三國連太郎さんデビュー作 | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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昨夜は、

 

木下恵介監督作品

『善魔』(1951年)

 

を鑑賞したんです。

 

出演者は、

 

森雅之さん、

 

淡島千景さん、

 

三國連太郎さん、

 

桂木洋子さん、

 

そして、木下映画の常連である笠智衆さん、

 

という面々ですニコニコ

 

 

 

 

以前から、

 

三國さん出演作は、

 

全て観るつもりで探していたのですが、

 

この映画がレンタルできるとは知りませんでしたねぇ〜。

 

そして、

 

この映画こそが、

 

三國さんの芸名を決定づけた作品だったんですね〜!

 

三國さんが、

 

ある映画の役名を気に入って、それをそのまま芸名にした話は有名ですが、

 

その映画が、

 

この『善魔』だったとは驚きましたねぇ〜。

 

ついにこの映画に出会えた喜びに、

 

昨日は有頂天になってしまいましたぁ〜〜照れ

 

 

 

 

しかし、

 

デビュー作が木下監督作品で準主役級の役どころですからね。

 

これは、のちのモンスター俳優の片鱗は十分ですよねぇ〜。

 

さらに、

 

その作品で、

 

三國連太郎という名前に出会っているんですから、

 

全てが運命だったとしか考えられないですねぇ〜キラキラ

 

羨ましいというか、恐ろしいというか・・・チュー

 

こういう人っているんですねぇ〜。

 

 

 

さて、

 

木下映画といえば、

 

私の中では、

 

やっぱり、

 

『楢山節考』(1958年)ということになりますニコニコ

 

とにかくこの映画は印象的で、

 

先に鑑賞していた今村監督版『楢山節考』以上の衝撃がありましたねぇ〜。

 

(こちらもエゲツない映画ですが・・・タラー

 

大胆な演出のアプローチは、

 

物語の残酷さや厳しさを失うことなく、

 

日本の民話や伝承の美しさが見事に表現されています。

 

(このマッチングが、なんだか絶妙なんですよねぇ〜)

 

その奇抜なアイデアと、

 

演出加減の素晴らしさが、

 

出演者の名演技も合わさって、

 

一流の映画として完成しているんですよね。

 

黒澤監督の『蜘蛛巣城』もそうですが、

 

戦後の両巨匠は、

 

ホントに、素晴らしい感性を映画に注ぎ込みますよね。

 

現在では、到底成立しない企画だと思いますねぇ〜照れ

 

 

 

 

おっと、

 

話を『善魔』へ戻さなくてはなりませんね〜チューアセアセ

 

そして、

 

この映画『善魔』でも、

 

驚いたのは、やっぱり木下監督の演出の手腕でした!

 

カメラワークも素晴らしいし、

 

それに合わせて俳優を動かすセンスも、実に自然で面白いのですおねがい

 

時々見せる独特な映画的表現(映像表現)などは、

 

まるで、昔のマーティン・スコセッシ監督を思い出させる斬新さです!

 

こんな作品が、

 

1951年に作られていたなんて、

 

いやはや、全く信じられないですねぇ〜。

 

シーンとシーンの繋ぎ方なんて、

 

うっとり観てしまいましたよ〜〜おねがいキラキラ

 

基本的な映画的表現の技術の高さ、

 

質の高さが学べる作品ですね!!

 

『楢山節考』とは、

 

全く違った、これぞ王道の映画だったと思います。

 

 

 

 

ただ、

 

問題もありました・・・・。

 

DVDでしか鑑賞したのですが、

 

音声の乱れが一部ヒドイ状態で、

 

特に、三國さんの台詞回しが早いのもあり、

 

よく聞き取れない会話があったんです・・・ショボーン

 

どれも、大事な場面で聞き逃してしまい、悔しい思いをしました〜!

 

これは、

 

デジタルリマスター版を待つしかありませんねグッ

 

是非とも公開当時の音源を復活させて、

 

完全に近い形で、この名作を現代人に届けてほしいですね。

 

 

 

 

戦後の日本映画界において、

 

あの黒澤監督をしのぐ人気を誇った木下恵介監督。

 

今では、少々地味に扱われる巨匠ですが、

 

日本映画の基礎を知るには、

 

この方の作品を観るべきなのかもしれませんね〜。

 

 

 

 

私が専門学校へ通っていた頃、

 

校長である佐藤忠男氏(映画評論家)が、

 

この木下監督の名前や作品名を、頻繁に出しながら講義をしてくれたのを思い出しますね。

 

当時はあまりピンと来ませんでしたが、

 

今になればその意味がよくわかります〜〜ニコニコ

 

やっぱり、佐藤校長は、素晴らしい先生だったんですね〜。

 

 

 

今頃、そんなことを思い出しても、

 

まあ、

 

遅いんですけれどねぇ〜〜チュータラー

 

 

 

 

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