注文住宅を検討している人達は、同じ業界人以外ではこの住宅建築業界がどんな業界なのかを知っている人はまずいないと私は思っています。
この住宅建築業界は、一般的な常識が通用しない非常識な世界なのです。
その最たるものが、「だろう」という考え方で貫かれている事なのですね。
住宅とは、建造物、つまり人間が作るものです。
いわゆる製品なのですが、普通の人達が慣れ親しんでいる工業化製品とは大きく異なります。
工業化製品は、品質管理のされた工場内で検査された製品です。
しかし、住宅は現場作業が伴う、個別製作品であり、品質管理のされていない製品になります。
つまり、住宅とは「だろう」の塊なのですね。
その「だろう」のまず最初が建築士なのです。
日本の法律では、建築士は間違ったことはしないだろうで建築基準法が策定されているといっても過言ではありません。
木造住宅の中では、4号建物は構造計算が不要という事が基準法に記載されています(2025年から4号建物は廃止される予定)。ここには、木造の一階二階建ては構造計算をしなくてもまあまあ大丈夫だろうという考え方もあるのです。
そして、その拝見には建築士が設計をしているわけだから間違った建物を設計していないだろうから、申請書類も簡易化してもよいだろうを地で行っているような感じなのですね。
これが後々、災害時にはいろいろな面で住人達を苦しめる結果に繋がって行くのです。
この建築士のだろうから始まって、その後すべてに関して、自力・他力に関係なく、「だろう」で計画が進められてゆきます。
現場での「だろう」ほど、怖い物はありませんが、現場でのトラブルはこの「だろう」がほぼ原因なのです。
言い換えればこの「だろう」を「かもしれない」に変えて、担当している人が確実に確認を行えば、住宅建築におけるトラブルの大多数は排除できます。
しかし、これをやらないのですね、この業界は。
では、客がこれをする事ができるのかというと無理なのです。
第一、客側は何をどのように確認すれば良いのかを知りません。
そして、疑問や不安を業者側に尋ねても、業者側は「大丈夫です」の返答しかしてこないのです。
客も業者を信じて、計画を進めているわけですから業者が「大丈夫です」と言ってくると客側も「業者が言っているのだから、大丈夫なのだろう」と同じように「だろう」で考えてしまうのですね。
本当に怖い業界なのです。
まあ、どの業界にも「だろう」で話を進めているわけですが、その「だろう」に裏切られた時に大きな痛手を受けるのは常に消費者、客である事を忘れてはいけません。
このように当事者間では解決できない事は沢山あるのですね。
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