ありがたい言葉 | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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1ヶ月間ワークショップも、

 

今週から第2回が始まっています照れ

 

これが終われば、折り返しとなるんですからね〜。

 

全4回というレッスンが、

 

いかに短いかがよく分かります〜〜!

 

 

 

このWSが終わる頃には、もう11月へ突入です。

 

とオロオロしているうちに、

 

クリスマスやら大晦日やらで忙しくなって、

 

気がつけば・・・

 

2017年も終わって行くんですねぇ〜アセアセ

 

そろそろ、

 

今年の締めくくり方を考えておきたいものですね。

 

 

 

 

さて、本日は、

 

ワークショップ後に地元の図書館へ行ってきました。

 

なかなか動かない次回作について、

 

調べたいことがあったのです〜。

 

そして、

 

以前借りた懐かしい本に出会ったのです〜ニコニコ



江戸学の祖と言われる、

三田村鳶魚(みたむら えんぎょ)さんの文庫版です。

時代小説評判記 ① ②


江戸の時代考証についての書籍ですね。

 




しかし、

 

この二冊は、

 

ただの時代考証本とは違います!

 

読んでいて気分爽快となる仕掛けがあるんですよ〜爆  笑

それは、

 

著者三田村さんによる、

 

有名小説への辛辣な批判が繰り広げれられているんです〜。

時代考証の誤りについて徹底的に書いているのです!

 

それも、

 

かなりキツイ言葉で、

 

作家の人格を否定するようなことまで言っているんです爆  笑

 

ここが、実に面白いんですよね〜〜キラキラ

 

 



三田村さんは、

 

昭和27年にお亡くなりになられています。

 

ですから、

批評の対象となる作家は、

島崎藤村、吉川英治、直木三十五、菊池寛、中里介山、長谷川伸、子母沢寛などなど、

文芸賞の看板になっている方ばかりなんですよね!

これら文豪たちをめった斬りにしているんだから、

 

三田村さんという人は、

 

よっぽど大胆な人だったんでしょうね。

 

まさに映画になったら良さそうな人物ですよね〜。

 

(どの作家も間違いだらけなのも驚かされますよ〜びっくり
 

 

 

 

 

話を本へ戻しますが、

 

こちらの中で、

 

三田村さんはこんな素晴らしいことを言っています。

 

(意地悪な酷評ばかりではないのです〜ニヤリ

「昔の言葉を現代語で書くのが、いい、悪いと議論するのではない。

昔の言葉を今の言葉にして書いても、気持ちさえ出ていればいいと思う」


この三田村さんの柔軟性のある言葉がいいいですねグッ

そしてこう続けます。

「しかし、その当時の人の気持ちから出てくる言葉でないものが、

一言でもあれば、過去を過去と思われず、現代が現代とも思われなくなってくる」


そう言っています。

「これではぶち壊しである」

と教えてくれますニコニコ


 

「やはりありそうな話でなければならない。

 

なさそうな話というのは、

過去にしても、現代にしても、許されぬことだろうと思うのです。

それが、時代を知るということなのです」


身に染みる言葉ですねおねがい

セリフの一言にまで、

江戸時代劇としてこだわりぬく、

「これに興味がないなら、やめてしまいまさい」

と、叱咤激励してくれている気がします!

 

 

 

 

時代劇というのは、

 

何もかもを調べないといけないので、

 

とても厄介な物語なんですよね〜。

 

でも、

 

この厳しさで仕事をするのが、

時代物の楽しさなんですよね。



 

三田村さんの言葉を読み返して、

 

しみじみと考えさせられた黄昏時でした照れ

 

 

 

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オーディオキネマ代表 

山中勇人(脚本・演出)

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