ザ・ヒストリー 新築住宅・注文住宅相談所 一条工務店営業編 VOL.12 | いい家づくりと趣味の話

いい家づくりと趣味の話

マイホームが欲しい、いい住まいづくりにしたい、注文住宅を順調に進めたいと思っているお客さんと業者向けに役立つ記事とオーディオやバイク、映画等私の趣味のお話を書いて行きます。

ザ・ヒストリー

 

人それぞれ、いろいろな人生を送ってきたわけです。

 

岡本顧問事務所の代表である私にもいろんなことがあっての今なのですね。

 

この業界において皆さんの知らない事を沢山経験してきましたのでそれを歴史として書いて行く事にしましょうね。

 

他人の人生ですが、これから住宅を建築されようと思われる方々には必ずプラスになる事も沢山あると思いますよ。

 

それでは始めましょう。

 

さて、尼崎市のお客さんのお話はまたの機会にして、当時の一条工務店のお話を書いてみる事にしましょう。

 

当時の一条工務店と現在とでは違う面もありますが、会社というものは簡単に変わる事はありませんので、考え方の大元は同じです。

 

私が入社した平成14年、2002年では関西圏内には一条工務店の直営店舗はありませんでした。

 

グループ会社として大阪方面と神戸方面に一社あったようです。

 

この頃はGCと呼ばれていました。

 

特に大阪方面のGCの評判が良くない事もあり、直営店舗を阪神間に立ち上げるために兵庫県の伊丹市と川西市に住宅展示場を建築していたわけです。

 

この二か所の開設が完了したらすぐに神戸明石方面にも新設する予定で神戸圏内にあるGCは直営店に吸収される予定でした。

 

新設展示場には、私を含め中途採用者と若いプロパー社員だけで熟練したベテランは所長以外にはいませんでした。

特にプロパー社員は、一人だけ優秀な社員はいましたが他は新入社員と他の営業所では必要のない人達ばかりでした。

いわゆる落ちこぼれ社員なのですね。

 

この所長はかなりの変わり者で、本部直轄では無くGC出身者でした。しかし、一条工務店の幹部連中の中では一目置かれている存在だったようで、立ち上げ専門のような人だったようです。

 

阪神間以外にもいくつか立ち上げを行ったようですが、阪神圏内が気に入ったのか立ち上げは阪神間で終わりになりました。

終わった理由は、別にあるのですがそれはまたに機会に書く事にしましょう。

 

このようなとても新規参入に適していないメンバーばかりだったのですが、一条工務店の全国一位、トップ10内に入る営業所になって行くにはいろいろな要素があったわけです。

 

プロパー社員は落ちこぼれと言っても大卒で一条に新卒採用されている人達ばかりだったので、一条以外の会社を知っていないのですが、中途採用者にはいろいろな前職がありました。

 

私の同期の数人だけでも、探偵が前職だったり、タクシーの運転手で体にモンモンを入れている半分反社会勢力経験者であったり、見てくれからしてチンピラという前職不明の人であったりとすごく個性的な人達ばかりでした。

 

大工や基礎工事業者が前職というある意味真面と思える人達に紛れて、ややこしい人達もいたのですね。

 

当時の一条工務店の機関紙は梁山泊という名前でした。

 

梁山泊とは水滸伝に出て来る理想郷のようなもので、勇姿達が集まる場所とも訳されていますが、その裏には荒くれ者や業突張り達のたまり場という意味もあります。

 

一条では前職が何であろうとも、一条が理想としている所に行ける人達を指ししていたように思います。

 

だから、すごく個性的すぎる人達が集まって来たのですね。

 

しかし、一条はすごくドライな会社でした。

 

今流にいえば超ブラックといえるでしょうが、当時は単に厳しい会社だと思っていたに過ぎませんでした。

 

会社のルールには、一定期間に契約できない社員は辞める事になるとされていました。文面化されていませんでしたが、実際にはそうなって行きます。

 

実際に入社一年間における中途採用者の生存率は15%を割っていましたから、すごく厳しい会社でした。

 

まず、入社半年以内に一件も契約出来ないと退職になります。

 

その後も半年以内に一件契約できないとまず、生活できる給料ではありませんので自主的に退職する事になります。

 

これは、年数を重ねても同じ事が言えます。

 

それほど、厳しい世界がこの会社にはあったのですね。

 

さて、そんな厳しい事も知らずして、私達はこの会社で住宅営業をスタートしたのですが、やっぱり落伍者は出て来ます。

 

半年後には私以外には2人しかこの会社には残っていませんでした。

 

プロパー社員達もいろいろな関所がありました。

 

営業なのに建築士や現場監督がいました。

 

この理由は一条では営業を経験させないと専門職に就けないからだそうです。

 

しかも若い社員でしたから、建築士としても単に資格を持っているだけ、現場監督としても現場をいくつも担当していないといった感じでしたし、まず第一に営業の素質があるわけではありませんでした。

 

契約が取れずに所長にいろいろといわれて悩んでいるのをみて、可哀そうに感じる事も多かったですね。

 

それが原因で辞めた人もいました。

 

もっとひどかったのは、二級建築士は営業職に配置転換するという社命でした。

 

当時、私達のエリアには女性の二級建築士が専属で配属されていました。

 

まあ、客からも二級建築士ではなく一級建築士にしてほしいなどといった要望もありましたが、女性ならではの気配りやお客さんの奥さんの希望の聞き入れなどはうまかったので、ベテランで無い時期の私は助かりました。

 

しかし、この女性の建築士も一級建築士の資格を一定期間内に取る事が出来ない事が理由で退職されました。

 

とまあ、こんな感じの会社だったのですね。

 

当時は・・

 

こんな環境の中で成績を作り上げる為の数々の試練があったわけですが、そのお話は次回に。

 

 

岡本顧問事務所は、建築業者・ハウスメーカー向けには、営業戦略・営業教育の営業顧問業務を行い、また、一般の方向けには新築住宅・注文住宅相談所として個人宅建築計画すべてに関して、指導・サポート業務を行う住宅建築における専門家、住宅コンサルタント・住宅建築アドバイザーです。

 

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