シナリオがどの様に読める様になったか | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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私が、

 

新人声優さんから受ける質問は様々ですが、

 

頻繁に受ける内容のものがあります。

 

それが、

 

「あなたは、なぜ、シナリオが読めるようになったのか?」

 

「誰かに教わったのか?」

 

というものですニコニコ

 

 

 

以前のブログにも書いたのですが、

 

私は、

 

シナリオについては誰に教わることもなく、

 

少しづつ少しづつ独自に解明していったと思っています。

 

よく、

 

その辺りを具体的に語れと言われるのですが、

 

それは、長く複雑な期間を経て習得したスキルなので、

 

その方法を、端的に確信を持って語ることは難しいんですよねぇ〜チュー

 

 

 

 

ただ、

 

映画(名画)を観ることで、

 

シナリオの読解力を手に入れる方法はあると思いますで、

 

その経緯を私の経験を元に解説してみたいと思います〜グッ

 

 

 

 

これから書くことは、

 

私が18歳の頃から始めた日課である映画鑑賞から得たものについてです。

 

沢山の一流の映画に触れる中で、

 

自分でも驚くほど、

 

映画について、シナリオについて、

 

「面白い」「分かるぞ」

 

と感じたことをまとめてみました〜照れ

 

 

 

 

 

毎日、4、5本の名画を観初めて、

 

8ヶ月くらいが経った時のことです。

 

ボンヤリとですが、

①「あれ、映画の楽しみ方が分かってきた気がする・・・」

と漠然と感じることが増えてきたのです。

 

そして、その映画についての批評などを専門書で読んでも、

 

その批評家の意見がビシビシと理解できるようになったのですグッ

 

 



その次に、

 

また一年ほど過ぎた頃ですが、

②「名作映画の魅力が分かるようになっきた・・・」

のです。

 

名作と言われる所以が分かるのです。

 

映画の構成やシナリオの巧みさなどについて、

 

一丁前の映画話がしたくなったのもこの頃ですねぇ〜チュー

この転機は、

 

ますます名画にハマるキッカケとなりました〜。

 

 

 

次には、

③「役者の演技の【良し悪し】が、分かるようになってきた・・・」

のです。

 

この辺りから、

 

映画を観る際には、

 

演技の質にも注目するようになりました!

 

監督の演出力というものに興味を持ったのもこの頃ですね。

 

有名な映画を観返しては、

 

なぜに、その演技が、

 

歴史に残るほどの演技と呼ばれているのかを解明したくて仕方がない時期ですね。

本当に尊敬する俳優さんが見つかったのも、この辺りでしょうか〜。

 

 

 

そして、

④「役者の演技の(表現の)真相が分かる・・・」

という楽しみが増えてきたのです。

 

あざとい演技を無性に毛嫌いし始めたのもこの頃ですね爆  笑

 

一流ならではの演技が見せる、

 

表現の深さについて理解したいと求めた頃です。

 

 

 



その後くらいに、

⑤「監督・脚本家の作品に込めたテーマが分かるようになってきた」

のです。

 

ここからは、制作側になりたい気持ちが本格的になってきた時期ですね。

 

一旦は、演出家になる覚悟が決まった時期となります〜〜ニヤリ

 

その映画が、

一体何を目的に作られた映画なのか・・・

 

何を訴えるために制作された映画なのか・・・

鑑賞後はそういったことを考える楽しみも覚えたんですねぇウインク

 

 

 

そして、最後に、

⑥「各シーンの狙いが分かるようになってきた・・・」

のです。

繊細に作り込まれたシーンが積み重なって、

 

一本の映画が完成するんだという事実に向き合うようになりましたニコニコ


編集についても本格的に興味がわいた時期でもありますね。

これは、

かなり作り手を意識した見方かもしれません。




こういった段階を経て、

ある日、「シナリオが読めるぞ」という気がした日がやって来たのですニコニコ

そして、

そこからまた長い月日を遠回りして、

今のドラマCDの制作を行っているという状況ですね〜〜。




こういった経験から、

 

新人声優さんには、

 

「シナリオの読解力を得たいなら、

 

名画を手当たり次第に鑑賞すればいい」

 

と伝えることもあります。

それは十分に可能だと思いますグッ


 

 

ただ、

時間がかかって仕方ないですよねチューアセアセ

 

私の場合は、

 

毎日、大量の映画を浴びるように観るという期間が、

 

10年くらいはあったはずですからね〜〜ガーン

 

今にして思えば、

 

誰か教えてくれても良かったのに〜と叫びたい気持ちで一杯です。

 

私の担当するレッスンは、

 

この時の悔しさが土台になっているんですよね。

 

大御所声優さんに言わせれば、

 

「シナリオの読めない奴など現場にいては邪魔になるだけだ!!

ということになるのでしょうが、

 

アドバイを得て、

 

初めてその価値を理解する人だっているはずですからね〜照れ

 

(私は、このタイプの人間デスっ!

 

 

 

ただし、

 

独学だったり、舞台活動の下積みで得るべきシナリオ読解力ですから、

 

他人から教わることではないかもしれないんですよねぇ〜。

 

(これは、私の葛藤ですねチュー

 

この辺りの事情については、

 

私のドラマCDに出演いただいたベテラン声優さん達に、

 

色々と相談もしてみたのです。

 

私のワークショップ内容を聞いて頂いたのですが、

 

そこで得た回答は、

 

「昔の時代とは、役者(人間)の根本が違うから、

 

その方法は、今に向いていると思うなぁ〜」

 

というものでしたね爆  笑

 

理論や理屈で理解してから、

 

自分の中に取り込もうとする人たちのことを指して知るのでしょう。

 

または、

 

芸能の世界独特の体育会系に溶け込めない人たちのことですね〜アセアセ

 

(私も、このタイプの人間デスっ!

 

 

 

 

どんな理由であれ、

 

先輩声優や目の前の制作者を踏み台しにてスキルを身につける声優こそが本物ですから、

 

私のワークショップにも、

 

そのくらいの気概がある方に来ていただきたいですね。

 

この思想こそが、

 

一番のプロへの近道ですからね〜照れ


 

 

 

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オーディオキネマ代表 山中勇人(脚本・演出)

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