今日は、調子狂いっぱなしだ。いつもと違う感じの服を着たことから
始まって、いや、ちょっと寝坊したところから、いつもとは違うか。
でも、良かったよね。花柄のワンピにしなくて（笑）ま、最初から
着るつもりなかったけど。でも、何も予定がない日に花柄のワンピを
着て来るのも面白いかも。みんな、どんな顔するだろう。ちょっと見て
みたいよね（笑）
少しだけ、気持ちに余裕が出てきたかな。今朝、いつもと同じ電車に
乗れたとはいえ、寝坊したことで、朝から余裕がなかったんだね。
その余裕の無さが、更に気持ちの余裕を奪っていったのかもしれない。
やっぱり、朝は大事だね。っていうか、私の気持ちの切り替えの問題
なのかな？いつまでも寝坊したことを引きずってたのかもしれない。
これからは、もっと早く、自分の気持ちを切り替えるようにしてみよう。
そうしたら、色々なことが変わってくるかもしれないもんね。
でも、どうやったら、気持ちって素早く切り替えることが出来るんだろう？
「あっ！」思わず声が出ちゃった（苦笑）
深呼吸なんじゃない？私、午前中、どうしても落ち着かないからって、
トイレに行って深呼吸したじゃん！それで、少し落ち着けたでしょ？
な〜んだ、分かってるじゃん、私。そっか、何か想定外のことが起こったと
しても、深呼吸することで、自分のペースを取り戻すことが出来るんだ！
これは、なかなか大きな発見なんじゃない？
でも、そう考えると深呼吸って、侮れないよね。単にたくさんの空気を
摂り入れるだけじゃないってことでしょ？もしかしたら、深呼吸も魔法の
一種なのかもしれないよ。私たちの何気ない日常には、魔法が溢れてるのかも
しれない。ただ、私たちが気づいてないだけでね。
会社の外に出たし、気持ちも少し落ち着いてきたし、お昼ちょっと前だけど、
藤崎さんに電話してみようかな。１２時を過ぎてからの方が良いのかなぁ。
とりあえず、入るお店だけ、先に決めようかな。あんまり、会社に
近いところはやめとこうかな。お昼の時間で、気持ちの余裕を
取り戻さないとだもんね。
会社から少し離れたところにある、いつも独りになりたい時にある
お店の前まで来た。以前は、よく来てたんだよね。このお店で、
ウチの会社の人に会ったことないから、私にとっては、お気に入りのお店。
食べ物屋さんっていうよりもお茶がメインのお店なんだけど、
ランチタイムには、軽食もあるだよね。
今日は朝からお腹が空いちゃって、お昼はガッツリ系にしようと思ってたけど、
少ししてすぐに落ち着いちゃったんだよね（汗）あの空腹感はいったい
何だったんだろうね（笑）
お店に入る前にスマホを取り出して、電話しようと思ったら、メールが
来てることに気がついた。私、スマホはいつもマナーモードにしてるし、
メールも返信が必要なものは、ほとんど来ないから、スマホをチェックする
習慣がないんだよね（苦笑）
メールは藤崎さんからだった。電話する前にメールに気づいて良かった。
メールは、今日の食事会のリマインドだったんだけど、メールの最後に
＜楽しみにしています＞
って書かれてたの。そのひと言が、私としては、予想外だったんだけど、
めっちゃ嬉しかったんだよね。顔がにやけちゃってるのが、自分で分かるの（汗）
それで、その最後の一行を何度も読み返しちゃったりもしてる（笑）
メールに返信でも良かったんだけど、返事は電話ですることにしたんだ。
それで、予定通り、藤崎さんに電話をしたの。そしたら、ワンコールで出て、
ビックリしちゃった（汗）
「シネムンドの久遠です。いつもお世話になっております。メールありがとう
ございました。ずっと連絡がなかったから、ちょっと心配してました。
でも、今日のお昼に電話しようと思ってたんです。それで、電話しようと
思ったら、メールが届いてることに気づいて。１８時半に〇〇駅の改札口
ということですね。あの・・・私も楽しみにしていました。では、後ほど
ということで、よろしくお願いします」
「電話ありがとうございます。連絡しないといけないなと思っていたんですが、
仕事の方がバタバタしていて、いつも気がつくと遅い時間になってしまって
いて・・・。連絡が遅くなってしまって、申し訳ありませんでした。
本当は、僕も電話したかったんですが、約束は今日なのに、待ち合わせ場所と
時間もお伝えしていないことに気づいて、とりあえず、待ち合わせ場所と時間を
伝えるメールだけでも先に送ろうと思ったんです。電話できなかったら、
お会いすることも出来ませんからね（苦笑）」
「あっ、そうなんですか？お忙しいようなら、また、別の日に改めても
大丈夫ですけど・・・」
「いいえ！今日、久遠さんと食事に行けるように調整していたので、今日は、
何があっても行きましょう！」
「そんな無理しなくても・・・。だって、今日じゃなかったら、
藤崎さんオススメのハンバーグ屋さんが無くなるというわけではないんですよね？
やっぱり、イベントが終わってからの方が良いんじゃないですか？」
「いや、今日が良いです。イベントの前が良いんです！ダメですか？」
「いいえ、ダメではないですけど、お忙しいなら、また今度でも良いのかなと
思って」
「今日は、お陰さまで仕事も落ち着いてきているので大丈夫です。
じゃ、メールした通り、１８時半の待ち合わせでお願いできますか？」
「もちろんです！じゃ、１８時半ということで。何もないとは思いますけど、
もし、万が一、遅れそうな時には連絡しますね。藤崎さんも、やっぱり無理そう
だなと思ったら、遠慮なく、おっしゃってくださいね。くれぐれも無理は
なさらないように」
「ありがとうございます！お互い、何事もなく、平和に定時退社出来ることを
祈りましょう」
「はい、そうですね。では、失礼します」
「電話ありがとうございました！失礼します」
ふぅ〜。とりあえず、電話できて良かった。それにしても、なんで藤崎さんは、
イベント前にこだわるんだろう？別に終わってからでも良いと思うんだけど
なぁ・・・。だって、今、忙しいワケでしょ？ま、それでも藤崎さんが、
今日行きたいって言うんだったら、私は別に良いけどね。
でも、電話して、声が聞けて、少しだけだけど話が出来て、なんだか私のハートが
喜んでるような気がする。自然と頬も緩んでるし（汗）藤崎さんとお話しできて
嬉しいって思ってるの？ちょっとドキドキしてるしね。ま、楽しいとか、嬉しい
とかなら、良いかな。私のハートが喜んでくれてるのなら、尚良し。少しは、
自分を幸せにすることが出来たのかもしれない。それは、とっても良いこと
だよね。
でもさ、こんなに小さなことで、私のハートは喜んでくれるんだね。なんかさ、
自分のハートを喜ばせるためには、何かおっきなことをしないといけないって
思ってたんだよね。具体的に何？って聞かれると答えられないんだけど、
もっとこう、なんていうの、感動しちゃうような、おっきなこと。これじゃ、
全然分かんないよね（笑）
でも、違うんだね。こんなに小さなことで、充分、幸せを感じられて、喜ばせる
ことが出来るものなんだ。だったら、意外と簡単に出来るんじゃないかなぁ？って
思う。やる前から『こうじゃなきゃダメ！』って決めつけてたのは、私の中に
ある自分が意識することが出来る領域にある意識で、喜びを感じるのは、自分では
意識することが出来ない領域にある意識なのかもしれないね。
もっと自由に、心のままに表現したりすれば、意外と心の深い部分が震えるような
幸せや喜びが近くにあるのかもしれないよ。だから、思い立ったことは、
やってみた方が良いし、言ってみた方が良いし、行ってみた方が良いんだと思う。
私も藤崎さんに電話するの、めっちゃ緊張したけど、今は、電話して良かったって
思ってるもん。もちろん、電話をもらうのも嬉しいとは思うんだけど、自分から
働きかけて得た結果だから嬉しいんだと思う。受け身の方が楽な気がするけど、
自分から動いた方が大切なこともあるんだね。
藤崎さんが、もっと早くに連絡くれてたら、こんな大切なことにも気づけなかった
と思う。そう考えると、藤崎さんが忙しくて、連絡できなかったことも必然なの
かなって思う。私に気づかせるために・・・。
人生で起こることをこう考えると、全てが自分の成長のためにあるんだってことに
気づけるよね。一見、悪いことのように見えることでも、本当は悪いことじゃない
って、アトランティーナが言ってた意味が少しだけ分かった気がする。人生では、
悪いことなんて起きないんだね。
それだけじゃないよ。一見、悪いことのように見えることが、実は幸せに向かう
入り口への扉だって気づけたら、その幸せは広がって、幸せの連鎖が始まるんだと
思う。だから、これからも悪いことのように見えること、思えることは、別の角度
からも見るようにしてみようと思ったの。大きな気づきだと思わない？
＜次回へ続く＞