無駄なく・・・。 | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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私事なのですが、

昨年末より10年以上通った美容院(豊島区)を、

地元(川崎市)の床屋へと変更したのです


大きな理由もなかったのですが、

しいて言うならば・・・・

床屋さん独特の、

あの
職人ぶりを観てみたと感じたからんです




そして、今日。

昨年末以来、

2回目の散髪へ言ってまいりました


そこは、

若いご夫婦で営んでいる理容室で、

一見するとまるで美容院という佇まいです。

しかし、

その仕事風景を観ていると、

そこはやはり床屋らしい動きとなっています


ホットタオルを扱う音、

本格的なバリカンの音、

小気味いいハサミの音、

そして、カミソリが肌に当たる音・・・。

私にとっては、

中学生以来の音の数々に心躍ってしまいますね~




そして、

職人ぶりの真骨頂が、

あの無駄のない動きです


そこいらの美容院ではなかなか見られない風景ですね。

ここに、日本の床屋の歴史を感じずにはいられません。

なんせ扱う器具が多いい床屋ですから、

それだけ動きも多くなるのはずですが、

モタモタしていては頑固な
オジサマ達は満足しませんっ


迅速で合理的、要領よく行動せねばいけないのです


でないと、

あの客層はイライラしてしまう人達ですからね。

本当に厳しいですよね




特に、

何と言ってもあの膝の動き、足の運びが素晴らしいですねぇ。

ハサミの技術が高いということは、

手先の精度が求められます。

ということは、

その土台となる、

足腰の安定感が大切になるんですよね





ですから、

彼らの動きは、

まるで合気道などの武道家のようなのです。

(この滑らかさがイイのです


とても無駄なくやわらかな行動に、

惚れぼれとしまうのですっ




ああいった方を見ていると本当に羨ましくなってきますね。

その淀みない自然な動きが、

流れるように出てくるのですから。

目的のために、

一番素直な行動が取れている所作が堪りませんね




ただただ、

私もあんな風に、

心が赴くままにセリフが書けたらなら・・・・

と憧れてしまいます


描きたい世界を、

こねくり回すこと無く紙に書き落とすことが出来れば、

もっと素直な作品に仕上がる思いますね。

書くほどに、

頭で熟考するほどに、

目的から離れてしまうことも多い執筆作業ですからね。

そういった意識で、

書く修行を重ねることも必要ですね


これは、役者さんにも言えることかも知れませんよね。



オーディオキネマ(脚本・演出)

山中勇人

1ヶ月間ワークショップ
2016年2月
『シナリオの読み方を知る!』
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