オーディオドラマの新しい企画が動き出すと、
私の制作事務所では、
独特な営業活動を始めなくてはなりません。
それは、
新作の企画書と過去作品を携えて、
声優事務所を挨拶回りするというものなのです〜
実績の乏しい我々は、
声優さんに出演オファーを行う前に、
自己紹介のようなことをする必要があるんですねぇ〜。
これは、
実際にキャスティングを行う時には、
十分に出演について検討を行なって頂くための露払いのようなものですね。
私が、映画の現場で、
助監督として走り回っている時には、
こんな営業がキャスティングに必要だとは、
全く知り得ないことでしたね〜。
適当な配役で良ければ、
こんな苦労も無いのでしょうが、
「あの方でなくては、絶対に成立しない」
という登場人物ばかりの私の作品では、
ここの時間や出会いが、
作品のクオリティーを大きく左右することになるんですねー
それに、
声優事務所を訪ねますと、
思わぬ収穫があるものです
例えば、
前回お仕事をさせて頂きました声優難波圭一さんの経営されている声優事務所(ケッケコーポレーション)には、
あの大ベテラン声優矢田稔さんが所属されていることを知りました
私が子供の頃、
どれだけ矢田さんの表現に楽しませて頂いたことでしょう
その演技を今思い出しても、
矢田さんは、時代劇キャラクターを見事に表現できる数少ない声優さんのお一人でしょうね。
「何とかお仕事をご一緒させて頂きたいッ」
所属事務所のプロフィールを拝見する度に、
そんな感情が湧き起こってくるのです
「足を使え」
と様々な先輩に教わりましたが、
今でも、本当に大事だと思いますね〜。
これを実行していれば、
新たな発見に出会い続けるんですからね。
人を驚かす仕掛けも、
ここから始まると、私は愚直に信じています
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オーディオキネマ代表
山中勇人(脚本・演出)
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