私の父方の祖父は学生時代、一夜にして今で言う数億円を株で儲けた。学校には行かなくなり、吉原に入り浸っていた。挙句の果て住みついてしまった。映画「幕末太陽傳」の居残り佐平次のような状態。落語と同じで居残りは嫌がられるようで、遊女を身請けして住処を構えた。その頃には探していた曾祖父にばれて勘当された。落語よろしく元遊女は家事が全くできない。しかも金遣いが荒い。あれだけあった金が1年足らずで浪費され、金の切れ目が縁の切れ目と出て行ったそうだ。
困った祖父は叔父に泣きを入れた。間に入ってやる条件として、当時日本が支配していた朝鮮で警官の仕事しばらくして来いと言われたそうだ。それをやると恩給がついていたようだ。それでようやく勘当を解いてもらったそうだ。
私の父は酔うとお前は隔世遺伝だから気をつけろと言っていたが、博打で勝った事も艶っぽい話もない。どうやら私の娘の方が遺伝子を引き継いだらしい。私より稼ぎが良い。
今日はこれくらいでまた別の機会に。