最終的には・・・・ | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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先日、

ボイスサンプルのレコーディングにて演出を担当させて頂きました。

原稿の作成から関わらせて頂いたので、

レコーディング本番では、

小さな作品を作る気分で挑むことが出来ました。

ちょっと凝り過ぎたかな・・・・と思わなくもないのですが、

とても楽しい仕事となりました



そんな制作中のことです。

声優さんとのやり取りの中で、

こんなことを質問されたのです。

「もしも、2つの演技プランを出演者から提示されたらどう判断しますか?

そのどちらも、シナリオ的には間違っていないとしたら・・・」

これは、

起こりうる問題ですよね。

通常、こういった判断は音響監督が下すのでしょうが、

オーディオキネマの制作現場では、

もちろん私自身も立ち会っていますので、

音響監督に意見を頂きながら私が決断を下すことになります。




さて、

何を持ってどちらか一方を選ぶのか・・・・

どんな判断材料を駆使して選ぶのか・・・・

私は、

こういった時は、

とてもシンプルに判断するようにしているのです

それは、

自分自身の中に刻まれている感動の記憶に従うということです

18歳の頃から沢山観てきた、

名作映画から受けた感動の記憶。

そして、(時々、)

これまでの人生で経験してきた感動の記憶です。

(こちらは、あまり参考にならなのですが・・・・




自分のやりたいこと、自分の目指しているものの原型は、

殆どの場合が、

過去の感動が元となっているはずです。

ここを己の信念と照らしあわせて考えれば、

二者択一も難しくは無いはずだと思います

見方を変えれば、

過去の名作映画の名シーンを判断材料にしているとも言えるでしょうが、

この方法は、

自分の歴史を参考にしていることと同じですから、

後々後悔も少ないだろうと考えているのです~




声優や俳優の方も、

本番に提出する演技プランに悩まれることは多いでしょうねぇ~。

現場で間違った演技を披露することは、

制作上、全く問題ないことですが、

何から監督へ見せていくかの順番は、

己の感動の記憶に判断を委ねるのが単純でいいと思いますね。




映画や舞台、小説で感動することは、

表現者にとっては一生の財産ですから、

出来るだけ多く、

出来るだけ質の高い、

出来るだけ純度の濃い感動を体験していたいですねぇ~




どこかに、

そんな感動がないか・・・・

いつも探していたいですねぇ~



オーディオキネマ
代表  山中(脚本・演出)

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