僕は街へ行き繁華街の幻想世界に浸ることにした。
煌々とした華やかな色街は、女の放つシャネルの香水と酒場のアルコールが混じり合った独特の香りを咲かしていた。
誰にも悟られないようこの街で働く女は訳ありの身であり、大半は男が原因である。
しかし最近では自分の為に体を売りながら目的観念を達成する為に生きる女が多い。
それは現代的な感覚になりつつある。
男の肉体を心で探り、自分の触手で確かめながら性の果てに男を送る。
それが彼女達の仕事である。
誰しもがこの手の仕事が得意なわけではないだろう。
不本意ながら嫌々この仕事に就いた者が圧倒的に多い。それは全て金のためである。
いつの世も女性は性のプロであり、男はその下僕で性の素人にしか過ぎない。いくら男が多くの経験人数をこなしたからといっても、女の前ではただの子供である。
男の弱さはここにある。
続く。