ゆったりとロイヤルミルクティーを飲みながら、ホッとひと息つく。

今回の休憩では、ミルクティーよりも濃厚なロイヤルミルクティーにしたの。

私は、聞いてるだけだから良いけど、アトランティーナは、

ずっと説明してくれているから、さすがに疲れたと思うんだよね(汗)

だから、感謝の気持ちを込めて、スパイスも加えて、ちょっとチャイっぽく

作ってみたんだ。

 

 

「ミウ、ミルクティーなのに、自分で淹れるって言い出したのは、

こういうことだったのね!スパイシーで、とっても美味しいわ」

 

「良かった。いくらアトランティーナが万能とはいえ、

さすがに疲れたんじゃないかなって思ったから、ちょっとだけ濃厚に

してみたの。その方が、疲れが癒るんじゃないかなと思って」

 

「ね、そういうところよ」

 

「えっ、何が?」

 

「ミウの太陽と水星が蟹座ということ。相手の感情に寄り添って、

言われる前に提供する。さっき、私が説明したばかりでしょ?」

 

 

「あ〜、こういうことね。でも、私にとっては、ごく自然な行動だから、

言われないと分かんないもんだね(汗)」

 

「そうなの。だから、自分にもっと関心を持つ、良い機会になると思うわよ。

何かを思った時、考えた時、行動しようとした時、ふと自分の内側を

覗いてみるの。

 

『どうして、そう思ったの?』『どうして、そんなふうに考えたの?』

『どうして、それをしようと思ったの?』って、自分に聞いてみるのよ。

そうすれば、自分が何を軸に動いているのかが分かるようになって、

それを星と照らし合わせてみると、自分のことが、より深く分かるように

なるわ」

 

 

「そっか!“なんとなく”の軸もそれでハッキリするかもしれないね」

 

「そうね。同じ“なんとなく”でも人によって、向いている方向が違うものね」

 

「そうやって、少しずつ自分への理解を深めていくことで、本当の自分が

見えてくるんだね」

 

「そうよ。自分を愛するとは、自分に関心を持つことだから。愛情の反対語は、

憎悪ではなくて、無関心なの。憎悪というのは、愛情と同じライン上にあるもの。

真ん中をゼロとして、右側が愛情なら、反対の左側が憎悪になるのよ」

 

「ってことは、自分を憎んでいる人の方が、自分に無関心な人よりも自分を

愛することに目覚めたら、早く実現しそうだね」

 

「そうね。ベクトルの向きを変えてあげるだけで良いからね。無関心な人が

関心を持つようになるよりも簡単かもしれないわね」

 

「とはいえ、どちらもやっぱり難しいのかなぁ(苦笑)」

 

「本人の意識にかかっているわね。本気で幸せになりたい、思い通りに生きて

行きたいって思うかどうか。あとは、決意するだけで、変わっていくものよ」

 

 

「その決意するまでに時間がかかるような気がする」

 

「ミウもそうだった?」

 

「そうだね(苦笑)上手くいかなくても、『そういうものなのかな』って、

半ば諦めて、受け容れちゃうんだよね。今思えば、単に向き合うことが

怖かったり、面倒だったりするだけの話なんだけど」

 

「じゃ、なんでミウは、変わろうと思ったの?」

 

「不運が続き過ぎたからかな。その状態が、これから先もずっと続くかもって

思ったら、なんとかしなきゃって思うでしょ?それで、本気で変わろうと

思ったら、すぐに色々な出会いに遭遇して、今があるって感じかな。

アトランティーナにも出会えたしね」

 

「そっか・・・。でもね、どんなに不運が続いても変わろうとしない人の方が

多いのよね。だから、困っちゃうんだけど・・・。宇宙は、分け隔てなく、

全ての人に気づくためのチャンスを届けているのよ。

 

 

でも、それに気づくか気づかないかは本人次第だし、気づいても何もしない人も

いるけど、それも本人の自由だから、どうすることも出来ないのよね」

 

「みんな、幸せになりたいと思ってるのは、事実だと思う。

でも、どこかで、誰かに何とかして欲しいって思ってる人が多い気がするよ。

私も誰かに幸せにしてもらいたいって思ってたと思うもん。

 

白馬の王子様とかさ。でも、実際、目の前に白馬に乗った王子様が現れたら、

ドン引きだけどね(苦笑)」

 

 

「そうよね。私も腰抜かしちゃうわ、きっと(笑)

あっ、そうだ!星座別の水星を始める前、ミウ、良からぬことを

考えていなかった?」

 

「えっ、特に何も・・・。あっ、もしかして、水星星座を知れば、

苦手な人の攻略法とか、クライアントの落とし方とか、分かるかもしれないって

思ってたことかな?(笑)」

 

「なんだ、その程度のこと?」

 

「えっ、他には、これで一気にコミュニケーションスキルが磨かれたら

良いなくらいだけど?」

 

「そうなの?なら、良いわね」

 

「えっ、なんで?」

 

「始まる前、ミウ、悪い顔をしていたのよ。それで、気になったんだけど、

とりあえず、先に進めようと思って、進めてしまったのよ」

 

「えっ、そんなに悪い顔してた?」

 

「ええ、とっても(笑)」

 

「たぶん、私にとっては、苦手な人の攻略法とか、クライアントの落とし方とか、

そういうのが悪いことって感じてるのかもしれないね(苦笑)」

 

「どうしてかしらね。どちらも悪いことではないと思うけど。

だって、苦手な人を攻略して、騙してやろうとか、クライアントを上手に

落として、何か悪いことをしてやろうと思っているわけではないでしょ?

なんで、それを悪いことって感じるのか、分からないわ」

 

 

「そうなんだよね。なんかさ、どんなことでも正面から当たらないといけないって

いうか、星を知った上で行動することが、ズルしてるような気がするっていうか、

そんな感じなんだと思う」

 

「ミウ、正直であることは、素晴らしいこと。でもね、星を勉強すること、

そして、勉強して得た知識を使うことは、決して悪いことではないのよ。

そうでなければ、勉強する意味がないでしょ?勉強して、今まで知らなかった

ことを学ぶのは、これからの人生に役立てるためなんじゃない?それを悪いこと

だと思ってしまっているのなら、その部分を改める必要があるわね」

 

 

「そうだよね!勉強して得た知識や学び、スキルは、使うためにあるんだもんね。

それに、使うために勉強するんだもん!悪いことじゃないよね?

 

はぁ〜、なんか、スッキリした!アトランティーナ、声をかけてくれて、

ありがとう!今日、勉強したこと、これからの毎日に大いに役立てさせて

もらいます!」

 

「そうよ!大いに役立ててちょうだい」

 

「なんか、星の勉強してるだけなのに、他にも色々なことに気づけるっていうか、

アトランティーナが気づかせてくれて、本当に有意義な時間だなって思う。

いつも、本当にありがとう!」

 

「いいえ、どういたしまして。私が話したことをミウが真摯に受け止めてくれて、

しっかりと考えてくれるからよ。ミウの素直さが功を奏しているのだと思うわ」

 

「じゃ、私自身にもお礼を言わなきゃだね。私、いつもありがとう。

これからもよろしくね」

「ミウ、よくできました!(笑)」

 

「ありがとう、アトランティーナ」

 

「じゃ、そろそろ次の天秤座から始めましょうか?」

 

「はい!お願いします」

 

 

<次回へ続く>