今更だけど、アトランティーナって、ホントに不思議。

だって、アトランティーナと話してると誰でも次のステップが

見つかるんだもん。私みたいな凡人ならともかく、弦ちゃんみたいな

元守護天使さんもだよ!ビックリじゃない!?っていうか、自分のことを

【凡人】なんて言ったら、またアトランティーナに怒られちゃいそう

だけどね(笑)

 

 

「ミウ!また一人でどこかに行こうとしているの?」

 

「あっ、バレた?(汗)どこかに行こうとしてたワケじゃないけど、

行っちゃってたかもしれない(笑)声かけてくれて、ありがとう、

アトランティーナ」

 

「いいえ、どういたしまして。二人の時なら良いけど、今日は弦夜も居るから、

どうせなら、一緒に考えた方が良いんじゃないかなと思って」

 

「うん、そうだね。でも、まだ本題にまで辿り着いてないんだ」

 

「それで良いのよ。本題に辿り着いちゃったら、声かけても気づかなかったり

するでしょ?」

 

「あっ、そっか(苦笑)」

 

「それで、何を考えていたのかしら?」

 

 

「え〜っとね、アトランティーナってホントに不思議っていうか、

スゴイなって考えてた。アトランティーナに言ったら怒られちゃうかもしれない

けど、私みたいな凡人はともかくとして、弦ちゃんみたいな元守護天使さんに

でさえ、ただ話してるだけで、次のステップを示しちゃうんだもん。

 

何か、アトランティーナの中に台本みたいなものがあるの?いや、台本じゃ

ないな、計画書っていうか、神さまからの指示書みたいなものか・・・。

そういうのがあって、それに従ってアトランティーナが誘導してたりするの

かなって」

 

 

「そんなものはないわね。おそらく、ミウも他の誰かに同じことをしていると

思うわよ」

 

「えっ、私が!?」

 

「そう。ミウにとっては、何気ない話でも、聞く側にとったら、とっても

タイムリーで、必要な言葉をミウが発しているということ。あったんじゃない?

例えば、プレゼン前にメンバーから言われたことがあったんじゃないかしら?」

 

「う〜ん、あったような、なかったような・・・。覚えてないや(苦笑)」

 

 

「これもね、頭で考えるのではなくて、舌の上に乗った言葉を発しているだけ

なの。人は、経験則から物事を考えて、話したり、何かを始めたり、時には

誰かにアドバイスしたりするでしょ?でも、一人の人間の寿命なんて、

地球や宇宙の歴史から見たら、楊枝の先くらいのもので、短いのよ。

つまり、言うほどの経験則なんて得られないの。それよりも魂が生きてきた

時間の方が圧倒的に長いと思わない?それはそうよね。だって、魂が生まれて

から、人は何度も輪廻転生を繰り返しているんだから、一回の寿命で得る

経験則より、ずっとたくさんの経験則を持っているのだもの」

 

「うん、そうだね。一回の人生どころじゃなくて、何十回、何百回っていう

人生で得た経験則が魂には蓄積されてるんだもんね」

 

「そう、その通りよ。その魂からもたらされる情報の方が、今、頭で考える

経験則よりも役に立つと思わない?その魂からもたらされる情報は、

理屈ではなく、直感やヒラメキ、思いつきによって届けられるの。

 

 

だから、一見、なんの根拠もないようなことでもやってみる価値があると

いうことなのよ。それと、自分でも不思議なくらい説得力があったり、

自分自身も驚くぐらいの発見があったりするの。その魂からもたらされる

情報を私が伝えているだけなのよ。

 

だから、私がスゴイというわけでもなく、私は不思議な存在でもないと

いうこと。ま、現役天使が、人間界にいるわけだから、不思議じゃないと

いうのは、ちょっと違うかもしれないけどね(笑)」

 

 

「なるほど・・・。じゃ、弦ちゃんにももたらされてるんだよね?」

 

「う〜ん、僕の場合、たぶん、もたらされているんだとは思うんだけど、

何せ人間になったのが初めてだから、人間界に馴染むことを優先して

しまったんだよね(苦笑)だから、今の僕は、良くも悪くも人間っぽいと

思う(汗)

 

 

小さい頃、保育園に通ってた頃だったかな?僕は、守護天使だった頃の記憶を

残したまま人間になったから、子供らしくないっていうか、周りから見たら

変な子供だったんだよね(苦笑)色々なことを知っているし、はしゃぎ回る

ようなこともしなかったし。それで、親がよく先生から呼び出しを受けてて、

それが、申し訳ないくてね。

 

だから、それからは、人間界に馴染むことに努めたんだよ。そうしたら、

いつの間にか、エゴにも簡単に振り回されるようになっちゃったし、

思ったことを言ったり、したりすることが出来なくなってしまっていた

っていう感じ(苦笑)なんか、本末転倒だなって、自分でも思う」

 

 

「そっか。弦ちゃんは優しいから、ご両親に心配かけたくなかったんだね」

 

「本当に弦夜のご両親は、他の子供とは違う弦夜のことを心配していたの

かしら?」

 

「えっ、それ、どういう意味?」

 

「弦夜のご両親は、他の子供とは違う弦夜のことを受け容れていたんじゃ

ないの?違う?他の子供と同じように振る舞うことを望んでは

いなかったんじゃない?」

 

「どうなんだろう?そこまで、両親と向き合ったことがないかもしれない。

僕も両親を早くに亡くしているから、今となっては聞く術もないけどね(苦笑)」

 

「弦夜は、自分はホロスコープに縛られていないって言っていたけど、

そんなことないと思うわよ。魚座が多い弦夜のホロスコープなら、弦夜が

取った行動は説明がつくの。魚座が多いから、他者と共鳴しやすいでしょ?

それで、ご両親の心配が自分のことのように深く理解できたし、自己犠牲精神も

強いから、自分が我慢して、周りに合わせることで、ご両親に心配をかけずに

済むのならと思って、自分を押し殺して、周りに合わせるように、より人間らしく

振る舞うようにしたのではないかしら?

 

でもね弦夜、弦夜のご両親は、そんな弦夜に気づいていたのよ。それで、逆に

無理をさせているんじゃないかって心配されていたの。そこまでは気づいて

いなかったんじゃない?自分が、周りに溶け込むことに一生懸命すぎて」

 

 

「えっ、そうなんですか!?そこまでは気づけなかったかもしれません。

ただ、毎日、慣れること、溶け込むことに一生懸命で、そこまでの余裕は

なかったと思います」

 

「ほらね、水の星座にありがちよね。客観性を失いがちなのよ。主観が

先行してしまって、周りのことを見ているようで、見失ってしまうの。

感情が先走ってしまうから起こることなんだけどね。

 

弦夜はね、スタンスが曖昧なのよ。ま、魚座を選んだ時点で、それは危惧して

いたんだけど(苦笑)人間になり切るのか、それとも守護天使として、

人間を生きるのか、弦夜は、どちらのスタンスを選ぶ?」

 

 

「えっ、いきなり言われても決められないかもしれません」

 

「もちろん、今すぐに答えを求めているわけでもないし、責めているわけ

でもないの。ここは誤解しないでね。ただ、これからまだ、弦夜の寿命は、

それなりに残っているでしょ?(笑)残りの人生を、どう生きるのか、

それは決めた方が良いし、『いつか』って思っていると、いつまでも決め

られない。そして、決められないと、迷いが生じてグラグラしちゃうから。

 

生きることは、迷うことだけど、スタンスさえ決まれば、迷わなくて済む

はずなの。少しでも迷いが減った方が良いでしょ?だから、そこはしっかり

決めた方が良いから、明日、この家を出るまでには決めてくれる?」

 

「確かに、そうですね。これからミウさんとおつきあいしていくわけ

ですから、そこは、キチンと決めないとですよね!分かりました!

明日、帰るまでにはスタンスを決めて、宣言します!」

 

 

「別にミウは関係ないわよ。弦夜には弦夜の人生があるし、ミウには

ミウの人生があるんだから。つきあっても、結婚したとしても、そこは

変わらないでしょ?どちらかが、どちらかの人生の犠牲になるなんて、

あり得ないことだしね。また、どちらかが、どちらかを背負うというのも

ナシにして欲しいわ。

 

もちろん、高齢になって、身体の自由が効かなくなってしまった時、お互いに

助け合うことは必要かもしれないけど、それでも、お互いのスタンスを

明確にしておくことは大事だし、決めておいた方が良いわね。ミウは、

どう思う?」

 

 

「うん、私は、元々が天使だったのかもしれないけど、過去生の記憶がない

状態で生まれてきたから、人間として、生きているし、これからも生きていく。

その上で、エゴのコントロールとか、人が幸せになるために必要なこととか、

アトランティーナから教わりながら、進んで行きたいって思ってる。

 

あと、せっかく生まれてきたんだから、ちゃんと魂も成長させてあげたいとも

思ってるよ。

 

弦ちゃんとのことは、まだ先のことは分からないけど、一緒に魂の成長を

促していける関係でありたいと思ってる。歳を取った時のことは、今はまだ

分かんないけどね。それは、つきあいが進んだ時に考えれば良いかなって

思ってるけど、それじゃダメかな?」

 

 

「今は、それで良いんじゃない?ねえ弦夜、自分でも中途半端だと思ったことは

ない?」

 

「実は・・・自分でも、『お前はどっちなんだ!?』って思ったことが

一度ならず、何度もありました(汗)でも、なんか先送りしてしまうというか、

面倒になっちゃって、今まできてしまいました。申し訳ありません!」

 

 

「誰に謝っているの?私にも、ミウにも謝る必要はないわよ。だってそれは、

弦夜の問題だから。ただ、これからは、ミウにも関係してくるから、ここで

ハッキリさせて欲しいのよ。弦夜の事情にミウを巻き込んで欲しくないの。

ただ、それだけよ」

 

アトランティーナって、本当にお母さんみたい。でも、世の中のお母さんたち

がしない指摘だよね(苦笑)だって、人間のスタンスか、守護天使のスタンスか

なんて、迫られないもんね(笑)

 

でも、本当は、こういう基本的なことが大切なのかもしれない。生きる上で、

何を大事にして、どういうスタンスで生きていくのか。学歴がどうとか、

仕事がどうとか、勤め先がどうとか、そんなことより生きるという基本的な

ことに、どう向き合ってるのか、そっちの方がよっぽど重要だよね。

 

だって、そこがしっかりしていたら、例え仕事を失ったとしても、

何か思いがけないトラブルに見舞われても、足元が揺らぐことなんて

ないと思うもん。私もここで、改めて自分の人生っていうか、どう生きて

いきたいのかをハッキリさせていこうと思った。

 

 

 

<次回へ続く>