ギャンブル依存症の話7 | dragonzoのブログ

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今まで体験してきた不思議な現象を書こうかと。

これは過去ログ、ギャンブル依存症の話で書いた父の話の続編である。興味があれば読んでみてください。

弱小証券会社の出身の父が大手証券会社に吸収され、下位の派閥からいかにのし上がっていったかの話である。

初期の顧客の中にいつも損をさせていた人がいた。損をさせても手数料だけは集金にいかないといけない。これはかなり憂鬱だったそうだ。それというのもいつも上機嫌で料亭に呼ばれ、芸者を上げてのどんちゃん騒ぎ。あっさり手数料を払ってくれる。何度もそんなことが続くので、どうして損をさせているのに、こんなことをしてくれるんですかと聞いた。すると、客が高笑いをし、君の言ってる株なんか買うわけがないんだよ!でも君の推奨した株の逆張りをすると、必ず勝つんだと。そこで父は土下座して、どうしたらそんなことがわかるんですかと弟子入りを頼んだそうだ。すると、私がここまで来るのにいくら金を使ってきたと思っているんだ。そんなことを他人に教えるわけがないときっぱり断られたと言う。

それからは、自分で必死に研究し、何年もかけて独自の必勝法を編み出した。

会社では5分朝礼会議と称して起立したまま連絡事項を伝える。後は社員はサボろうが帰ろうがお構いなし。机の上に賞金を置く。その日、成績トップのやつに夕方か翌日に手渡すシステム。すると、社員たちは、張り切って営業に出かけていったそうだ。

優秀な社員は、大学時代、麻雀三昧で雀荘に入り浸っていた人の方が多かったそうだ。勉強ばかりしていたやつは、使い物にならないとこぼしていた。

接待麻雀で平気で客から金を巻き上げてくる。お前、客から巻き上げてくるやつがあるもんかと、説教すると勝負ですからとあっさり返答。しかし、こういう奴の方が客から信用を得るらしい。株をする客もある意味、勝負師なのでシンパシーを感じるのだろう。

賞金はボーナスから自腹で出していたそうだ。それでも成績最下位店舗から1年以内に脱却でき、充分元は取れたそうだ。

今日は、この辺で。