好奇心の先・・・・ | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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何時からだったか、

映画が好きで、毎日をその鑑賞に捧げるようになり、

そのうち何時だったか、

良い作品への興味が沸き起こるようになり、

その後、何時頃からだったか、

オリジナルのシナリオを書きたいと思うようになったんです。




はじめは、

誰でも好奇心からの始まりですが、

「それを商売にしたい」

と芽生えた時から、

それはどこか、

好奇心ではいられ無くなってくることろがありましたね・・・。




好奇心であってよい時期は、

何もかもが無知であることを前提に、

無邪気に楽しむことが出来たように思います。

しかし、

いつまでも好奇心だけでは学習(独学)にはならない、

と感じた時から、

それだけでぶつかっていた好物に対して、

なにやら、難しい付き合いが始まってしまったんですね

得意分野をもがれたような心境でしたね




何が難しいって、

ドラマ制作の世界に憧れた時点で、

己の才能について、その片鱗を探すような作業が、

否応無しに発生するということです。

無邪気でいられないというのは、まずはこの辺りのことかも知れませんね




今思うと、

あの時点で、

プロの世界で『才能』と呼ばれるものが、

自分に備わっているはずがないと明言出来ますね

この世界の才能は、

運動能力や情報処理能力の様な、天性のものではありませんからね。




それは、しっかりと育むものだと思っています。

過去の伝統や偉業から、

自分の器になったものを盗み取る作業が、

大事な習慣的行動であり、

その一部が、

そのうちに自分の底に沈殿し、

薄っすらと光を放つようになる。




その光に自分が気づくことが出来たならば・・・

それを、

そっとすくって、表に出してやればいい。

そんな風に思っています。




実のところ、

今の私は、丁度この辺りの地点で、

踏んだり蹴ったりを繰り返しておるところです・・・

果たして、

鈍い光が、

周囲を悦ばすようなものなのか、

それとも、

ただのゴミの空き瓶のキラメキなのか・・・




誰が何と言っても、

知識が知性になり、才能に変化すると思います

一番初めから始めなければ、

無才な人間は、この種の世界では有益な人材にはなりえないのです。

絶対にイケないのは、

「自分は有能である」

と過信することだと思います。

その発想の根拠を説得出来ないのならば、

その人は、

やはり、これから有能に向かう人間であるということなのです。




この度、

沢山の新人声優さんと意見交換をして、

ふと、こんなことを改めて思ってみたりしました

これから私は、

3ヶ月間を共に過ごすことになる声優さんがいます。

その方々とは、

長々と書いた大事な部分(時期)を、

共に過ごさせてもらうのだ、と考えています。

これは、

皆さんにとっては、声優人生を変える時期かも知れません

おろそかに考えては大事故に繋がりますので、

慎重に・・・、でも大胆に、

しっかりと楽しんで行かねばなりませんね。




まずは、知識を入れつつ、

シナリオから叩き潰してやる、

そんな気概で、私のシナリオをこねくり回して過ごしたいと思います




【3ヶ月WS】
↓レッスンの詳細内容を記載しております!
『シナリオの読み込みをプロレベルにする』(全12回)


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大事なことから、そうでないものまで、つぶやきます。