『研ぎ師伊之助深川噺ができるまで 178』 | オーディオキネマ 研ぎ師伊之助深川噺

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~ライターのつぶやき~
〈同じ〉〈違い〉


現在、今月末に行われるレコーディングの、

キャスティングを行っています

第一話の一部が、

未だ収録されずに残っておりました



気合の入った時代劇のため、

パッパと作れない作品で、

非常に時間がかかっております・・・

すいません~。

もう一つ白状すると、

全編の編集が終わった後で、

ナレーション録音を行いたいので、

この後にも、

一回レコーディングが残っていることになりますね




この事実、

「丁寧にやり過ぎだ

と一部のスタッフからは苦情も出たりしております

でも、

ドラマ部分を仕上げてしまわなければ、

ナレーションの微妙な雰囲気は、なかなか演出は出来ないですよね。

できれば、

ナレーターの方にも、

作品全体を聴いてもらってから、

ナレーションのイメージを作って欲しいですからね

これは、

ライターの私のワガママみたいなもんですね




そこで、

今日のタイトルになりますが、

キャスティングをしていて、

苦労することに、

役者さんの毛色を揃えるという問題があります

(役者の皆様、失礼な言い方ですがお許しください。)

意味がわからないかもしれませんが、

私の中では、

そう表現するのが一番しっくりときてしまいます




この毛色というのは、

分かりやすく伝えるのが難しいのですが、

性質というか、表現方法というか、テーマというか・・・

技術やテクニックのことも含まれているかもしれませんね~

そんな全てをまとめて一つにしたものになります

(まったく分かりませんよね・・・




ただ、

キャスティングを検討をしている最中に、

共演のイメージに腑に落ちない時は、

「この役者さんとあの役者さん、共演は難しいなぁ~。

ちょっと合わないなぁ~」


と感じるんですね。




これは、もちろん、

演技が上手、下手という単純なものではありません。

数名のベテランの声優さんを検討していても、

「皆さん演技が上手いから共演させちゃえ」

という訳には行かないから不思議です。

突き詰めていくと、

役者の方々の過去に関係があるのかもしれませんね。

誰に教わったのか、

誰に影響を受けているのか、

そんな事だったりするかもです




この辺りのキャスティング作業は、

かなり微妙な采配ですが、

ここの揃えるというところが、

私にとってはとても難しい問題になります




そして、

キャストの皆さんを、

熟考検討して、

お客の方々にも違和感のないように揃えれば何も問題は無いのですが・・・

私は普通というものが嫌いな質(たち)なので、

ちょっと個性的な異物感が欲しくなるんですね

(困ったもんです)

そういった時には、

独特なキャスティングもしたくなります

つまりは、

大勢のキャストとの違いを求めたくもなるんですね。

そうなると、

舞台の世界で個性を放つベテラン俳優さんや、

時には新人俳優さんを作品へ登場させたくなるんですね。

声優の世界に馴染みがない俳優さんの登場となるわけです




〈同じにする〉作業とは打って変わって、

こちらは、非常にスリリングて楽しい仕事になります。

キャスティングをしていて、

興奮することの一つですね

成功か失敗か、

レコーディング当日にならなければ分からないんですね。

これも己の勘に頼るのですが、

ほとんど博打の世界ですね

でも、

これがなければ自分の作品とは言えません。

キャスティングでも、

私(ライター・演出)の個性は出るものです。

個性は、打ち出していかなければ意味が無いんですね

自分らしさを求めて、

そんなところにもこだわってみたくなるんですね




プロの世界で自分をアピールするためには、

冒険もしなければいけません

そして、お客様や周囲の同業者に、

驚いてもらわなければ、

情熱をかける意味がありませんよね




さて、

どうなることやら・・・。

役者の皆様と協力して、お力をお借りして、

より味のある時代劇作品へと作り上げてきたいと思います




第一話。

秋発売が・・・冬発売になるか・・・・

頑張ります

 

 

 

 

 

 

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