今朝は、弦ちゃんが一緒だったこともあるのかな?

チェリーとのお喋りタイムは短めだった。いつもは、最寄りの駅に

着くまでなんだけどね。だから、ちょっと残念だったかな。

 

 

それにしても、チェリー、弦ちゃんに厳しかったな。アトラン国に

居た頃は、弦ちゃんってチェリーのお気に入りだったって聞いてたのに・・・。

 

もしかしたら、この土日、口は挟まなかったけど、チェリーも傍に居て、

私たちの話を聞いてたのかもしれないね。それで、ちょっと幻滅

しちゃったっていうか、ガッカリしちゃったのかも。

 

 

チェリーって、アトランティーナより私に対して過保護なところがある

かなぁ(汗)アトラン国が海に沈んだ時、命が尽きるまでずっと私の

ことを探していたっていうし、チェリーなりの思い入れがあるのかも

しれない。

 

そんな私のパートナーだから、チェリーとしては、しっかりした人を

望んでいたのに、弦ちゃんってば、ダメなところが炸裂してたからね(苦笑)

って、自分に関することなのに、客観的過ぎる?いやいや、分析好きの

私らしい見解でしょう(笑)

 

チェリーと別れた後、なんとなく弦ちゃんと気まずい雰囲気に

なっちゃったんだ(苦笑)お互い、何も言い出せない感じっていうか・・・、

そんな感じ(汗)まだ、つきあいたてだし、沈黙が怖いってところもあるかな。

どうしよう。ここは、私から話しかけてみようかな。さっきチェリーが

言ってた作戦会議って、五十嵐智美のことだと思うしね。

 

「弦ちゃん、今少し話しても良い?」

 

「うん、もちろん!さっきチェリーが言っていた作戦会議についてだよね?」

 

「そう。これから一緒に会社に行くと彼女と顔を合わせることになるからね」

 

「そうだよね(苦笑)」

 

「彼女から食事に誘われた後、何か話したり、会ったりはしたの?」

 

「ううん。断ったのが最後で、その後は何もないよ。あっ、でも、ウチの会社の

ロビーで彼女に似た人を見たっていうのは聞いたかな?」

 

 

「えっ、そうなの!?」

 

「うん。僕は見ていないんだけど、ウチの部の若手、プレゼンの時に会議室に

案内した人がいたでしょ?アイツが見かけたらしい。声を掛けようと思ったら、

こちらに気づいた彼女がいなくなったって言っていたよ。

 

それで、<なんで、こちらに気づいたらいなくなっちゃったんでしょう?

何か用があるから来たんじゃないんですかね>って不思議がってたよ(苦笑)」

 

 

「そっか・・・。ロビーに居て、弦ちゃんを見かけたら声を掛けようと

思ってたのかもね」

 

「う〜ん、そうなのかもしれないけど、それだったら、僕には一度断られて

いるんだから、直接的に僕ではなくて、ウチの若手と仲良くなって、

その流れで僕にアプローチするっていう手段を取った方が良いような気が

するけどね。不器用な人なんだなって思ったよ(苦笑)」

 

 

「そうだねぇ・・・。あんまり人づきあいが上手な方ではないんだよね。

言葉も少ないし・・・。だから、何を考えてるのか、分かりづらくて、

会議とか打ち合わせの時もこちらから発言を促すようにしてたりするんだ」

 

「そうなんだ。そういう人、ちょっと面倒臭いね(苦笑)僕は、何でも

ハッキリ言ってくれる人が良いんだ、ミウさんみたいに(笑)」

 

 

「私の場合は、<ひと言多い!>って言われるんだけどね(笑)」

 

「それで、作戦会議、どうしようか?ミウさんは、どう考えているの?」

 

 

「私は、自分からは何も言わないでおこうと思ってる。でも、メンバーから

弦ちゃんとつきあってるのかを聞かれたら、正直に話すつもり。

だって、嘘つく必要なんてないもんね。お互いフリーなワケで、

別につきあったからって何の問題もないでしょ?」

 

「おっ、なんか強気(笑)でも、僕もそう思う。元々僕は、早めに

オープンにしたい派だったしね」

 

 

「そうだったよね」

 

「それでもし、雰囲気が悪くなったら、レオンも助けてくれると思うんだよね。

人任せなのは良くないっていうことは分かっているけどさ(汗)」

 

「確かにね。でも、レオンくんって、意外と意地悪なところがあるから、

もしかしたら、放置されちゃうかもしれないよ(笑)弦ちゃんと私を試そうと

するかもしれない」

 

 

「あっ、それ、あるね!」

 

「でしょ?でも大丈夫。何も悪いことをしてるワケじゃないんだから、

堂々としてれば良いと思う。こちらがビクビクしてると相手に付け込む隙を

与えちゃうんじゃない?だから、そういう隙を与えないようにしようよ」

 

 

「うん、僕もそう思う!さすがだね、ミウさん」

 

「ありがとう!アトランティーナに散々言われて来たからね。

<もっと自信を持ちなさい!ミウの場合、強気くらいが丁度良いんだから>

って(笑)」

 

「今、何気にアトランティーナの真似したでしょ?ちょっと似てた(笑)」

 

 

「真似したっていうより、いつもアトランティーナの傍で聞いてるから、

うつっちゃうんだよね(苦笑)だから、真似してるつもりはないよ」

 

「そっか、ミウさんって蟹座だもんね。蟹座は、人の真似をするのが得意だから、

意識しなくても、一緒に居る人に似てきちゃうのかもしれないね」

 

 

「ってことは、魚座が多い弦ちゃんに近いね」

 

 

「う〜ん、魚座の場合は、影響を受ける感じだから、ちょっと違うかな。

蟹座は、表面的に似せるのが得意なんだけど、魚座は、その人自身に

なっちゃうみたいな感じって言ったら良いのかな?もっと深い部分で

似てきちゃうんだよね(苦笑)考え方とか、生き方とか」

 

「なるほどね。私の場合は言い方とか、口グセとか、そういうのが似るだけ

だから、微妙に違うね。でも、アトランティーナだったら、もっと深い部分も

似てきたら良いなって思う」

 

「そうだね。だから僕は、頻繁にミウさんの家に行きたいんだよ。

そうすれば、アトランティーナに影響を受けて、深いところまで似てくるかも

しれないでしょ?それにミウさんもそう。ミウさんの真摯なところとか、

何事にも一生懸命、熱く取り組むところは僕も影響されたいって思うよ」

 

「それ、褒めてる?」

 

 

「うん!もちろん、褒めているよ。だって、スゴイなって心から思うからね」

 

「そうなんだ。ありがとう。でも、真面目過ぎるところは影響受けない方が

良いと思うよ。っていうか、私も改善していくつもりだけどね。いや、改善して

いくつもりじゃなくて、ちゃんと改善するって言わなくちゃね(笑)」

 

 

「<言わなくちゃ>っていうのは、たぶんダメだと思う。〇〇しなければならない

ってことになるでしょ?でも、この世に、しなければならないことなんて一つも

ないんだから。ミウさんが、〇〇したいって思うことは良いと思うけど、

〇〇しなければならないって思っていたら、それは、永遠に叶わないと思うよ」

 

 

「そうだね。さっすが、弦ちゃん。元守護天使だね」

 

「この2日間で、思い出したことがいっぱいあるんだ。なんで忘れていたんだろう

って自分でも不思議だよ。それだけ、人間として生まれてきて、人間として

生きることにいっぱいいっぱいだったのかもしれない。

 

傍で見ている時と、実際に人間として生きることでは、全く違うからね。

そう考えると、この人生を終えて、守護天使に戻った時に役立てられることを

たくさん得られたと思う。これからも、今まで以上にたくさんのことを経験して、

学んで、これからに活かしていきたいと思うよ」

 

 

「なんか、今の弦ちゃん、めっちゃカッコイイ!」

 

「惚れ直した?(笑)」

 

「うん、そうだね。惚れ直した(笑)」

 

「そこで笑っちゃダメでしょ!説得力が半減するよ(笑)」

 

作戦会議になったかどうかは分かんないけど、一応、二人の方針は決まった。

いつもは、電車の中でチェリーとお喋りした中で、気づくことがあって、

実り多い時間を過ごせてるけど、今朝は、弦ちゃんとのお喋りの中で、

気づくことがあって、やっぱり実り多い時間になった。

 

 

相手が誰であれ、私にとって大事なのは、新しい発見があることであり、

今よりももっと成長することだから、とっても良い時間だったと思う。

 

そう!私が望んでいるのは、今よりちょっとでも良いから成長すること

なんだよね。だから、相手がいてもいなくても、その相手が誰であっても

関係ないってこと。

 

いつでも、私が成長することが出来るような状況になるってことが

何よりも有難いし、もし、宇宙がそういうセッティングをしてくれて

いるんだとしたら、感謝だよね。まぁ、元々は私の思いが宇宙を

動かしてるのかもしれないけど(笑)

 

充実した時間を過ごせたなって思うと、私の中に喜びの感情が広がるの。

お陰で、ちょっとだけ憂鬱だった五十嵐智美のことも今はもう、なんとも

思ってないしね。

 

喜びの感情は、自信を引き寄せてくれるんだよ。だから今は、これならきっと、

私にとって満足のいく結果を得られるなって確信することが出来てる。

 

 

<次回へ続く>