コーヒー飲み終わっちゃったけど、どうしようかなぁ?

 

「ね、アトランティーナ、またコーヒー淹れる?」

 

「ねぇ、ミウ。続きは明日にしない?

今日は、ここまでにして、ご飯食べて、早めに休んだ方が

良いと思うんだけど、どうかな?」

 

「確かに!もう、17時半回ってたんだね。

なんか、あっという間だった。楽しいことって、

時間が経つのが早いね」

 

「楽しいことだった?大変じゃなかったの?」

 

「大変といえば、大変だけど・・・。楽しかったよ。

いつもと違って、しっかり、メモしながら聞いてたから、

学生時代に戻ったような気分でもあったかな。

知らないことを教えてもらうのって、やっぱり楽しいよ。

しかも、学校の勉強と違って、すぐに役に立つことだから尚更だよね」

 

 

「ミウは、本当に偉いわね」

 

「そんなことないよ!アトランティーナに出会って、私の日常が

本当に変わったんだもん。もちろん、良い方に。

だから、アトランティーナと一緒に勉強するのって、

楽しいんだよね。だって、また何かが変わるかもしれないじゃん。

良い方に」

 

「そう言ってもらえると、私としても教え甲斐があるわ。

それで、続きは明日で良い?」

 

「うん。第3チャクラからは明日にする。

今日は、第1チャクラと第2チャクラのことをしっかり、

入れ込むことにする。お風呂の中で、じっくり復習してみるよ」

 

「それは良いけど、のぼせないでよ」

 

「は〜い。じゃ、ご飯の用意を始める前に少しだけ休憩しよう。

アトランティーナも疲れたんじゃない?」

 

「言うほど疲れてはいないけど、休憩は、大歓迎ね。

でも、また、しゃべり過ぎて遅くならないようにしなきゃね」

 

「そうだね。じゃ、タイマー、セットしておくね」

 

「それは良い考えね。じゃ、お願いしようかしら(笑)」

 

タイマーを30分にセットして、アトランティーナと

休憩タイムを取ることにした。私とアトランティーナが

話し出すと30分なんて、あっという間なんだよね(笑)

 

「ねぇ、どうだった?チャクラのこと、少しは思い出した?」

 

「う〜ん。思い出したって感じはしないんだけど、

教えてもらうことにして良かったって思ってる」

 

「それは良かったわ。まだ、2つしか話していないけど、

何か思ったことや感じたことはある?」

 

「うん。第1チャクラと第2チャクラは、肉体を持って生きている

ということを自覚するためのチャクラなんだなって思った。

変な言い方かもしれないけど、身体があるっていうこと、

肉体を持って生きてるっていうこと、あんまり意識しないじゃない?

でも、そこに意識を向ける必要があるんだなって。

しっかり、地に足つけるとか、考えたことないもん。

 

前に、アトランティーナが人間の本来の姿は、エネルギー体だって

言ってたじゃない?あれも、なんか分かる気がしたの。

たぶんね、みんな、自分がエネルギー体だっていう意識は

ないんだと思うんだけど、無意識の部分で、

分かってるんじゃないかなって。だから、肉体のことを

意識しないっていうか、大事にしないんじゃないかなって思った。

私もそうだけどね(苦笑)

 

きっと、神さまは、人間を創った時に、それを分かっていて、

チャクラっていうシステムを人間の身体に入れたんじゃないかな。

「あなたには肉体があるんですよ」って、意識させるためにね。

 

 

これから上に行くにつれて、精神面っていうか、目に見えない領域に

入っていくんでしょ?でも、人が健康で、幸せに生きていくための

基本は肉体で、まずは肉体を整えることに意識を向けてから、

目では見えない領域に踏み込んでくださいっていう

メッセージのような気がした。違うかな?」

 

「スゴイ、ミウ!やっぱり、ミウの中には、チャクラの基本が

しっかり根づいているのね。その通りよ!チャクラに関心を持つ人は、

精神世界に興味を持つ人が多いのね。

だから、必然的に目では見えないものを重視してしまう傾向があるの。

 

でも、人は肉体を持っているし、そこを無視して、先に進むことは

出来ないのよ。だから、まずは、肉体を持っている

という自覚を持って、地に足をつけるということに意識を

向けさせるのね。精神世界を追求していく上でも地に足を

つけていないと違う方向に行ってしまう危険性があるから」

 

 

「やっぱり、そうなんだね。だって、地に足をつけているかいないかで、

全く見え方が違ってくることを身を持って体験したから、

地に足をつけるってことが、どれだけ大切なのかは、

分かってるつもりだもん。

ま、これもアトランティーナのお陰なんだけどね」

 

「ミウのスゴイところは、神殿の儀式をする時も地に足をつける

ということを話していなかったと思うの。

でも、チャクラを勉強することで、自分で気がついて、

その違いも理解したということよ。なかなか、そこまで理解を

深めることって出来ないことだと思うわ。本当に、ミウはスゴイわね。

ミウは、分析することが得意だから、余計にそうなのかもしれないけど」

 

 

「えっ、私って、分析することが得意なの!?」

 

「知らなかったの!?そこには気づいていなかったのね(苦笑)

ミウは、どんなことでもすぐに分析をしていると思うわよ。

自分のことも含めてね」

 

「それは、もしかしたら、星座の影響なのかな?」

 

「その通り!」

 

「やっぱり、星座って面白いね。星座のことも早く勉強したいなぁ」

 

 

「そうね。星座のことが分かると自分のことを客観的に見ることが出来るから、

面白いわね。それと、他の人のことも本人が気づいていないことでも

知ることが出来るというのは、興味深いわね」

 

「今のアトランティーナが言ったことでしょ?私が分析することが

得意だっていう話。だって、本当に知らなかったことだからね」

 

「おそらく、ミウは分析しようと思ってしているわけではないから、

気がつかないのよ。当たり前のように、自然に分析しているのよ」

 

「なるほどねぇ。言われてみれば、確かに、いつも何かを

分析してるのかもしれないって思ったけどね(苦笑)」

 

「まぁ、まずはチャクラね。チャクラが終わって、

落ち着いたら占星術の勉強も始めましょう」

 

「うん!また楽しみが増えちゃった」

 

「ピッピー、ピッピー、・・・」

「あっ、もう30分経ったんだね。タイマーが鳴ってる。

楽しい時間って、すぐに過ぎちゃうね。

アトランティーナ、ご飯の用意、始める?」

 

「そうね。あんまり遅くならない方が良いものね」

 

「じゃ、私も手伝うよ」

 

「ミウ、ありがとう!二人でやったら、あっという間ね」

 

アトランティーナと一緒に何かするのは、本当に楽しい。

それは、ご飯の用意も同じ。なんで、こんなにアトランティーナと

過ごす時間が楽しいんだろう?本当の親子や姉妹でも、

ここまで仲良しっていうのは、珍しいような気がする。

 

「ミウ、な〜に?」

 

「もう、また、心読んだでしょ!?」

 

「だって、ミウって、心の声も大きくて聞こえちゃうんだもの(笑)」

 

「もう・・・。アトランティーナと一緒に何かするのって楽しくて、

好きな時間だなって思ったの。本当の親子や姉妹だって、

ここまで仲良しっていうのは珍しいんじゃないかなって。

なんで、こんなにアトランティーナと過ごす時間が楽しいのかなって、

ちょっと不思議に感じたんだ」

 

 

「そう。私もミウと一緒に過ごす時間は、とても楽しいわ。

たぶん、私たち、似ているのかもしれないわね」

 

「えっ、アトランティーナと私が!?」

 

「そこまで驚かなくても良いんじゃない?

ちょっとショックなんだけど・・・」

 

「いや、そうじゃなくて。だって、アトランティーナは、

何でも出来るし、キレイだし、私と似てるところなんてある?って

感じなんだもん」

 

「ミウ、あなただって、他の人からは何でも出来るって

思われているんじゃない?それに可愛らしいしね。

だから、レオンもハヤトも放っておけないんだと思うわよ。

 

あの子たちも今は天使ではなくて、人間なんだから、

興味を持てない女の子のことを誘ったりはしないはずよ。

少なくとも、あの子たちから見たら、

ミウは魅力的な女の子なんだと思うわよ」

 

「え〜っ、もう30歳目前で、女の子はないと思うけど(苦笑)」

 

「じゃ、女性。これで良い?でもね、女性の魅力は年齢とは

関係ないのよ。もちろん、若ければ若い方が良いっていう男性も

いることは確かだけど、そういう価値観を持った男性に好かれたいと思う?」

 

「ううん、全然。若い女が良いとか、女は少しくらいバカな方が良い

とかって、自信がないからなんだろうなって思う。

自分が優位に立ちたいから、見下せるような女が良いってことでしょ?

そんな男には、全く興味ない」

 

「そうよね。でも、女性同士でも年齢のことを気にする人はいるでしょ?

もったいないと思うのよね。歳を重ねたら、重ねた分だけ魅力も

重ねたはずなのよ。もし、それが出来ていないのだとしたら、

それは本人の問題。だって、若い時より、そうでない時の方が圧倒的に

長いんだから。どうするのかしらねぇ・・・って、思っちゃうわ」

 

「そうだよね。私はね、30歳になるのがっていうか、30代になるのが

楽しみだったの。そのためには、20代をしっかり生きなきゃって思ってた。

たぶん、20代をどう生きたかで30代が決まるし、

30代をどう生きたかで、40代が決まるような気がするんだよね。

だから、毎日を楽しく、充実させることが、

先々の自分への貢献なんじゃないかなって思ってる」

 

「ステキな考えね。でも、話は戻るけど、レオンもハヤトもミウのことは、

女の子だと思ってるわよ、きっと」

 

「えっ、なんで?子供みたいなの、私?」

 

「そうじゃなくて。ミウのこと、可愛いと思ってるわよ、きっと。

女性の可愛らしさって、年齢とは関係ないと思わない?

おばあちゃんでも可愛らしい人はたくさんいるでしょ?

可愛いって、歳が若いからではなくて、その人の仕草とか、態度とか、

そういうところから滲み出るものだと思うの。

 

 

ミウは、素直で、感情が豊かでしょ?よく笑うしね。そういうところが

可愛いのよ。レオンもハヤトも年齢ではなくて、ミウのそういうところを

可愛いと思っているはずよ。今度、聞いてみたら良いんじゃない?」

 

「えっ、<私のこと可愛いと思う?>なんて、聞けるワケないじゃん!」

 

「あら、ミウなら聞けるかと思ったわ(笑)それに、あの二人なら、

聞いても問題ないと思うわよ。というより、二人に聞いてみたら?

ミウの良いところはどういうところかって。そうしたら、少しは自分のこと、

客観的に見ることが出来るかもしれないわよ」

 

「確かに・・・。それなら聞けるかも。

まずは、レオンくんに聞いてみようかな。

なんて言うんだろう?ちょっと楽しみになってきた♪」

 

「私にもレオンが何て答えたか、教えてね」

 

「もっちろん!だって、提案してくれたのはアトランティーナだもん」

 

「うわっ、私まで楽しみになってきちゃった(笑)」

 

「人のこと、ネタにして遊んでるでしょ?(笑)」

 

「そんなことないわよ・・・いや、あるかな?(笑)」

 

「もうっ!アトランティーナってば!(笑)」

 

ホント、アトランティーナと一緒にいると、いつも笑ってる。

それも心の底から。恋人も良いかもしれないけど、やっぱり私は、

こうしてアトランティーナと過ごす時間を大切にしたいなって思うんだよね。

 

ご飯を済ませて、今夜は、シャワーだけじゃなくて、

久しぶりにお湯に浸かってみた。ちょっと、ゆるめのお湯でね。

お湯に浸かりながら、チャクラのことを考えてみた。

 

 

第1チャクラと第2チャクラ。イメージするには、

やっぱり石が良いのかなぁ。第1チャクラに対応する石は、

ガーネットとルビーだよね。それは、イメージできるんだけど、

第2チャクラの石がイメージできないなぁ・・・。

カーネリアンと・・・何だっけ?カーネリアンもよく分かんないからなぁ。

寝る前にネットで調べてみよう。

 

「ミウ、あんまり長く入ってるとのぼせちゃうから、ほどほどにね〜!」

 

「はーい!」

 

アトランティーナは、傍に居なくても私のことが

全部見えてるみたいだよね(苦笑)他の人だったら、

鬱陶しく感じちゃうのかもしれないけど、アトランティーナだと、

なぜか、鬱陶しいどころか、嬉しく感じちゃうんだ。

いっつも私のことを気にかけてくれてるところが、本当に嬉しいの。

 

アトランティーナの言う通り、お湯はぬるめにしてたんだけど、

ちょっとのぼせ気味。少し涼んでからじゃないと寝られそうにないかも(苦笑)

 

 

「ほら!だから言ったでしょ。お湯に浸かりながら、

チャクラのこと、考えてたんでしょ?」

 

「アトランティーナは、何でもお見通しだね。

でも、それが私にとっては、嬉しくもあり、心地良くもありって感じなんだ」

 

「変な子ね、ミウは。っていうか、今に始まったことじゃないけど(笑)

それで、何か疑問に思うことでもあったの?」

 

「疑問っていうのじゃなくてね、チャクラをイメージするには、

対応する石が良いのかなって思ったの。

でもね、ガーネットやルビーは、すぐに思い浮かべることが出来たんだけど、

第2チャクラに対応する石が分かんなくて、

調べてみようって思ったって感じかな」

 

「カーネリアン、ゴールデントパーズ、オレンジムーンストーンね」

 

「うん。どれも知らない石だったからね(苦笑)」

 

「そうねぇ・・・。カーネリアンが良いんじゃない?

キレイなオレンジ色の石よ。ナポレオンが好きだった石でもあるわね」

 

 

「えっ、ナポレオンって、フランス皇帝の!?」

 

「そう、あのナポレオン」

 

「へぇ〜、ナポレオンも石が好きだったんだぁ。意外!」

 

「ナポレオンは、宝石愛好家だったのよ。だから、たくさん石を

持っていたんだけど、その中で、カーネリアンがお気に入りで、

カーネリアンで八角形の印章を作って、生涯身につけていたというのは

有名な話ね」

 

「じゃ、私もカーネリアンにする!

ところで、カーネリアンって、どんな石なの?」

 

「知らないのに、カーネリアンにするって言ったの!?」

 

「うん。だって、ナポレオンが気に入ってたって言うから

良い石なのかなと思って(汗)」

 

「全く・・・。カーネリアンは、簡単に言うと、

自分専用の応援団っていう感じね。本来、その人が持っている良い面を

表に引き出してくれる石なのよ。それに、積極的に前に出るように

促してくれるから、何か新しいことを始める時には最適な石。

 

 

古代エジプトの時代から愛されていた石だから、歴史も古いし、

当時から勇気と行動力を与えて、幸運を呼び寄せるお守りとして

愛されていた石よ。もしかして、買うつもり?」

 

「ううん、買わないけど、第2チャクラをイメージする時は

カーネリアンにするっていうだけ。

第1チャクラは、ガーネットとルビー、どっちが良いと思う?」

 

「ミウは、どっちが良いの?」

 

「う〜ん、迷うとこなんだけど・・・。ルビーかな。ガーネットは、

その時々で印象が変わるんだよね(汗)

ものすご〜く、欲しくなることもあれば、逆に怖くて、

近寄りたくないって思うこともあるの。だから、ルビーにする」

 

「あら、そうなの?ガーネットには、変容を促すパワフルな力があるから、

そう感じるのかもしれないわね。

ルビーには、勇気と情熱を奮い立たせるパワーがあるから、

ルビーの方が、今のミウには合っているかもしれないわ」

 

 

「じゃ、第1チャクラはルビーで、第2チャクラはカーネリアンで

イメージしてみるね」

 

「カーネリアン、知らないんじゃなかったっけ?(苦笑)」

 

「うん、知らないよ(笑)だから、これから調べてみる。

っていうか、石の話になったら、のぼせてたのも吹っ飛んだみたい(笑)

なんか、元気になっちゃった」

 

「ほんとね!どれだけ石が好きなんだか(笑)

じゃ、今夜はもう、おやすみなさい。

明日また、チャクラの話をしましょう」

 

「うん、分かった。今日は、本当にありがとう。

明日もよろしくお願いします」

 

「はい。おやすみなさい」

 

「おやすみなさい、アトランティーナ」

 

 

<次回へ続く>