前回車の入れ替えについて書いたが、車と言うのは保管場所やコストの関係もあり、その入れ替えは数年に一回がせいぜいだろう。


一方で時計の収集に関しては、一生物として大切にする方もいるだろうが、私の場合は入れ替えながらコレクションを充実、資産価値を高めてきた背景もあり、出会いと別れの嵐であった。


今回の理由はある時計に一目惚れをしたことから始まった。


その時計はグランドセイコーのファーストモデル。セイコーの高級ラインであるグランドセイコーは、そのファーストモデルを確か1960年にリリースした。


私は元々金色のドレスウォッチをずっとコレクションに加えたい想いがあり、このモデルはドンピシャであった。アンティークを見ていなかったので、今回偶然発見し、そのデザイン、歴史的価値、高い資産性に惚れ込んでしまった。



ほぼ衝動買いで買ってしまったので、我が家の場合は何かを売らないと説明がつかない。

色々と悩んだが、今回はコレクションの一つであったブライトリングのナビタイマー02を手放すことにした。


理由はグランドセイコーの購入価格がこの時計の理論売価に近かったこと。時計の役割が他に所有している時計とかぶってしまっていて使用頻度が低かったことである。


ナビタイマーと言うよりはモンブリランの見た目であるが、名称はナビタイマーであるこの時計は日本限定300本と希少で、かつ上品なデザインは妻や友人ウケも良かったが、過去このような売買を繰り返してコレクション、資産の充実を行なってきた過去もあるので、売ることにした。



時計が車と違うのは愛着と資産価値のせめぎ合い、また回転の容易さである。車と違い年々価値が下がるものではなく、円が全面安かつ外国人の給料が上がっている世界では、株などと同じく立派な資産なのである。

割り切ることはなかなか難しいが、私は自分の時計のコレクションと言う概念、その時その時に所有している時計に愛着を持って、引き続き楽しんでいきたい。

他に所有しているものも機会があれば紹介したいと思います。