私がセリフを書いている時、
頭の中では、
それらの言葉を丁寧に語ってくれる方々がいるんです〜![]()
男性声だと、
永井一郎さん、納谷悟朗さん、大木民夫さん、野沢那智さんの4名なんですね。
大抵の場合、
この3名の声で、全てのキャラクターの声を振り分けてしまっています〜。
ちょっと強引な方法ですが・・・
都合よく、若くなったり老けたりしてくれますから大丈夫なんですよ![]()
そして、
女性声だと、
島本須美さん、榊原良子さん、市原悦子さん、宮本信子さん、滝沢久美子さんといった方々に、
セリフを語ってもらっています〜![]()
(市原さんの役割は、特に幅が広いのです〜
)
こういった習慣は、
キャラクターの声質を確かめたいのではなく、
日本語の節回しを感じるために行なっていることなんですね。
日本語の会話には、
必ず、収まりの良い節回しが存在します。
執筆中は、
そこを発見しながら書くことが楽しいので、
いつもこのような脳内芝居をしてしまうのです〜〜![]()
それに、
書いている私にとっても、
紙の上のキャラクター達を生き生きとイメージ出来ますからね。
日本語とは、
音の高低を使って言葉を操る言語です。
反対に、英語は、
音の強弱を使って言葉を操る言語です。
どちらの言語もそれぞれの魅力があるのでしょうが、
私は、この音楽のような柔軟さがある日本語の語り口に、
とても興味があるんですよねぇ![]()
![]()
そして、
【感情を表現した日本語】と【セリフの音の高低差】の表現たちが、
隙なく見事に収まった時の美しさこそが、
最上級の芝居だと思っているのです![]()
(プラス演技の所作が合わされば完璧というわけです
)
日本語の美しさとは、
この表現に全てが詰まっていると思っています。
ですから、
日本語の節回しを意識して会話を書くことは、
私にとっては、
「ちゃんとした日本語を書きたい」
という願望そのものなんですよね〜![]()
ダラダラ書かれたセリフを読むことは、
声優さんや俳優さんにとっても苦痛でしょうからね〜![]()
こういった日本語を私に教えてくれたのは、
学校の授業でもなく、両親でもなく、小説でもなく、
きっと、
幼少期から見ていたアニメーションではないかと思っています![]()
時に、
スタジオジブリ作品の影響は大きいですね![]()
先にも挙げた、
永井一郎さん、納谷悟朗さん、大木民夫さん、
が良き先生になってくれていたんですね、きっと![]()
彼らの演技が、
私に、
日本語の美しさ、温かさ、残酷さ、厳しさ・・・
そういった大切な表現に興味を持たせてくれたのです![]()
これは、
私にとっては、
生涯かけて追求するべき対象を頂いたと思っています。
(大木さんには、もう一度お会いして、そのお礼をお伝えしたかったですね〜。)
しかし、
日本語の節回しが残っている現場は、もうほとんどありません。
NHKの大河ドラマでさえも、
この分野の追求は放棄したキャスティングになっています・・・。
きっと、
今後は、
大作アニメーション映画でしか、
この日本語の表現は重要視して扱われないのではないでしょうか。
(だからこそ高畑勲監督には、是非とも、念願である『平家物語』を作って頂きたかったですねぇ・・・
)
そして、
その節回しを操る声優さん、俳優さんも、
年々、その数を減らしていますよね![]()
現在、30代40代の世代が、
ここにどう立ち向かうのか・・・・
これが我々に突きつけられた大きな課題ではないかと感じます。
良いものを愛する知性と、
美しいものを認める根性が、
この世代に試されているんだと思います。
私は、
この問題から逃げたくなないのです。
自分のやれることはやってから、
潔く白旗を振ってやりたいと思います〜![]()
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