声優とシナリオ。 | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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私の執筆したシナリオを使って、

プロ声優に必要な読み込み方をレクチャーしている3ヶ月ワークショップも、

残り数回となってきました



通常、

全12回というレッスン回数で到達できるのは、

シナリオ全体の半部くらいのページでしょうか。

しかし、

今回のクラスでは、

多くの発言があり、意見交換があり、議論が成り立ちましたので、

半分までもいかないかも知れませんねぇ

けれども、

それが良かったのです

ワンシーンに多くの時間がかかるほうが、より多くの収穫があるものですよね。

シナリオを執筆した私が、

心底驚かされる発言があったり、

ベテラン声優が行った読み込みが再現出来ていたりと、

プロ顔負けの読解が度々出てきているのですからね

ゆっくりした進行が、無駄ではなかった証拠です



あとは、

この時々のスキルが、

ガッチリと定着してくれるといいんですが・・・・

それは、

残りのレッスン当日までの準備と、

レッスン中の過ごし方次第ですねぇ




シナリオというものは、

常に変化していきます。

物語がエンディングへ向かって回転し続けるからですね。

序盤はさほど難しさも感じないかも知れませんが、

それが中盤に差し掛かると、

キャラクターの描かれ方も複雑さを増していきます。

従って、

声優は、

人物の内面深くへ己の思考を進めなくてはなりません




これは前回のレッスン時に、

何度も何度も言ったことですが、

そういった局面では、

キャラクターの過去を意識する配慮が大切なのです

人間の深みを表現するには、

過去との
折り合いのつけ方を見つめることが重要だからです。

過去の葛藤や相克、トラウマになっている事柄を肯定するのか、しないのか・・・・。

そんなことを真剣に考えてこそ、

役者は、

人間のヒダを表現できるからですね





また、

シナリオが後半へ向うということは、

ずっと先のシーンのことですが、

それぞれのキャラクターの始末のつけ方も十分に考慮した読み込みの判断も必要です。

人物達について広げた風呂敷の仕舞い方・・・・ということでしょうか


キャラクターの役割や存在、彼らの人生が観客に何を残すのかを考えるということです。

後半へ向うシナリオには、

そんな繊細なセリフがあるんですよね


ですから、

前回のレッスンくらいからは、

シナリオの読み込みスキルを理解し始めた方というのは、

一つのセリフについての発言にも、

もうそのキャラクターのエンディングを引き合いに出して、

人物の真情を説明していたりするのです





これは、シナリオの入門として説明することですが、

シナリオを読むということは、

全体(全シーン)を見ながら、ワンシーンについて考える。

ワンシーンを見ながら、一行のセリフについて考える。


そんな思考力が要求されるのです。

シナリオの中の、

場所や時間を自由に飛び越えなくては、

セリフを演ずることなど出来はしないのです。

文字で書かれた人生に、

リアリティーを宿すためには、

これは、どうしても必要なことなんですよね



この感覚と言ってもいいスキルを、どのように習得するのか・・・・・

これが、

私の担当するワークショップのテーマなんですよね




残りのワークショップ、

私もギリギリ一杯までやりたいと思います




オーディオキネマ
代表  山中(脚本・演出)

◆◆◆Workshop◆◆
2017年3月開催
「1ヶ月でシナリオの読み方を知る!」(全4回)

※月曜、水曜、日曜クラスをご用意しました~。
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