージすれば良いですね爆  笑

 

昔々から、

 

何かを売って暮らした人には、そのための売り文句がありました。

 

それらユニークな世界をまとめた一冊になります〜。

 

早く中を読みたくなる表紙とは、こういうことですねグッ

 

どこか、江戸を感じるところも、嬉しいですね〜。

 

この本には、

 

井上ひさしさんが書いた帯が付いているんですが、

 

こちらもまた素晴らしいのです照れ

 

そんな帯も含めて、お客を喜ばせる表紙だと思います。

 

 

 

 

こうして古い書籍のデザインを眺めていると、

 

今の装丁デザインの流れに対して思うところがありますね。

 

それは、

 

「誰にでも読んでほしい」

 

「広いターゲットを狙う」

 

そんな思惑が露骨なように思えます・・・ショボーン

 

昔は、

 

本の内容に興味のあるお客を狙って、

 

そこに喜ばれるデザインを採用している気がするのです。

 

だから、

 

幅広いデザインがあり、風雅な風情が生まれたのだと思いますニコニコ

 

捨てられない書籍とは、

 

そういったものだと思いますね。

 

 

 

 

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山中勇人(脚本・演出)

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