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昔、ロブスターがそれほど珍重されない時代があった。たぶん、広い世界に売り出す市場がまだ発見されていなかったか、あっても遠すぎたのだろう。当時はロブスターを食べたいだけ食べ、残れば畑の肥料にすることさえあった。ロブスターを食べても、とくにごちそうだとは思わずに食べていた。時代を物語るエピソードがある。学校では貧しい家の子はすぐわかる、ロブスターのサンドイッチを持ってくるから、というのだ。裕福な家ならボローニャ・ソーセージを買えた。
「幻影」P.138
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プリンスエドワード島のトレヴァーに聞いた話は本当だったようだ。
http://www.asahi-net.or.jp/~nq5n-szk/minnesota/pei2.html#lobster2
『冬の犬』は厳冬のカナダ東部湾岸州を描いた短編だ。読みながら映画「シッピング・ニュース」の風景やジャック・ロンドンを思い出していた。