昨日のワークショップで、
参加者の方々と討論した話題に、
【声優の下積み】
というものがありました

芸で身を立てるには、
誰かに腕(演技力)を買われて、
オファーが来なければ、
プロ生活は始まりません。
では、
どこでその演技スキルを身につけるのか

声優さんにとっては、
所属事務所の養成所が、
その場所になるのでしょうが、
実際にどのくらいのスキルアップが、
実感として得られているでしょうか。
私は、
沢山の新人声優さんと話をしてきましたが、
様々なレベル、
モチベーション、
経歴が、
入り乱れている大所帯の養成所では、
なかなか、
演技力の向上は望めないそうです

何しろ、
ワイワイと人が多くて、
見学の時間が大半だと聞きます

私が思うに、
この環境で上達を望むなら、
演技の良し悪しが解る、
『耳と目』
が無ければいけません。
つまりは、
演技の知識ですね。
(これは、難題です
)
)私は、
本気で声優を目指すならば、
やはり、
その下積みとして、
舞台活動をするべきだと、
言っています

出来ることなら、
「これを避けてプロの声優になりたい
」
」と思う方もいるでしょうが、
若くして、
アイドル的要素を持ってデビューしないならば、
残された道は、
ただただ演技が上手い声優、
として名を売るしかありません

舞台活動には、
これを手に入れる環境が詰まっています。
幕が開いたら、
最後まで演じ切るしかないのが舞台です。
そのための稽古は、
役者に必要な、
演技の全てを教えてくれるはずです。
ただし・・・
そんな舞台活動でも、
良質なシナリオが無ければ、
素晴らしい演出家がいなければ、
新人さんの望みを叶えることは、
難しいと言わねばなりません

じゃあ、
どうしたらいいんだ

と皆さん悩んでいるようです。
私は、それを解決するのは、
名作映画を通して、
演技を盗む、
ことだと思います

日本人として、
日本語の演技をするならば、
日本の名作を浴びるほど鑑賞し、
何が素晴らしい演技なのか、
それが解る人間になるべきです。
良いものが分かれば、
良い理由も分かるはずです

良い理由とは、
その俳優が演技に込めた、
感情やスキルなどの、
演技プランが読み取れるということです。
つまりは、
「イイなぁ~」
と思った演技の、
仕組みが解ることが大事なのです

そこから、
少しづつ、演技を盗むのです

これを繰り返すことで、
映画の見方も身につきますし、
役の引き出しも増えるでしょう。
映画や演技の知識が増すことで、
自信にも繋がるはずです

繰り返しますが、
舞台活動ほど、
よい下積みは無いのですが、
そこへ飛び込まないならば、
それに代わる、
濃い時間を探して過ごして欲しいですね。
養成所に数時間通うだけで、
プロになれるほど易しい道では無いはずですからね

そんな、
昨日のワークショップでの会話でした。
ライター・演出 山中