改めてコーヒーを淹れて、アトランティーナと一緒に

ブレイク・タイムを取ることにした。

 

「ね、アトランティーナ、この間やった神殿の儀式だけど、

あれって、チャクラの調整もしてくれるの?」

 

 

「ええ、そうよ。神殿の儀式は、チャクラを整える儀式なの。

チャクラが整えば、心も身体も健康になるから、色々なことが

上手く回っていくようになるのよ」

 

「だから、神殿の儀式の後、生まれ変わったみたいにスッキリしたし、

別人みたいに変化したんだね」

 

「そうね。でも、なんで今、神殿の儀式を思い出したの?」

 

「神殿の儀式をする前の私は、第1チャクラが上手く働いて

なかったなぁって思ったの。アトランティーナに恋愛という課題の話を

されて、レオンくんが現れたでしょ?そのレオンくんが、

私の好みのタイプにピッタリで、しかもイケメン。

 

そのレオンくんが、彼としては無意識っていうか、

習慣の違いなのかもしれないけど、会った早々、距離感は近いし、

懐いてくるみたいな感じで、アワアワしちゃって、舞い上がっちゃって、

あの時の私って、地上から浮いてたっていうか、

大地としっかり繋がっていなかったような気がするんだよね。

でも、会社をお休みして、神殿の儀式をしたら、レオンくんに対する

意識っていうか、思いが変わったんだよね。

なんか、恋したような気分だったのが、違うんだってことに

気づいたっていうか・・・。だから、翌日、会社に行った時、

レオンくんからも変わったって言われたし、私自身、レオンくんを見ても、

話しても舞い上がらなかったし、ちゃんと地に足をつけていられたような

気がするの。あの時は、ただ、自分が変わったっていうことしか

分かんなかったけど、さっき、第1チャクラの話を聞いてて、

『あ〜、あの時の私は、大地と繋がってなくて、

浮き上がってたんだなぁ』って思ったんだ。

 

それに、神殿の中に居た時、自分が愛されて、大事にされてる感覚、

プリンセスになったみたいな感じがしたって言ったじゃない?

それに涙もたくさん出て、自分の中にどんだけ要らないものが

詰まってたのかも実感したし・・・。それに、自分のことが、

たまらなく愛おしく感じて、肩の力も自然に抜けて、めっちゃ気持ち良かった。

極めつけは、マリア様の登場!私のことを優しく抱きしめてくれて、

たっくさんの愛を注ぎ込んでくれた。今、思い出しても、

涙が出ちゃいそうなくらい感動したもん。

 

 

それで、まだ、第1チャクラしか教えてもらってないけど、

神殿の中で、私のチャクラが整えられていたんじゃないかなって思ったの。

さっき大地と繋がっていなかったことが分かったみたいに、

あの時には気づかなかったけど、私にステキなことが、

たくさん起こってたんじゃないかなって、思ったんだよね」

 

「その通りよ、ミウ!だから、ミウはすぐに神殿の儀式に

入りたがったのよ(笑)神殿の儀式をすれば、簡単にチャクラ調整ができて、

目に見えて日常が変わっていくことが分かっていたからね」

 

 

「なるほどね!そういうことだったんだ。なんか、第2チャクラ以降の話も

楽しみになってきた!だって、知らなくても変われるんだったら、

知ってたら、もっと変われるかもしれないよね?

っていうか、何がどうなったのかも分かるようになるし、今の自分を

知ることも出来るようになるっていうか・・・。とにかく、今よりもっと

自分のことが分かるようになる気がする。

それって、楽しいし、便利だもんね」

 

「そうね。アトラン国に居た頃のミウは、チャクラのことも

よく理解していたから、余計に神殿の儀式を好んだのかもしれないわね」

 

「そうかもしれないね。まだ5歳なのに(笑)」

 

「ミウ、永遠に5歳だったわけじゃないのよ。

ちゃんと成長していったからね(笑)ただ、5歳の頃からチャクラだけでなく、

色々なことを知っていて、出来たということよ」

 

「分かってるよ!だって、永遠の5歳って、不幸じゃん。

そんな不幸な人生なんてイヤだもん!

誰に言われたっって、そんな人生は拒否するよ」

 

「確かに・・・。ミウなら、そうするでしょうね」

 

「拒否しない人もいるのかなぁ?」

 

「いるんじゃない?誰かに何か言われたら、

考えないで従ってしまう人、結構いると思わない?」

 

「確かに、そうだね。なんで、自分で考えないんだろうって

思っちゃうけど」

 

「指示をしたのが誰であっても、ちゃんと自分で考えて、

自分で決めないと自分の人生を歩くことなんて出来ないものね。

その点、ミウは、私が何も言わなくても、それが出来ているから

良いわよね。そこから変えていくのって、本人的には、

とてつもなく大変なことだから(苦笑)」

 

「そうだろうねぇ・・・。だって、ずっと誰かの言いなりになって

きたのに、突然、自分のことは自分で決めなさいって言われても、

どうしたら良いのか分かんないだろうからね(苦笑)

 

たぶん、私は、パパがいつも「自分のことは、自分で決めなさい。

お前の人生なんだから」って、小さい頃から言ってくれてたお陰なんだと思うよ。

例えば、学校で、ピアノを習ってる子がいたとするじゃない?

子供って、誰かがやってると自分もやってみたくなったりするけど、

それをパパに言うと「ミウは、本当にピアノを弾けるようになりたいの?

ミウがピアノを弾けるようになりたいって本当に思っているんだったら、

習っても良いよ」って言われるの。

そうすると、考えるじゃない?『私は、本当にピアノを弾けるように

なりたいのかなぁ?』って。そうやって、どんなことでも自分で考えることを

させてくれたお陰なんだと思う。だから、パパにも感謝だね」

 

「良いお父さんね。自分で考えて、自分で答えを出すということは、

とても大切なこと。誰かに何かを言われてやったとしても「やる」って

決めたのは自分なのよ。でも、自分で決めたということを忘れてしまって、

誰かのせいにしたりということが多いじゃない?

「やる」って決めたのは、自分なのに、自分で決めたという意識がないのよね。

 

良い結果になったとしても、悪い結果になったとしても、自分で決めた

という意識さえあれば、それは学びになる。だから、何をするにも、

ちゃんと自分で考えて答えを出すことは大切なのよ」

 

「自分の人生は自分しか生きられないからね。自分を幸せにするのも

不幸にするのも自分なんだよね。自分の人生の責任は自分にあるって

いう意識は、子供の頃からあったような気がするよ」

 

「ミウは、小さい頃から、たくさんの存在に見守られて、その都度、

色々なアドバイスやメッセージを受け取ってきているものね。

でも、ミウだけじゃないのよね。誰もが、たくさんの存在に見守られて、

色々なアドバイスやメッセージを送られているはずなんだけど、

それに気づける人は、ほんの僅かしかいない。もったいないわよね」

 

「なんだろうね。小さい頃から神さまとか、天使とか、妖精とか、

そういう目に見えない存在を信じてたっていうか、好きだったんだろうね。

だから、アドバイスもメッセージも素直に受け取ることが

出来たのかもしれない」

 

「だから、ミウには、たくさんの守護天使がついているんだけどね」

 

「それに、こうしてアトランティーナにも出会えたしね」

 

「そうね♪じゃ、そろそろ、第2チャクラの話、始める?」

 

「うん、そうだね。

こうしてたら、ずっと、おしゃべりしちゃいそうだもんね(笑)」

 

「じゃ、始めるわね。次は、第1チャクラの上にある第2チャクラね。

第2チャクラは、仙骨にあるの。身体の前面でいうと、おへその下辺りに

なるわね。だから、尾骨の少し上くらいって覚えておいてね。

 

第1チャクラは、生きることの基盤という話をしたけど、第2チャクラは、

生命力。第1チャクラで作り上げた生命の基盤から、生きる喜びとか、

人生とは何か、といった個人の生命力を築いていくって感じかしら。

つまり、感情や欲求ね。何をしたら嬉しいのか、幸せなのかということは、

感情を通して学んで、欲求を目覚めさせてくれるでしょ?

だから、聴覚とか視覚とかといった、全ての感覚を

活性化させてくれるのが第2チャクラ。

 

 

生命力は、実際に生きるということだけでなくて、何かを生み出したい

という創造力とも関連しているの。創造力は、欲求の表れでもあるわよね?

音楽やアートといった芸術面だけでなくて、経験もその一つ。

人生を生きるということは、人生を創造することと同じだから。

 

それと、感情表現。何でも頭で考えることを優先していると

第2チャクラのバランスが崩れてしまうの。

感情には、良いも悪いもないんだけど、それを良い感情と悪い感情に区別して、

コントロールしようとしたり、抑え込んでしまうことは良いことではないのね。

どんな感情も今、何が起こっているのかを教えてくれるものだし、

そこから学ぶこともたくさんある。だから今、自分の中に

湧き起こっている感情を判断するのではなくて、素直に感じて、

表現することが大事。それを教えてくれるチャクラが第2チャクラなの。

 

あと、欲求もそう。欲張りになってはいけないって思っている人が

多いと思うんだけど、そうではないのね。生きるために必要なもの以外は

要らないという考えを持ち続けていると、それはやがて、

自己否定や自己犠牲に繋がっていってしまう。

 

欲求も感情の一つでしょ?それを強く抑え込んでしまうと

第2チャクラのバランスが崩れて、逆に買い物依存症に

なってしまうかもしれない。第2チャクラは、依存症とも関係が深いから。

 

何かを欲しいと思った時、何かをやってみたいと思った時、

肯定も否定もしないで、心の奥を覗き込んでみると良いわね。

何で欲しいのか、何でやってみたいのかって。

その理由が分かれば、自ずと答えは見えてくるはずよ。

 

そして、生命力は、性的エネルギーとも関係が深いというのは

分かるわよね?第2チャクラは、性との繋がりも深いチャクラなの。

性に対して、否定したり、その欲求を抑え込むことは、

生きる流れをブロックしてしまうようなものだから、

当然、チャクラのバランスを崩す原因になってしまうわ。

 

ただ、性的な快楽だけを追求するのもチャクラのバランスを崩すことに

なるの。深い愛情があれば、性的欲求が高まるのは、至極、当然のことだから、

それを否定したり、抑えつける必要はないってことね。

 

第2チャクラのバランスが取れている時は、人生は楽しむものだって、

自然に感じられるわね。感覚が研ぎ澄まされて、美味しいものや

楽しい時間を慈しみ、美しいものを愛でることが出来て、

愛情を目覚めさせてもくれるわ。人生って素晴らしいって、

心の底から感じることも出来るの。ステキでしょ?

 

 

それに、そういう感情を素直に表現することが出来るし、

日常の些細なことにも喜びを見出すことも出来るの。

そして、自分が心地良いと思うことに対して罪悪感を感じることもないし、

何かに依存したり、行き過ぎてしまうこともないわね。

 

第2チャクラのエネルギーが不足してしまうと自分に厳しくなり過ぎたり、

罪悪感を抱きやすくなったり、素直に楽しむことが出来なくなってしまう。

逆にエネルギーが過剰になると情緒不安定になったり、

人を操ろうとするようになるかもしれない。

あとは、性に溺れたりする傾向も出てくるわ。

 

対応している色はオレンジで、主要7つのチャクラの中で、

二番目にゆっくり回転しているチャクラが第2チャクラ。

対応するアロマは、ジャスミンとか、イランイランね。

対応している石は、オレンジ色の石。カーネリアンとか、

ゴールデントパーズ、オレンジムーンストーンかしらね。

 

 

これで、第2チャクラは以上だけど、何か質問はあるかしら?」

 

「第2チャクラは、第1チャクラの次にゆっくり回転してるって

言ってたけど、上に行くにつれて、少しずつ回転するスピードが

速くなっていくってこと?」

 

「そうよ。第1チャクラが一番ゆっくりで、第7チャクラが一番速いの。

この回転スピードと対応する色には関係があるの。

ゆっくり回転すると波長が長くなるでしょ?波長が長いと

赤く見えるのね。こうして、チャクラの回転スピードによって

見える色が変わって、対応する色が決まったということね」

 

 

「なるほどね。回転スピードで、対応する色が決まるってことなんだ。

分かりやすいね」

 

「全てのことには理由と原因があるってことね。他に質問はある?」

 

「あっ、あと、第2チャクラの呼び名は?」

 

「セイクラル・チャクラよ」

 

「セイクラル?セイクラルって言葉に意味はあるの?」

 

「仙骨っていう意味よ」

 

「あ〜、仙骨にあるチャクラだから、セイクラル・チャクラなんだ!」

 

「そういうこと。他に何か質問はある?」

 

「ううん、大丈夫。ありがとう」

 

「じゃ、また少し休憩しましょうか」

 

「うん、そうだね」

 

二つ目だったからかな?少し慣れたみたいで、さっきほど、

頭がボゥ〜ッとしてないかも(苦笑)第1チャクラと第2チャクラは、

肉体を持っているということを意識するためのチャクラなのかなぁ・・・

って感じた。あっ、これもアトランティーナに聞けば良かった。

ま、いいや。後で聞こうっと。あと、5つもあるんでしょ?

ひぇ〜って感じだわ(苦笑)自分から教えて欲しいってお願いしたんだけど、

なかなか大変かも(汗)でも、勉強するって決めて良かったとも思ってる。

だって、まだ2つしか聞いてないけど、

かなり、重要だってことは、理解できるもん。

 

 

<次回へ続く>